うさぎを飼うには、適切な環境を整え、毎日の食事管理や健康チェックを欠かさず行うことが基本となります。犬や猫に比べて鳴き声が少なく、マンションでも飼いやすいイメージを持たれることが多いうさぎですが、温度管理や食事管理、定期的な通院など、実際に飼い始めてみると「思っていたより手がかかる」と感じる方も少なくありません。
この記事では、うさぎをこれから迎えようとしている方や、飼い始めたばかりの方に向けて、飼育に必要な準備からお世話の方法、健康管理まで幅広くお伝えしていきます。

うさぎを飼うには、適切な環境を整え、毎日の食事管理や健康チェックを欠かさず行うことが基本となります。犬や猫に比べて鳴き声が少なく、マンションでも飼いやすいイメージを持たれることが多いうさぎですが、温度管理や食事管理、定期的な通院など、実際に飼い始めてみると「思っていたより手がかかる」と感じる方も少なくありません。
この記事では、うさぎをこれから迎えようとしている方や、飼い始めたばかりの方に向けて、飼育に必要な準備からお世話の方法、健康管理まで幅広くお伝えしていきます。

うさぎを家族に迎える前に、まずはうさぎがどのような動物なのかを理解しておくことが大切です。寿命や習性、飼育にかかる費用などを事前に把握しておくことで、長く一緒に暮らしていく心構えができます。
うさぎの平均寿命は7〜12年程度といわれており、品種や個体差、飼育環境によって幅があります。適切な環境と健康管理を心がければ、10年以上生きる個体も珍しくありません。
うさぎはもともと被捕食動物であり、警戒心が強い傾向にあります。そのため、大きな音や急な動きに敏感で、ストレスを感じやすい一面を持っています。また、明け方と夕方に活発になりやすい習性があり、日中は比較的おとなしく過ごしていることが多いです。
ただし完全な夜行性ではなく、飼い主の生活リズムにある程度順応してくれることもあります。
うさぎは社会性のある動物ですが、縄張り意識も持っています。特に未去勢のオス同士を同じケージで飼うと喧嘩になりやすい傾向があるため、多頭飼いを検討している場合は避妊去勢や相性、導入手順などを慎重に判断しましょう。

初期費用としては、うさぎ本体の価格、ケージ、食器類、トイレ用品などを合わせて3万円〜5万円程度が目安となります。品種によってはうさぎ自体の価格が高くなることもあり、ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの人気品種は数万円することも珍しくありません。
毎月のランニングコストとしては、牧草やペレット、トイレ砂などの消耗品で5,000円〜8,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。これに加えて、定期的な健康診断や、病気になった際の治療費も考慮しておく必要があります。うさぎは体調不良を隠す傾向があるため、異変に気づいたときには症状が進行していることも多く、治療費が高額になるケースもあります。
うさぎを診察できる動物病院は犬猫に比べて少なく、専門的な治療を受けられる病院となるとさらに限られます。万が一の際に備えて、近隣でうさぎを診てもらえる病院を事前に探しておくことをおすすめします。

