デグーは小動物の中でも人になつきやすい傾向がある動物です。適切な接し方を続ければ、名前を呼ぶと寄ってきたり、手の上で落ち着いて過ごすようになる子もいます。
「デグーを飼いたいけれど、ちゃんとなつくのか不安」「すでに飼っているけれど、なかなか距離が縮まらない」と感じている方もいるかもしれません。そんな疑問や悩みを抱えている方に向けて、この記事ではデグーがなつくまでの期間、具体的ななつかせ方、そしてなつかない場合の原因と対処法までを詳しくお伝えしていきます。

デグーは小動物の中でも人になつきやすい傾向がある動物です。適切な接し方を続ければ、名前を呼ぶと寄ってきたり、手の上で落ち着いて過ごすようになる子もいます。
「デグーを飼いたいけれど、ちゃんとなつくのか不安」「すでに飼っているけれど、なかなか距離が縮まらない」と感じている方もいるかもしれません。そんな疑問や悩みを抱えている方に向けて、この記事ではデグーがなつくまでの期間、具体的ななつかせ方、そしてなつかない場合の原因と対処法までを詳しくお伝えしていきます。


デグーは本来、野生では群れで暮らす社会性の高い動物です。仲間同士でコミュニケーションを取り合い、互いに毛づくろいをするなど、絆を大切にする習性を持っています。この社会性こそが、デグーが人間にもなつきやすい理由のひとつです。飼い主のことを「群れの仲間」として認識するようになると、驚くほど甘えてくれるようになることもあります。
ただし、なつくまでには個体差があり、すぐに心を開いてくれる子もいれば、時間がかかる子もいます。焦らずにデグーのペースに合わせて接することが、信頼関係を築くための第一歩となります。
デグーをお迎えしてすぐは、新しい環境に慣れることで精一杯の時期です。この期間は積極的に触ろうとせず、見守ることを優先しましょう。知らない場所、知らない匂い、知らない音に囲まれて、デグーは緊張状態にあります。
この時期に無理に触ろうとしたり、ケージの前で長時間見つめたりすると、「この場所は怖い」「この人は危険だ」という印象を与えてしまいかねません。お世話は必要最低限にとどめ、ケージの掃除やエサ・水の交換を静かに行う程度にしておくのがベストです。
デグーが環境に慣れてくると、ケージの中を活発に動き回るようになったり、飼い主の気配を感じても逃げなくなったりします。こうした変化が見られたら、次のステップに進むサインです。
お迎えから1週間ほど経つと、デグーも少しずつ落ち着きを取り戻してきます。この時期から、ケージ越しに優しく声をかけることを習慣にしてみてください。デグーは聴覚が発達しており、飼い主の声を覚えることができます。
毎日同じトーンで名前を呼んだり、「おはよう」「ごはんだよ」などと話しかけたりすることで、「この声の主は安全な存在だ」と少しずつ認識していきます。声をかけながらおやつを与えると、さらに効果的です。
この時期になると、飼い主がケージに近づいても逃げなくなったり、興味を持ってこちらを見つめたりする姿が見られるようになることがあります。中には、ケージの扉の近くまで寄ってくる子も出てきます。
信頼関係が少しずつ築けてきたら、いよいよ手からおやつを与えることにチャレンジしてみましょう。最初はケージの扉を開けて、手のひらにおやつを乗せてじっと待つところから始めます。
デグーが警戒している場合は、手を引っ込めたりせず、そのまま動かずに待ちましょう。こちらが動くと「何かされる」と警戒してしまうためです。デグーが自分から近づいてきて、おやつを受け取ってくれたら大成功です。
この段階では、まだ手の上に乗ってくることは期待しない方がよいでしょう。焦って手を動かしたり、捕まえようとしたりすると、せっかく築いた信頼関係が崩れてしまうこともあります。デグーが自分のペースで距離を縮めてくれるのを、ゆっくり待ちましょう。
順調に信頼関係が築けていれば、3ヶ月から半年ほどで手の上に乗ってくれるようになる子も珍しくありません。手乗りになったデグーは、肩に乗ったり、服の中に潜り込んだりと、さまざまな形で甘えてくれるようになります。
ただし、これはあくまで目安であり、個体によってはもっと時間がかかることもあります。特に成獣でお迎えした場合や、多頭飼育で仲間との絆が強い子は、人に慣れるまでに半年以上かかるケースも珍しくありません。
半年以上経ってもなかなか手乗りにならないからといって、デグーとの絆がないわけではありません。触られるのが苦手でも、飼い主の声に反応したり、近くにいることを好んだりする子もいます。デグーそれぞれの性格を尊重し、その子なりの「なつき方」を受け入れることも大切です。

