ドクターマーモットさんが語る、マーモットの魅力とは？　“リアルすみっこぐらし”な可愛さ

ふわふわの毛並みとくりくりした目が魅力的なマーモット。その愛らしさでたびたびネットなどで話題になるマーモットですが、2025年2月1日にドクターマーモットさんがヒマラヤマーモットの輸入に成功したことを発表しました。

そこで今回は、ドクターマーモットさんが現在飼育されているヒマラヤマーモットの「まもち」、アルプスマーモットの「おもち」「プク」との楽しいエピソードや、マーモットを飼育したいと思ったきっかけ、そして輸入にまつわる一部始終から裏話をたっぷり聞きました。

詳細は5月24日に発売する『Minimaマガジン』“珍”な仲間たち特集号にて掲載。ここでは、まもち、おもち、プクのほっこりするエピソードを紹介！【インタビュー最後にはマーモット漫画あり】

写真：Shinya Kako、漫画：ツル

マーモットたちの日常は「リアルすみっこぐらし」

「うちの子たちはみんな違う個性を持っているんですよ」とドクターマーモットさん。

「まもちは好奇心旺盛でわんぱくないたずらっ子です。プクは恥ずかしがり屋で控えめで、ちょっと臆病さもあります。ただ、人がいなくなったら走り回ったり、たくさん暴れるんですよ。なのでぶりっ子なところがあるのかな。おもちは頼れる兄貴みたいな感じです。何かあった時にプクを守るみたいな仲間意識があって、僕にすごく慣れていても、プクやまもちがびっくりしたら僕にも攻撃しようとしてくるぐらい仲間思いで、人情深い、頼れる兄貴感があります」と、3匹のことを紹介してくれました。

さらにマーモットたちの日常は「リアルすみっこぐらし」だそう。特にまもちとプクは、隅っこのお気に入りスポットを取り合うようで、「まもちがどすんと座って『もうここはわたしの』みたいな仕草をしたり。あといつもキャベツを取り合ったりします」とのこと。

でもそれはマーモットにとって、本気の喧嘩ではないそうです。「攻撃的ではなくて、まるで遊びのよう。新しいおやつをあげても、なぜか両手をあげて取り合うんです」と不思議そうに話します。

ドクターマーモットさんが特に微笑ましく感じるのは、3匹が順番に毛づくろいする姿。「可愛くて平和で、楽しいですね」と優しい眼差しで語ってくれました。

暮らしの中で意外だったマーモットの習性

さらに、マーモットとの暮らしの中で意外だったことを教えてもらいました。

「いいことも、困ることもあります。悪いところでいうと、やっぱり齧歯類なので木をかじっちゃうんです。マーモット村さんの壁には杉板を取り付けてもらうようにしていますが、あれはかじってもらいたいからです。横の角の方がかじられたりしますが、白く塗られていて入れ替えもできるので。かじれるところはかじってもらって、かじられたくないところはかじれないようにしています」

マーモットとの暮らしで特に印象的なのは、彼らのトイレのしつけの良さだそう。

「良かったところはトイレです。自分のお家で普通に飼っていたらトイレをセンチ単位で覚えるんです。トイレじゃないところにしてしまったうんちやおしっこをティッシュで拾って、トイレにおいて、ここがトイレだよと教えたら、そこでしかしないんです。なので、そこにだけ猫砂など置いておくと、ピンポイントにそこでおしっこをしてくれるので、匂いも気にならないです」と驚きの行動を教えてくれました。

これはマーモットの野生での習性が関係しているようで、「マーモットの習性でいくと、土の中で寝室や餌を食べるところ、リビングなど、全て分かれています。トイレも別になっていて、それは寝室でトイレをしてしまったらばい菌が繁殖して他の子に病気が移ってしまうとわかっているからです。集団生活に慣れているので、シェアハウスでのルールを全て徹底しているような感じです」