かわいいモルモットと暮らし始めたものの、「どんな餌をあげればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
モルモットは野生では草原に住む草食動物。そのため、飼育下でも草食動物に適した食事を用意する必要があります。この記事では、健康的な食生活のポイントをご紹介します。
かわいいモルモットと暮らし始めたものの、「どんな餌をあげればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
モルモットは野生では草原に住む草食動物。そのため、飼育下でも草食動物に適した食事を用意する必要があります。この記事では、健康的な食生活のポイントをご紹介します。
ペットショップの棚には様々な小動物用のペレットが並んでいますが、モルモット専用のペレットを選ぶことが大切です。これは、モルモットが他の小動物と異なり、体内でビタミンCを作ることができないというためです。
生後6ヶ月までの若いモルモットには、アルファルファミールを主原料としたペレットがおすすめです。成長期には多くのタンパク質とカルシウムが必要となるため、アルファルファベースの製品が適しています。
6ヶ月を過ぎたモルモットは、チモシーを主原料としたペレットに切り替えましょう。これは、成熟したモルモットではタンパク質とカルシウムの必要量が減少するためです。過剰なタンパク質やカルシウムは、尿路結石などの健康問題を引き起こす可能性があります。
ペレットを選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
給餌量は、1日あたり20〜30g程度を目安にします。朝晩の2回に分けて与えると、食べ残しも少なくなります。ただし、あくまで目安の量であるため、お腹周りや食べ残しの様子を見ながら調整していきましょう。
新しいペレットに切り替える際は、古いペレットと混ぜながら、1週間ほどかけて徐々に移行することをお勧めします。特に、アルファルファベースからチモシーベースへの切り替え時は、この段階的な移行が重要です。急な切り替えは、消化器系に負担をかける可能性があるためです。
牧草は、モルモットの食事の主役です。野生のモルモットは1日中草を食べて過ごしています。新鮮な牧草には歯の磨耗を促す効果があり、これが歯の病気予防にもつながります。
牧草は必要にあわせて新しいものに取り替え、常に食べられる状態にしましょう。
モルモットは体内でビタミンCを作れないため、毎日の食事からの摂取が欠かせません。ビタミンCが豊富な野菜としては、例えばパプリカ類、ブロッコリー、ゴーヤ、ピーマンなどがあります。これらの野菜を日々の食事に取り入れるのもいいでしょう。
色とりどりの野菜をローテーションで与えることで、栄養バランスを整えやすくなります。
小松菜、水菜、サニーレタスなどの葉物野菜は、食物繊維が豊富で水分補給にも役立ちます。ただし、キャベツやレタスなどのやわらかい葉物は、水分量が多いため与えすぎると下痢を引き起こす可能性があります。
これらは全体の野菜量の4分の1程度に抑えるのがベターです。
人参やカブなどの根菜類は、糖分を多く含むため、あげる場合は週に2-3回程度にしましょう。これらの野菜は、ビタミンや食物繊維も豊富ですが、カロリーが比較的高いため、与えすぎると肥満の原因となることがあります。
皮には多くの栄養素が含まれているので、よく洗って皮付きのまま与えることができます。ただし、土の付着が気になる場合は、皮を薄く剥いても問題ありません。
新鮮なものをあげましょう。1回の給餌量は、モルモットの体の大きさにもよりますが、両手のひらに乗る程度までが目安です。
なお、生野菜は必ず室温に戻してから与えましょう。冷蔵庫から出してすぐの冷たい野菜は、おなかを壊す原因になります。野菜は必ず水で洗い、水気をよく切ってから与えます。
牧草やペレットは、直射日光の当たらない涼しい場所で保管します。特に夏場は、湿気による変質に注意が必要です。保存容器は通気性の良いものを選び、必要分だけを小分けにして管理するのがおすすめです。
野菜は冷蔵保存が基本ですが、与える際は必ず室温に戻します。
玉ねぎやにんにくなどのネギ類には、貧血を引き起こす成分が含まれています。これらは少量でも体調を崩す原因となるため、絶対に与えてはいけません。
ジャガイモには、特に芽や皮の緑色の部分に有毒成分が含まれています。アボカドも、モルモットの体には有毒です。生のさつまいもは消化不良を起こすため、与える場合は必ず加熱調理が必要です。
家の中や庭でよく見かける観葉植物の中には、モルモットにとって有毒なものがあります。例えば、ポインセチアやスズラン、アジサイなどです。これらの植物を間違って食べないよう注意が必要です。
生後6ヶ月までの若いモルモットは、成長期の栄養を確保するため、アルファルファ牧草を主体とした食事が適しています。この時期は、カルシウムの需要が高いためです。
成長に合わせてペレットの量を調整していきましょう。
生後6ヶ月を過ぎたら、徐々にチモシー主体の食事に切り替えていきます。この時期は肥満に注意が必要です。
定期的に体重を測り、増えすぎている場合は野菜の量を調整しましょう。
5歳以上の高齢モルモットは、咀嚼力が弱まってくることがあります。この場合、やわらかい牧草を選んだり、野菜を小さめに切ったりする工夫が必要です。水分補給も大切なので、ジューシーな野菜を積極的に取り入れましょう。
食欲低下は病気のサインかもしれません。24時間以上、牧草やペレットをまったく食べない場合は要注意です。体調不良の可能性があるため、獣医師へすぐに相談しましょう。
軽度の食欲低下なら、好みの野菜を細かく刻んで牧草に混ぜると食べ始めることがあります。ただし、この方法は一時的な対応として使い、長期的には通常の食事に戻していく必要があります。
急に食べなくなった食材がある場合、その食材に問題がないか確認しましょう。カビや変質の可能性もあります。健康な場合でも、突然の食事変更は避け、新しい食材は少しずつ試してみましょう。
運動不足と食べ過ぎが主な原因です。まずは野菜の量を見直し、ペレットは体重に応じた適量を守ること。
ただし牧草は量を制限せず、たっぷり与えましょう。食事制限と同時に、運動できる環境作りも大切です。
この時間帯はモルモットの活動時間とも合っています。ただし、生活リズムに合わせて多少時間をずらすのは問題ありません。野菜をおやつとしてあげるのもいいでしょう。
大切なのは、毎日同じタイミングで給餌することです。
毎日の食事量や好みの変化を記録しておくと、体調管理に役立ちます。特に、新しい食材を試す時は、その反応を覚えておきましょう。
月1回程度の体重測定をお勧めします。急な増減がある場合は要注意です。健康なモルモットの体重は、成体で700-1200g程度。この範囲から大きく外れる場合は、食事内容の見直しが必要かもしれません。
モルモットの食事管理は、一見難しく感じるかもしれません。しかし、基本的なルールを押さえれば、それほど複雑ではありません。
モルモットの平均寿命は4〜8年と言われています。適切な健康管理ができていれば、より長く生きてくれることも期待できます。寿命と必要なケアについてはこちらの記事にまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね。
これらの基本を守りながら、あなたのモルモットの好みや体調に合わせて、少しずつ調整していってください。日々の関わりの中で、モルモットの食事の好みや習慣が分かってくるはずです。
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なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。
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