デグーをなつかせるためには、まず安心して暮らせる環境を用意することが大前提となります。ケージは静かで直射日光の当たらない場所に設置し、極端な温度変化がないように気をつけましょう。デグーは暑さにも寒さにも弱いため、室温は20〜25度程度に保つのが理想的です。
また、ケージ内にはデグーが隠れられる場所を必ず用意してください。木製の巣箱やトンネル、ハンモックなど、身を隠せる場所があることで、デグーは精神的に安定します。「いつでも逃げ込める場所がある」という安心感が、心を開くための土台となります。
さらに、ケージの置き場所にも配慮が必要です。人の出入りが激しい場所や、テレビの音が大きく聞こえる場所は避けた方がよいでしょう。かといって、まったく人の気配がない部屋に置くと、飼い主に慣れる機会が減ってしまいます。家族が普段過ごすリビングの一角など、適度に人の気配を感じられる場所がおすすめです。

デグーは規則正しい生活を好む傾向がある動物です。毎日同じ時間にエサを与え、同じ時間に部屋んぽ(ケージの外で遊ばせること)をするなど、決まったルーティンを作ることで、デグーは安心感を持てるようになります。
「この時間になると飼い主が来て、おいしいものをくれる」という経験を積み重ねることで、飼い主の存在がポジティブなものとして認識されていきます。反対に、日によってお世話の時間がバラバラだったり、突然大きな音を立てて近づいたりすると、デグーは「この人は予測できない存在だ」と警戒してしまいます。
毎日のお世話を通じて、少しずつ「この人は信頼できる」と思ってもらえるよう、穏やかに一定のリズムで接することを心がけてください。
デグーとの距離を縮める上で、おやつは強力な味方になってくれます。デグーが好むおやつとしては、乾燥させた野菜や果物、オーツ麦、えん麦などがあります。市販されているデグー用のおやつを活用するのもよいでしょう。
おやつを与えるときは、必ず名前を呼びながら渡すようにしましょう。こうすることで、名前を呼ばれること自体がうれしい出来事として記憶されます。また、おやつを与えるのは飼い主の手からだけにして、ケージに入れっぱなしにしないことがポイントです。「飼い主の手からもらえる特別なもの」という認識を持ってもらうことで、手に対する警戒心も薄れていきます。
ただし、おやつの与えすぎには注意が必要です。デグーは糖尿病になりやすい動物のため、糖分の多い果物などは控えめにし、1日に与える量を決めておきましょう。
なつかせたいあまり、つい手を伸ばして触りたくなってしまうものですが、デグーのペースを尊重することが何より大切です。上から手を伸ばされることは、デグーにとって「捕食者に狙われている」という恐怖を感じさせる行為になりかねません。
手を差し出すときは、デグーの目線より下から、ゆっくりと近づけるようにしましょう。そして、デグーが自分から匂いを嗅ぎに来たり、手に乗ってきたりするのを待ちます。最初は手の匂いを嗅いですぐに離れてしまうかもしれませんが、それでも大きな進歩です。
デグーが自分の意思で近づいてきたときには、急に動いたり声を出したりせず、静かにその瞬間を味わいましょう。こうした小さな成功体験の積み重ねが、やがて手乗りへとつながっていきます。
デグーがある程度慣れてきたら、ケージの外に出して遊ばせる「部屋んぽ」を取り入れてみましょう。部屋んぽは、デグーの運動不足解消になるだけでなく、飼い主と同じ空間で過ごす時間を増やすことで、信頼関係を深めるきっかけにもなります。
部屋んぽをするときは、デグーが入り込みそうな隙間をふさぎ、電気コードなどの危険物をあらかじめ片付けておきましょう。デグーは好奇心旺盛で、何でもかじってしまう習性があるため、安全対策は欠かせません。
部屋んぽ中は、床に座ってデグーと同じ目線で過ごすのがおすすめです。追いかけ回したりせず、デグーが自分から近づいてくるのを待ちましょう。おやつを手に持って待っていると、興味を持って近づいてきてくれることもあります。


