モルモットは大根の根も葉も食べる｜皮を与えることも問題ないです

多くの飼い主さんが気になるモルモットへの大根の与え方について、詳しく解説します。結論から言うと、大根はモルモットにとって健康維持に役立つ野菜です。

葉と根の両方をあげることができ、ビタミンCや食物繊維が豊富な栄養価の高い野菜です。1日の目安量は体重の5%程度（約10g）です。新鮮な大根を小さく切って与えましょう。

この記事ではモルモットと大根の相性について、掘り下げていきます。

モルモットと大根の基本について

大根は安全な野菜です

モルモットは大根を安心して食べることができます。生のままでも、茹でた状態でも与えられる野菜の一つです。大根には適度な歯ごたえもあり、モルモットの日々の食事に取り入れやすい野菜といえます。

これは、モルモットの自然な食性とも合致します。野生のモルモットも、根菜類を好んで食べる習性があるからです。大根の歯ごたえは、彼らの天性の採食行動も満たしてくれます。

個体差と好み

ただし、大根を与える際には個体差があることを覚えておきましょう。中には苦手なモルモットもいますし、好き嫌いがはっきりしている子もいます。初めて与える時は少量から試してみることをお勧めします。

好みは年齢によっても変化することがあります。若いモルモットは新しい食べ物に興味を示しやすい一方、年配のモルモットは慣れた食べ物を好む傾向があります。

モルモットの餌については、以下の記事を読んでみてくださいね。

大根の栄養価とモルモットへの効果

ビタミンCの重要性

大根にはモルモットの健康維持に役立つ栄養素がたくさん含まれています。まず注目したいのがビタミンCです。モルモットは人間と同じように体内でビタミンCを作ることができません。そのため、日々の食事からの摂取が欠かせません。

大根100グラムあたり約20mgのビタミンCを含んでおり、モルモットの1日のビタミンC必要量の一部を補うことができます。特に葉の部分は、根よりもビタミンC含有量が多くなっています。

食物繊維の働き

食物繊維も豊富です。モルモットの腸内環境を整えるのに役立ちます。適度な食物繊維の摂取は、便秘の予防にも効果的です。また、腸内細菌のバランスを整えることで、全体的な健康維持にも貢献します。

水分補給としての役割

水分含有量が多いのも特徴で、暑い季節の水分補給としても効果的です。特に、夏場の水分補給源として大根を活用している飼い主さんも多くいます。大根の水分量は90%以上で、これは自然な形での水分補給を助けます。

適切な与え方と量について

1日の適量

大根を与える際の適量は、モルモットの体重の約5%が目安です。これは小さめの一切れ分くらいの量です。

この量は、他の野菜と組み合わせて与える場合は、その分を調整する必要があります。全体の野菜の量が多くなりすぎないように注意しましょう。

葉と根の与え方

葉っぱの部分も栄養価が高く、与えることができます。ただし、葉は根の部分よりも与える量を控えめにしましょう。新鮮な葉を2～3枚程度から始めてみてください。

根の部分は、繊維が縦に通っているため、輪切りにしてから更に小さく切り分けるのがおすすめです。これにより、食べやすく、また消化もしやすくなります。

下処理の方法

下処理の方法も大切です。しっかりと水で洗い、泥や農薬を落とします。その後、モルモットが食べやすい大きさ（1cm角程度）にカットします。

皮は剥かずに与えて構いません。むしろ、皮には栄養素が豊富に含まれているため、皮ごと与えることをお勧めします。

保存方法のコツ

保存する際は、新鮮なうちに使い切れる分だけを冷蔵庫で保管します。カットした後は、その日のうちに使い切るのがベストです。

保存の際は、新聞紙で包んでから保存袋に入れると長持ちします。葉は根から切り離して別々に保存すると、それぞれの鮮度を保ちやすくなります。

注意点とトラブル対応

与えすぎのリスク

与えすぎは下痢の原因になることがあります。特に、水分量の多い大根は適量を守ることが大切です。下痢気味になった場合は、すぐに大根の給餌を中止し、様子を見ましょう。

下痢の症状が見られた場合は、すぐに大根の給餌を中止し、牧草を中心とした食事に切り替えます。症状が改善しない場合は、獣医師に相談することをお勧めします。

新鮮な大根の選び方

新鮮な大根を選ぶことも大切です。しんなりとしていたり、黄ばんでいたりする葉は避けましょう。根の部分も、みずみずしく張りのあるものを選びます。

選ぶ際のポイントは、葉が生き生きとしていること、根がずっしりと重く、表面にシミや傷がないことです。また、カットされている部分が変色していないものを選びましょう。

他の食材との組み合わせ

相性の良い野菜

大根は他の野菜と組み合わせることで、より栄養バランスの良い食事になります。ニンジンやキャベツなど、他の野菜と一緒に与えるのもおすすめです。

ただし、一度に与える野菜の総量は適量を超えないように注意します。

調理方法の工夫

茹でて与える場合は、やわらかすぎないように気をつけましょう。軽く茹でる程度が食べやすさと栄養価の維持の面でちょうど良いでしょう。

生で与える場合は、室温に戻してから与えるのがおすすめです。冷たいままだと、モルモットが食べにくく感じる可能性があります。

体調不良時の対応

食欲不振時の対応

体調不良時は生野菜の給餌を控えめにします。下痢をしている時は、大根の給餌は一時的に中止した方が安全です。

食欲が戻ってきたら、少しずつ通常の食事に戻していきましょう。

食べ残しの管理

食べ残しは放置せず、その日のうちに片付けましょう。腐敗した野菜を食べてしまうと、お腹を壊す原因になります。また、ケージ内の衛生状態も保ちにくくなってしまいます。

避けるべき部位

与えてはいけない部位として、古くなって変色した部分や、カビの生えた部分は完全に避けましょう。これらは健康上のリスクとなる可能性があります。

傷んでいる部分は完全に切り落として、新鮮な部分のみを与えるようにします。

まとめ

大根はモルモットにとって安全で栄養価の高い野菜です。ビタミンCが豊富で、水分補給にも役立ちます。

他の野菜とのバランスを考えながら、モルモットの様子を見て適量を守って与えることで、健康的な食生活の一部として大根を取り入れることができます。