デグーを飼い始めると、まず気になるのが「回し車って本当に必要なの?」「どんなサイズや素材を選べばいいの?」という疑問ではないでしょうか。結論から言うと、デグーの健康を考えるなら回し車の設置を強くおすすめします。野生では広大な山岳地帯を駆け回っているデグーにとって、限られたケージの中だけで生活するのは運動不足やストレスの原因になってしまいます。
この記事では、デグーの回し車の選び方からおすすめの素材、安全に使うためのポイントまで、飼い主さんが知っておきたい情報をまとめてお伝えします。

デグーを飼い始めると、まず気になるのが「回し車って本当に必要なの?」「どんなサイズや素材を選べばいいの?」という疑問ではないでしょうか。結論から言うと、デグーの健康を考えるなら回し車の設置を強くおすすめします。野生では広大な山岳地帯を駆け回っているデグーにとって、限られたケージの中だけで生活するのは運動不足やストレスの原因になってしまいます。
この記事では、デグーの回し車の選び方からおすすめの素材、安全に使うためのポイントまで、飼い主さんが知っておきたい情報をまとめてお伝えします。


デグーはもともと南米チリのアンデス山脈に生息している動物で、野生では広い範囲を移動しながら活発に活動しています。エサを探したり、仲間とコミュニケーションをとったり、天敵から逃げたりと、常に体を動かしているのが本来のデグーの姿です。
一方で、家庭で飼育されているデグーはどうでしょうか。ケージの中は安全で、エサも水も用意されていて、天敵に襲われる心配もありません。しかしこの「安全で快適な環境」が、逆にデグーの運動不足を招いてしまうのです。げっ歯類は総じて運動量が多い動物で、デグーも飼育下で長時間にわたって回し車を回し続ける個体が多く見られます。部屋んぽ(部屋の中を散歩させること)だけでは、この運動欲求を満たすのは現実的ではありません。
運動不足が続くと、デグーの体と心にさまざまな影響が出てきます。まず心配なのが肥満です。食事量は変わらないのに運動量が減ると、当然ながら太りやすくなります。デグーは糖尿病になりやすい動物としても知られているため、肥満は深刻な健康問題につながる可能性があります。
また、運動できないストレスから自咬行動(自分の体を噛んでしまう行動)や脱毛が見られることもあります。人間でも運動不足だとイライラしたり、気分が落ち込んだりすることがありますよね。デグーも同じで、体を動かせないことは大きなストレスになるのです。回し車を設置することで、デグーは好きなときに好きなだけ走ることができ、運動不足とストレスの両方を解消できます。

デグーの回し車を選ぶときに、まず確認したいのがサイズです。適切なサイズは直径25cm〜30cmとされています。ペットショップでデグーを見かけたとき、小さな回し車の中で背中を丸めて走っている姿を見たことはありませんか?あれは体に合っていない回し車を使っている状態で、デグーにとってはとても窮屈で負担がかかっています。
小さすぎる回し車を使い続けると、背骨が不自然に曲がった姿勢で走ることになり、腰や関節に大きな負担がかかります。また、片方の足にばかり体重がかかってしまい、足を痛める原因にもなりかねません。せっかく健康のために設置した回し車が、逆に体を痛める原因になってしまっては本末転倒ですよね。
Amazon:ジェックス Harmony ハーモニーホイール 30
具体的なサイズの目安としては、体長が12cm程度の小柄なデグーには直径25cmの回し車が適しています。一方、体が大きめのデグーや、ゆったりと走らせたい場合は直径30cmのものを選ぶと安心です。最近では28cmという中間サイズの商品も登場しており、大人のデグーにはちょうど良いサイズとして注目されています。
赤ちゃんデグーの場合、最初は17cm程度の小さな回し車でも走れますが、生後1ヶ月もすれば25cmのホイールを回せるようになる子が多いので、最初から大きめのサイズを用意しておくのがおすすめです(ただし成長スピードには個体差があります)。成長に合わせて買い替える必要がなく、経済的にもやさしい選択と言えます。
多頭飼いをしている場合は、2匹が同時に乗ることも想定して30cm以上のサイズを検討してみてください。ただし、大きすぎるとケージ内のスペースを圧迫してしまうので、ケージの広さとのバランスも考慮しながら選びましょう。