うさぎを迎える前に、飼育に必要なグッズを揃えておきましょう。最低限必要なものから、あると便利なものまで、それぞれの役割とともに解説していきます。
うさぎの生活の中心となるケージは、体の大きさに対して十分な広さがあるものを選びましょう。
目安としては、うさぎが中で立ち上がっても頭がぶつからない高さがあり、横になって足を伸ばしても余裕があるサイズが理想的です。小型種であれば幅60センチメートル程度、中型種以上であれば幅80センチメートル以上のケージを選ぶと窮屈さを感じにくくなります。
ケージの設置場所は、直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。うさぎは暑さに弱く、室温が25度を超えたら注意が必要です。逆に寒すぎる環境も体調を崩す原因になるため、季節に応じた温度管理を心がけてください。テレビの近くや人の出入りが激しい場所は避け、うさぎが落ち着いて過ごせる環境を整えてあげましょう。
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床材については、うさぎの足に負担がかからないものを選ぶことが大切です。金網の床はうさぎの足裏に負担がかかることがあるため、すのこタイプや樹脂製のマットを敷いてあげると安心です。木製のすのこを使う場合は、かじっても安全な素材かどうかを確認しましょう。
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食器はうさぎがひっくり返しにくい陶器製のどっしりとしたものがおすすめです。プラスチック製の軽い食器だと、食事中にひっくり返してしまったり、かじって破片を飲み込んでしまったりする恐れがあります。ペレット用と野菜用で食器を分けておくと、衛生的に管理しやすくなります。
給水器は、ケージに取り付けるボトルタイプが一般的です。お皿で水を与える方法もありますが、毛やゴミが入りやすく不衛生になりがちなため、ボトルタイプの方が清潔を保ちやすいでしょう。ただし、ボトルから上手に飲めない個体もいるため、最初はお皿も併用しながら様子を見ると安心です。水は毎日新鮮なものに取り替え、ボトルの飲み口も定期的に洗浄してください。
トイレについては、うさぎは決まった場所で排泄する傾向があるため、ケージの隅にうさぎ用のトイレを設置し、最初のうちはうさぎの糞をトイレの中に入れておくと、そこがトイレだと認識しやすくなります。トイレ砂は木製チップタイプや紙製のものなど、さまざまな種類がありますので、うさぎの好みや飼い主の管理のしやすさで選ぶと良いでしょう。
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うさぎにとって牧草は主食であり、常に食べられる状態にしておく必要があります。牧草入れは、うさぎが食べやすく、かつ牧草が散らばりにくい形状のものを選びましょう。ケージに固定できるタイプや、引き出し式になっているものなど、さまざまな製品があります。牧草は湿気を嫌うため、保管場所にも気を配り、できるだけ新鮮な状態で与えられるようにしましょう。
かじり木は、うさぎの歯の伸びすぎを防ぐために役立つアイテムです。うさぎの歯は一生伸び続ける性質を持っており、硬いものをかじることで自然に削れていきます。りんごの木や柳の木など、うさぎが安全にかじれる素材のものを選んでください。ただし、かじり木だけで歯の健康を維持できるわけではなく、牧草をしっかり食べることが歯の摩耗には欠かせません。かじり木はあくまで補助的なものとして考えておきましょう。
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うさぎの健康を維持するうえで、食事管理は最も基本となる部分です。何を主食にすべきか、どのくらいの量を与えれば良いのかなど、正しい知識を身につけておきましょう。
うさぎの食事の中心となるのは牧草であり、食事の大部分を牧草が占めるのが理想的です。牧草は繊維質が豊富で、うさぎの消化器官を健康に保つ働きがあります。また、牧草を噛むことで歯が自然にすり減り、不正咬合(歯の噛み合わせがずれる病気)の予防にもつながります。牧草は常に食べられる状態で、切らさないようにしておくことが基本です。
牧草にはいくつかの種類がありますが、大人のうさぎにはチモシーを与えるのが一般的です。チモシーは低カロリーで繊維質が多く、毎日食べ続けても太りにくいという特徴があります。チモシーには1番刈り、2番刈り、3番刈りといった違いがあり、数字が小さいほど繊維が硬く、大きくなるほど柔らかくなります。
成長期の子うさぎや、妊娠中・授乳中のうさぎには、アルファルファという牧草を与えることもあります。アルファルファはタンパク質やカルシウムが豊富で栄養価が高いのですが、大人のうさぎに与え続けると肥満や結石の原因になることがあるため、成長後はチモシーに切り替えるのが望ましいです。
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ペレットはうさぎの栄養を補う副食として与えます。成体のうさぎには少量のペレットを1日1〜2回に分けて与えるのが一般的です。与える量の目安は製品によって異なりますので、パッケージの表示を参考にしつつ、牧草を食べなくならない程度に調整しましょう。ペレットだけでお腹がいっぱいになってしまうと牧草を食べなくなるため、与えすぎには注意が必要です。
ペレットを選ぶ際は、チモシーを主原料としたものを選ぶと良いでしょう。アルファルファベースのペレットは栄養価が高すぎるため、大人のうさぎには向きません。おやつ入りのミックスタイプは、うさぎが好きなものだけを選り好みしてしまうことがあるため、ペレット単体のものがおすすめです。
子うさぎの時期は成長のためにペレットを多めに与えても問題ありませんが、生後6ヶ月〜1年を過ぎたあたりから徐々に量を減らし、牧草中心の食生活に移行していきましょう。
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野菜はうさぎの食事に彩りを添えるとともに、水分やビタミンの補給源にもなります。与えて良い野菜としては、小松菜、チンゲン菜、大葉、パセリ、セロリなどの葉物野菜が挙げられます。にんじんはうさぎの好物として知られていますが、糖分が多いため与えすぎには注意が必要です。葉の部分であれば糖分が少ないため、にんじんの葉を与えるのも良いでしょう。
一方で、与えてはいけない野菜もあります。ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、ニラなど)、じゃがいもの芽、アボカドなどはうさぎにとって有害なため、絶対に与えないでください。また、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、個体によってはお腹が張りやすくなることがあるため、様子を見ながら少量から与えるのが無難です。
果物はうさぎが喜んで食べることが多いですが、糖分が高いためおやつ程度に考えましょう。りんご、いちご、バナナなどを週に1〜2回、ごく少量与える程度であれば問題ありません。


