東京都内で“ビーバー界のマドンナ”に会えるのはココだけ!羽村市動物公園、通称ヒノトントン ZOOには、計5匹のビーバーファミリーが暮らしています。器用に木をかじって巣材を運ぶ姿や、家族でダムをこしらえる姿は、まさに“職人集団”。サツマイモに目を輝かせるギャップもたまりません。
ビーバーが環境そのものを造り変える達人だという話、そして夜にせっせとダム作りをしている話など、小動物専門メディア「Minima」が、ビーバーの日常をのぞいてきました!
イラスト提供:あさみん
東京都内で“ビーバー界のマドンナ”に会えるのはココだけ!羽村市動物公園、通称ヒノトントン ZOOには、計5匹のビーバーファミリーが暮らしています。器用に木をかじって巣材を運ぶ姿や、家族でダムをこしらえる姿は、まさに“職人集団”。サツマイモに目を輝かせるギャップもたまりません。
ビーバーが環境そのものを造り変える達人だという話、そして夜にせっせとダム作りをしている話など、小動物専門メディア「Minima」が、ビーバーの日常をのぞいてきました!
イラスト提供:あさみん
ーービーバーは今、全部で何匹いるんですか?
今は全部で5匹の群れで生活しています。お母さんとお父さん、2年前に生まれたお兄ちゃん、そして去年生まれた妹たちです。この子にはもう1匹きょうだいがいたんですが、その子は今は別の水族館にいます。
ーーこの説明にはチャルちゃん(母親ビーバー)は美形だとありますね。
ほんとに綺麗な子なんですよ。お客さんからも「ビーバーの中で一番美人なんじゃないですか?」ってよく言われます。“ビーバー界のマドンナ”って感じで。顔が小さくて、鼻のバランスもよくて、全体的にちょうどいい丸みがあるんです。
ーーやっぱりビーバーといえば“ダム”ですよね。飼育環境でも意識されているんですか?
今の施設はため池タイプなので、本格的なダムは作らないんです。ただ、木をたくさん入れておくと、巣を作ったり木をかじったり、自然界と同じような行動をとれるようになります。1から全部自分たちで作ろうとしたり、木を切って運びやすい大きさにしたりもします。だから、うちでは木をとにかくたっぷり用意しています。
今年は初めて“ダムの真似事”みたいなものを作っている様子も見られました。野生では、水位を一定に保ったり、水の流れを緩やかにするためにダムを作りますが、今の展示場ではそういった必要がないので、本格的には作りません。でも、野生では川をせき止めて池をつくったりするので、本来はそういう役割を持った行動です。
ーーダム作りは集団でやるんですか?
ビーバーは群れで暮らす動物なので、ちゃんと役割分担して“みんなで仕事”をするんです。1匹 が木を積んで、別の1匹が泥で固めて…みたいな。ビーバーに“リーダー”みたいな存在はいなくて、両親がいて、その下に子どもができて。子どもたちは2~3年くらいは親元にいて、その間にまた新しい子が生まれて、というふうに家族単位で群れを形成します。
ーーそんなビーバーにはどんな天敵がいるんですか?
野生ではオオカミやコヨーテが天敵と言われています。あとはカナダなどにいる大型のカワウソも、赤ちゃんビーバーを狙うことがあるそうです。ビーバーの巣は「ロッジ」と呼ばれていて、出入り口が水中にあるんです。だから潜水のできないオオカミやコヨーテは入れません。
カラスなんかは、がんばれば入り込む可能性はありますけど、水中からの出入りを前提に作られているので、基本的に水の中の生き物しか入れません。巣の上部には通気用の穴があるそうで、換気にも配慮されています。
ーー人間以外で“環境を変える動物”って珍しいですよね。
そうなんです。巣を作る動物は他にもいますが、ビーバーは“環境自体を変えて暮らす”動物なんです。ダムを作って水の流れまで変えるなんて、人間以外ではビーバーくらいだって言われてます。
そんなビーバーたちは、ふだんどんなスケジュールで暮らしているのでしょう? 意外すぎるコミュニケーションの秘密も含めて、5月24日発売の『Minimaマガジン』“珍”な仲間たち特集号でたっぷりご紹介しています。
《予約限定の特典もお見逃しなく!》
5月24日までの予約限定特典配布中!販売ページはこちら
写真提供=羽村市動物公園
小動物のかわいさと、ペットとしてお迎えするときに知っておきたい情報を、Minima編集部がお届け。
おうちでの豊かでしあわせな暮らしをサポートします。
なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。
本記事に関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。