デグーの回し車として広く使われているのがプラスチック製の回し車です。
プラスチック製の最大のメリットは、走行面がフラットで爪が引っかかりにくい点です。穴や網目がないため、足を挟んでケガをするリスクが低く、特に赤ちゃんデグーや若いデグーには安全性の高い選択肢と言えます。また、サイズ展開が豊富で、17cmの小さなものから30cm以上の大きなものまで、デグーの体格に合わせて選べるのも魅力です。
一方で、プラスチック製にはかじられやすいというデメリットがあります。デグーはげっ歯類なので、なんでもかじってしまう習性があります。プラスチックをかじって破片を飲み込んでしまうと危険なので、かじり癖が強いデグーの場合は注意が必要です。また、デグーは回し車の上でおしっこをすることが多く、プラスチック製は穴がないためおしっこがホイール内に溜まりやすいという特徴もあります。こまめな掃除が欠かせません。
Amazon:ジェックス Harmony ハーモニーホイール 30
Amazon:三晃商会 SANKO U46 サイレントホイール フラット30
Amazon:マルカン CASA 静音ホイール31
金属製の回し車も多くの飼い主さんに選ばれています。スチール製でしっかりとした作りになっており、回転音が静かでスムーズに回るのが特徴です。ベアリングシステムを採用している商品が多く、長期間使っても軸がぶれにくく、耐久性にも優れています。
ただし、金属製の回し車は走行面がメッシュ状になっているものが多く、足や爪がメッシュに引っかかってケガをする危険性が指摘されています。この問題を解決するために、多くの飼い主さんは「ホイールベルト」と呼ばれる専用のカバーを併用しています。ホイールベルトを装着することで、メッシュの隙間を塞いで安全に使用することができます。金属製のメッシュタイプを購入する際は、ホイールベルトもセットで用意することをおすすめします。
また、金属製のメッシュタイプはプラスチック製と違い、走りながらしたおしっこが遠心力で飛び散りやすいという特徴があります。ケージ周りが汚れやすくなるので、その点も考慮して設置場所を決めると良いでしょう。
Amazon:三晃商会 メタルサイレント25 ホイールベルトセット

回し車の設置方法には、大きく分けて「取り付けタイプ」と「スタンドタイプ」の2種類があります。取り付けタイプは、ケージの金網にネジで固定して使用するもので、ケージ内のスペースを有効活用できるのが最大のメリットです。床面積を圧迫しないので、ステージや砂浴び容器など他のアイテムも設置しやすくなります。
ただし、取り付けタイプには注意点があります。それは、回し車とケージの壁の間にデグーが挟まってしまう事故が起こりうることです。特に赤ちゃんデグーや体の小さいデグーは、わずかな隙間にも入り込んでしまうことがあるため、隙間ができないよう設置位置を工夫する必要があります。吸盤でアクリルやガラスのケージ壁に固定できる商品もあり、こちらは隙間ができにくい設計になっています。
Amazon:Sanko [三晃商会]デグー・シマリス・ハリネズミ等の小動物にサイレントホイールフラット25
スタンドタイプは、ケージの床に置いて使用するタイプの回し車です。アクリルケージやガラスケージなど、ネジで固定できないケージでも使用できるのが大きなメリットです。また、掃除の際に簡単に取り出せるので、お手入れがしやすいという利点もあります。
スタンドタイプを選ぶ際のポイントは、安定性です。デグーが勢いよく回し車を回すと、軽いスタンドでは本体がずれたり倒れたりする可能性があります。特に金属製のスタンドタイプは重量があって安定感に優れているものが多いので、活発なデグーにはおすすめです。