うさぎと健康に暮らしていくためには、日々のお世話を丁寧に行うことが欠かせません。掃除やグルーミング、健康チェックのポイントについて解説します。
ケージの掃除は毎日の軽い掃除と、週に1回程度の念入りな掃除を組み合わせて行うのが理想的です。毎日の掃除では、トイレの汚れた部分を取り除き、食べ残した牧草や野菜を片付けます。水は毎日新鮮なものに交換し、食器も洗っておきましょう。週に1回程度は、ケージ全体を拭き掃除し、床材やトイレ砂を全て交換すると清潔な環境を保てます。
グルーミングについては、短毛種であれば週に1〜2回、長毛種であれば毎日ブラッシングを行うのが望ましいです。うさぎは自分で毛づくろいをしますが、飲み込んだ毛は通常であれば排出されます。ただし、消化管の動きが低下すると、毛と食塊が胃や腸に停滞しやすくなるため、換毛期は特に注意が必要です。定期的なブラッシングで抜け毛を取り除いてあげることは、こうしたリスクを軽減する一助になります。
特に換毛期は大量の毛が抜けるため、いつもより念入りにブラッシングしてあげましょう。ブラッシングはうさぎとのスキンシップの時間にもなりますので、優しく声をかけながら行うと、うさぎもリラックスしやすくなります。
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爪切りも定期的に行う必要があります。1〜2ヶ月に1回程度を目安に、伸びすぎた爪を切ってあげましょう。爪が伸びすぎると、カーペットなどに引っかかって折れたり、足に負担がかかったりする原因になります。自分で切るのが難しい場合は、動物病院やうさぎ専門店でお願いすることもできます。
うさぎは体調不良を隠す傾向があるため、日頃から注意深く観察して、小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。毎日チェックしておきたいポイントは以下の通りです。