デグーがなつかない原因として最も多いのが、環境に慣れていないことです。特にお迎えしてから日が浅い場合は、まだ警戒心が強い状態にあります。
この場合の対処法はシンプルで、時間をかけて待つことです。焦って距離を縮めようとするのではなく、デグーが自分から心を開いてくれるのを信じて待ちましょう。お世話は必要最低限にとどめつつ、優しく声をかけることは続けてください。
環境に慣れるまでの期間は個体差がありますが、早い子で1〜2週間、慎重な子だと1ヶ月以上かかることもあります。
ペットショップやブリーダーのもとで育つ中で、人間に対して怖い思いをした経験があるデグーは、なつくまでに時間がかかることがあります。また、お迎え後に無理に捕まえられたり、大きな音で驚かされたりした経験があると、人間への警戒心が強くなってしまうことがあります。
このような場合は、信頼を回復するために根気強く接する必要があります。まずは「何もしない時間」を増やし、飼い主がそばにいても何も怖いことは起こらないと分かってもらうことから始めましょう。
触ろうとせず、ケージの近くで本を読んだり、静かに過ごしたりするだけでも効果があります。デグーにとって「この人は自分を脅かさない存在だ」と認識してもらうことが、信頼回復の第一歩です。
デグーにも触られ方の好みがあり、苦手な触り方をされると嫌がって逃げてしまうことがあります。たとえば、上から覆いかぶさるように触る、しっぽを持つ、急に抱き上げるなどは、多くのデグーが苦手とする触り方です。
デグーを触るときは、まず手の匂いを嗅がせてから、背中や頭を優しくなでるようにしましょう。お腹は急所にあたるため、信頼関係ができていない段階で触ると嫌がられることがあります。
また、慣れてきたデグーでも、眠いときやエサを食べているとき、機嫌が悪いときは触られたくないこともあります。デグーの様子を観察して、触ってほしそうなタイミングを見極めることも大切です。
同じ環境で同じように接しても、よくなつく子とそうでない子がいます。これは単純に性格の違いによるものです。人間にも社交的な人と内向的な人がいるように、デグーにも人懐っこい性格の子と、マイペースで距離を置きたがる子がいます。
このタイプのデグーに対しては、無理になつかせようとしないことが大切です。触られるのが苦手な子でも、飼い主の声に反応したり、部屋んぽ中に近くをウロウロしたりと、その子なりの方法で親しみを示してくれることがあります。
「手乗りになること=なつくこと」と考えすぎず、デグーとの距離感をその子に合わせて調整することで、お互いにストレスなく暮らせる関係を築けます。
飼い主にはなついているのに、他の家族にはなつかないというケースもあります。これは、お世話をしている人や、毎日声をかけている人を特別な存在として認識しているためです。
家族全員になついてほしい場合は、お世話を分担したり、おやつを与える役割を交代で担当したりするとよいでしょう。ただし、複数の人から同時に接近されるとデグーが混乱してしまうため、一人ずつ関係を築いていくことをおすすめします。
デグーは社会性が高く、飼い主になつきやすい傾向がある動物です。手乗りになったり、名前を呼ぶと寄ってきたりと、小動物の中でもコミュニケーションを楽しめる魅力があります。
なつかせるためのポイントを振り返ると、まずは安心できる環境を整え、デグーのペースに合わせて焦らず接することが基本となります。毎日のルーティンを大切にしながら、おやつを活用して「飼い主=いいことがある存在」と覚えてもらいましょう。無理に触ろうとせず、デグーから近づいてきてくれるのを待つ姿勢が信頼関係への近道です。
なつくまでの期間には個体差があり、数週間で心を開いてくれる子もいれば、半年以上かかる子もいます。すぐになつかなくても、あなたのことを嫌いなわけではありません。デグーそれぞれの性格やペースを尊重しながら、ゆっくりと絆を深めていってください。
日々のお世話を丁寧に続けていれば、きっとデグーはあなたのことを「大切な仲間」として受け入れてくれるはずです。