先ほども触れましたが、金属製のメッシュタイプの回し車は足や爪を挟む事故のリスクがあります。特に注意が必要なのは、産後の育児期間や生後3ヶ月未満の赤ちゃんデグーがいる場合です。5cm程度の小さなベビーデグーは、あらゆる隙間に入り込んでしまうため、メッシュタイプの使用は避けたほうが安全です。
また、多頭飼いで他のデグーが回している回し車に別のデグーが入ろうとしたときにも事故が起こりやすくなります。回転中の回し車に体を挟まれて、しっぽが切れてしまったという事例もあるようです。デグーのしっぽは一度切れると再生しないので、こうした事故は絶対に避けたいところです。
メッシュタイプを使用する場合は、必ずホイールベルトやPPシートを装着して、足が引っかからないようにしましょう。また、回し車を回しているデグーがいるときは、他のデグーが近づかないよう見守ることも大切です。
デグーは昼行性ですが、夜間にも回し車を回すことがあります。寝室の近くにケージを置いている場合、回し車の音が気になって眠れないという悩みを持つ飼い主さんも少なくありません。
まず試してほしいのが、静音タイプの回し車への交換です。「サイレントホイール」や「メタルサイレント」といった商品名に「サイレント」と付いているものは、ベアリングシステムを採用しており、回転音が抑えられています。ただし、経年劣化で軸部分の油が切れてくると音が出始めることがあるので、専用の潤滑オイルを定期的に塗布してあげましょう。機械用のオイルには有害な成分が含まれていることがあるため、動物用の回し車専用オイルや安全な成分のものを選ぶようにしてください。
回し車の振動がケージの金網に伝わって音が出る場合は、設置位置を変えてみるのも効果的です。それでも音が気になる場合は、夜間だけ回し車を取り外すという方法もありますが、デグーによってはストレスを感じることもあるので、様子を見ながら判断してください。

デグーは基本的にトイレを覚えることができない動物です。そのため、回し車の上でおしっこやうんちをするのは珍しいことではありません。特に回し車が大好きで長時間走っているデグーほど、回し車が汚れやすくなります。
汚れたまま放置すると、デグーの体におしっこが付着して臭いの原因になったり、衛生面でも問題が出てきます。毎日のお手入れを習慣にすることで、デグーも飼い主さんも快適に過ごせるようになります。
プラスチック製の回し車は走行面がフラットなので、ウェットティッシュやペット用のお掃除シートでサッと拭くだけで簡単にきれいになります。接合部に汚れが溜まりやすい形状のものもあるので、定期的に分解して丸洗いすると良いでしょう。金属製のメタルサイレントはメッシュ部分に汚れが詰まりやすいですが、ホイールベルトを装着している場合は、ベルトを取り外して洗うだけで済むので比較的お手入れは簡単です。
Amazon:Zero 小動物用ケージクリーナー 300ml
回し車を設置しても、あまり使ってくれないデグーもいます。そんなときは、いくつかの原因が考えられます。
まず確認したいのが回し車のサイズです。体に対して小さすぎたり大きすぎたりすると、走りにくくて使わなくなることがあります。また、回し車の位置も影響することがあります。ケージの高い位置に設置したら使うようになったという例もあるので、配置を変えてみるのも一つの方法です。
お腹がいっぱいのときは回し車を回さない傾向があるという話もあります。少しエサの量を調整してみると、走り始める子もいるようです。また、デグーは寒いと体を温めるために走ることがあるとも言われており、ケージ内の温度管理を見直すことで運動量が変わることもあります。ただし、こうした行動パターンには個体差が大きいので、あくまで参考程度に考えてください。
回し車に慣れていない場合は、おやつを使って回し車に乗ることを覚えさせるのも効果的です。無理に乗せるのではなく、デグーが自分から興味を持つのを待ってあげましょう。どうしても回し車を使わない場合は、ケージ内にステージやトンネルを増やしたり、部屋んぽの時間を長めに取るなど、他の方法で運動量を確保する工夫も必要になってきます。
デグーにとって回し車は、健康維持とストレス解消のためにぜひ用意してあげたいアイテムです。選び方のポイントをおさらいすると、サイズは直径25cm〜30cmを目安に、デグーの体格に合ったものを選ぶことが大切です。素材はプラスチック製と金属製それぞれにメリット・デメリットがあるので、かじり癖や安全性、お手入れのしやすさなどを考慮して選んでみてください。金属製のメッシュタイプを使う場合は、ホイールベルトを併用して事故を防ぐことを忘れずに。
回し車は消耗品と割り切って、いくつかの種類を試してみるのもおすすめです。デグーによって好みが異なることもあるので、その子に合った回し車を見つけてあげられると良いですね。毎日元気に回し車を回すデグーの姿は、見ているだけで癒されます。ぜひこの記事を参考に、デグーにぴったりの回し車を選んであげてください。


.png?fm=webp&w=1200&q=75)