うさぎと良い関係を築くためには、うさぎの気持ちを理解し、適切な距離感で接することが大切です。抱っこの仕方やコミュニケーションのコツについてお伝えします。
うさぎは本来、抱っこされることをあまり好まない動物です。野生では捕食者に捕まることを意味するため、持ち上げられることに恐怖を感じる個体が多いのです。そのため、最初から無理に抱っこしようとせず、まずはケージ越しに声をかけたり、手からおやつを与えたりして、飼い主の存在に慣れてもらうことから始めましょう。
抱っこする際は、うさぎのお尻と背中をしっかり支え、体全体を包み込むように抱えます。うさぎが暴れると落下して骨折などの怪我につながる恐れがあるため、抱っこは低い姿勢で行い、万が一暴れてもすぐに床に降ろせるようにしておきましょう。抱っこを嫌がるうさぎを無理に抱き続けると、飼い主への信頼を損なうことがあるため、短時間で切り上げることも大切です。

うさぎは鳴き声でコミュニケーションを取ることが少ない動物ですが、体の動きや仕草でさまざまな感情を表現しています。これらのサインを読み取れるようになると、うさぎとの関係がより深まります。
うさぎが嬉しいときや興奮しているときは、「ビンキー」と呼ばれる行動を見せることがあります。これは走りながらジャンプして体をひねる動きで、うさぎがとても楽しい気分のときに見られます。また、飼い主の周りをぐるぐる回る行動も、嬉しさや興奮の表れです。
一方で、足を強く踏み鳴らす「スタンピング」は、警戒や不満のサインです。何か気になることがあったり、怒っていたりするときにこの行動を取ります。また、体を小さく丸めて目を見開いているときは恐怖を感じている状態なので、そっとしておいてあげましょう。


うさぎを長く健康に飼育するためには、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。早期発見・早期治療ができるよう、代表的な病気と予防法についてお伝えします。
うさぎがかかりやすい病気の一つに**「不正咬合」**があります。これは歯の噛み合わせがずれてしまう病気で、うさぎの歯が一生伸び続ける性質を持っていることが関係しています。牧草を十分に食べていないと、歯が正常にすり減らず、伸びすぎた歯が口の中を傷つけたり、食事ができなくなったりします。予防のためには、牧草をしっかり食べさせることが基本となります。
「うっ滞(消化管うっ滞)」は、消化管の動きが低下または停止してしまう状態で、うさぎにとって命に関わることもある緊急性の高い症状です。ストレス、食事内容の急な変化、運動不足、牧草不足などが原因で起こることがあります。消化管の動きが落ちると、飲み込んだ毛や食塊が胃腸に停滞しやすくなります。元気がない、お腹が張っている、糞が出ない・小さいなどの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
そのほかにも、耳ダニ、皮膚病、結膜炎、スナッフル(鼻炎)など、うさぎがかかりやすい病気はいくつかあります。日頃から健康チェックを行い、異変を感じたら早めに対処することが大切です。

うさぎを診察できる動物病院は、犬猫を専門とする病院に比べて数が限られています。うさぎを迎える前に、近隣でうさぎの診察が可能な動物病院を探しておくことを強くおすすめします。いざというときに慌てて探すことがないよう、事前に電話で確認したり、実際に健康診断で受診したりしておくと安心です。
うさぎ専門の動物病院があれば理想的ですが、近くにない場合は、うさぎの診察に力を入れている病院を選ぶと良いでしょう。
健康なうさぎでも、年に1〜2回程度は定期健診を受けることをおすすめします。うさぎは体調不良を隠す傾向があるため、飼い主が気づかないうちに病気が進行していることもあります。定期健診では、体重測定、歯のチェック、心音や呼吸音の確認などを行い、早期に異常を発見できる可能性が高まります。
うさぎの飼い方について、準備から日々のお世話、健康管理まで幅広く解説してきました。うさぎを健康に飼育するためには、適切な温度管理と環境を整え、牧草を中心とした食事管理を行い、日々の健康チェックを欠かさないことが基本となります。
うさぎとの暮らしは、手がかかる分だけ、信頼関係が築けたときの喜びも大きいものです。毎日の観察とお世話を通じて、うさぎの気持ちを理解し、うさぎにとっても飼い主にとっても快適な生活を送りましょう。
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