ロボロフスキーハムスターは、世界で最も小さなハムスターとして知られています。体長わずか5〜7センチという小ささながら、その愛らしい姿と活発な性格で多くの飼い主を魅了しています。
この記事では、ロボロフスキーハムスターの特徴から飼育方法まで、知っておきたい情報を詳しくお伝えします。
ロボロフスキーハムスターは、世界で最も小さなハムスターとして知られています。体長わずか5〜7センチという小ささながら、その愛らしい姿と活発な性格で多くの飼い主を魅了しています。
この記事では、ロボロフスキーハムスターの特徴から飼育方法まで、知っておきたい情報を詳しくお伝えします。
ロボロフスキーハムスターの体長は7〜10センチ、体重は15〜30グラム程度です。ゴールデンハムスターと比較すると、約3分の1程度の大きさしかありません。毛色は背中が茶褐色で、お腹は白色をしています。目の上には特徴的な白い眉毛のような模様があり、これがチャームポイントとなっています。
手のひらにすっぽりと収まるサイズ感で、その小ささゆえにケージの隙間から脱走しやすいという特徴もあります。体は小さいですが、後ろ足は比較的長く、素早い動きが得意です。尻尾はほとんど見えないほど短く、全体的に丸みを帯びたフォルムをしています。
ロボロフスキーハムスターは臆病で警戒心が強い性格をしています。人に慣れるまでには時間がかかり、手乗りにすることは他のハムスターと比べて難しいとされています。ただし、個体差があり、中には人懐っこい子もいます。
夜行性の動物であるため、日中は巣箱で眠っていることが多く、夕方から夜にかけて活発に動き回ります。運動量が多く、一晩で回し車を数キロメートル分も走ることがあります。また、砂浴びを好む習性があり、砂場を用意すると喜んで転がる姿を見せてくれます。
ロボロフスキーハムスターの平均寿命は2〜3年程度です。ハムスターの中では標準的な寿命といえます。
長生きさせるためには、ストレスの少ない環境づくりが大切です。騒音の少ない場所にケージを設置し、急激な温度変化を避けることが基本となります。また、栄養バランスの取れた食事を与え、清潔な環境を保つことも健康維持には欠かせません。
ロボロフスキーハムスターは比較的丈夫な種類ですが、下痢や皮膚病にかかることがあります。下痢の原因は、急な餌の変更やストレス、細菌感染などさまざまです。予防のためには、新鮮な餌と水を常に用意し、ケージ内を清潔に保つことが大切です。
皮膚病については、湿度の高い環境で発生しやすくなります。ケージ内の湿度は40〜60%程度に保ち、床材は定期的に交換しましょう。また、肥満による健康問題も起こりやすいため、餌の量は適切にコントロールする必要があります。
ロボロフスキーハムスターは小さいですが、運動量が多いため広めのケージが必要です。最低でも幅45センチ、奥行き30センチ以上のケージを用意しましょう。高さはそれほど必要ありませんが、脱走防止のため蓋付きのものを選ぶことが大切です。
金網タイプのケージの場合、網目は1センチ以下のものを選びます。これより大きいと、小さな体をすり抜けて脱走してしまう可能性があります。プラスチック製の水槽タイプのケージも、脱走の心配がなくおすすめです。
飼育に必要な基本アイテムは、回し車、給水器、餌入れ、巣箱、トイレです。回し車は直径15センチ程度の小さめのものが適しています。車輪に隙間があるタイプは足を挟む危険があるため、隙間のない安全なタイプを選びましょう。
巣箱は狭くて暗い空間を好む習性に合わせて、体がすっぽり入る程度の大きさのものを用意します。また、砂浴び用の容器も設置すると、毛並みを清潔に保つことができます。床材は紙製のものや広葉樹のチップがおすすめで、針葉樹のチップは呼吸器に悪影響を与える可能性があるため避けましょう。
ロボロフスキーハムスターの主食はハムスター専用のペレットです。体が小さいため、1日の食事量は3〜5グラム程度と少量です。ペレットは栄養バランスが整っているため、これを中心に与えることで健康を維持できます。
副食として、ひまわりの種やかぼちゃの種などの種子類を少量与えることができます。ただし、種子類は脂肪分が多いため、週に2〜3回、1〜2粒程度にとどめましょう。野菜はキャベツ、にんじん、ブロッコリーなどを少量与えることができますが、水分の多い野菜は下痢の原因になるため注意が必要です。
ロボロフスキーハムスターに絶対に与えてはいけない食べ物があります。チョコレート、ネギ類、にんにく、アボカドなどは中毒を起こす可能性があります。また、人間用に味付けされた食べ物も塩分や糖分が多すぎるため避けましょう。
果物は糖分が多いため、りんごやバナナを週1回、ごく少量程度にとどめます。生の豆類やじゃがいもの芽も有毒なため与えてはいけません。新鮮な水は常に用意し、給水器の水は毎日交換することが大切です。
ロボロフスキーハムスターは警戒心が強いため、焦らずゆっくりと慣らしていくことが大切です。最初の1週間は環境に慣れてもらうため、必要最低限のお世話以外は控えめにしましょう。
2週目からは、手に餌を乗せて与えることから始めます。最初は逃げてしまうかもしれませんが、毎日続けることで徐々に警戒心が薄れていきます。声をかけながら接することで、飼い主の声を覚えてもらうことも効果的です。手に慣れてきたら、そっと撫でることから始め、徐々にスキンシップを増やしていきましょう。
日常のお世話では、餌と水の交換、トイレ掃除を毎日行います。ケージ全体の掃除は週1回程度が目安です。掃除の際は、ハムスターを別の容器に移してから行いますが、素早い動きで逃げやすいため、蓋付きの容器を使用することをおすすめします。
ふれあいの時間は、ハムスターが活発になる夕方以降がベストです。無理に触ろうとせず、ハムスターのペースに合わせることが大切です。
ロボロフスキーハムスターは、世界最小のハムスターでありながら、その愛らしさと個性的な性格で多くの人を魅了しています。臆病で人に慣れにくいという特徴はありますが、適切な環境を整え、愛情を持って接することで、かけがえのないパートナーとなってくれます。
飼育のポイントは、脱走対策をしっかりと行うこと、運動できる環境を整えること、ストレスの少ない静かな環境を用意することです。小さな体に似合わず活発に動き回る姿は、見ているだけで心が和みます。
これからロボロフスキーハムスターを飼おうと考えている方は、その特性をよく理解した上で、素敵なハムスターライフを楽しんでください。
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