ハムスターは小さくて可愛らしい姿から、人気の高いペットです。また、こどもがいる家庭では初めてのペットとして迎えられることもよくあります。
ハムスターは種類によって性格がやや違いますが、共通する特徴があります。
ハムスターは小さくて可愛らしい姿から、人気の高いペットです。また、こどもがいる家庭では初めてのペットとして迎えられることもよくあります。
ハムスターは種類によって性格がやや違いますが、共通する特徴があります。
特に夜行性であることから生じる回し車の騒音などは、飼い主のライフスタイルにも大きく関わってきます。まずは基本的な特徴を知ることが、ハムスターとの良い関係を築く第一歩です。
ハムスターは種類ごとに性格や習性に違いがありますが、実際の飼いやすさは個体差による部分が大きいと言えます。
たとえばゴールデンハムスターは穏やかとされますが、活発な個体もいます。ジャンガリアンハムスターは人懐っこいとされますが、やはり性格は様々です。
つまり生き物である以上、「この種類だから飼いやすい」とは一概に言えないということは理解しておきましょう。どの種類でも、それぞれの個性を理解し、適切な環境を整えた上で最後まで責任を持ってお世話することが大切です。
ペットとして人気のハムスターには、実はたくさんの種類がいます。大きさや性格、特徴も種類によってそれぞれ異なるため、お気に入りの子を探してみましょう。ここでは、代表的なハムスターの特徴を詳しく解説します。
ゴールデンハムスターは、シリアやレバノン、イスラエル原産のハムスターで、体長は16~19cm、体重は約120gとハムスターの中では比較的大きめの種類です。ペットとしての歴史が長く、キャラクターなども多いことから最もポピュラーなハムスターといわれています。
性格はおっとりしており、人懐っこい個体が多い傾向にあり、SNSなどで懐いている姿を見かけることも多いかもしれません。しかし縄張り意識が非常に強く、基本的に単独行動を好むため、多頭飼育には向いていません。また、賢く手乗りにもなりやすいため、しつけがしやすい種類でもあります。
運動量が多いため、広めのケージや大きめの回し車が必要です。頬袋が大きく、食べ物を運ぶ姿も特徴的です。
キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターを改良した品種で、基本的な特徴はほぼ同じです。最大の違いは、全身が美しいアプリコット色(クリーム色)の毛並みを持つことです。体長は18~19cm、体重は130~200gとゴールデンハムスターと同程度ですが、やや大きくなる個体もいます。
性格もゴールデンハムスターと似ており、温厚で人懐っこい個体が多い傾向にあります。ただし、臆病な一面もあるため、無理に触れようとするとストレスを感じやすく、慣れるまで時間がかかる場合も。また、単独行動を好むため、多頭飼育には向いていません。
ケージや運動スペースは広めに確保するのが理想的で、回し車やトンネルなどの遊具を設置すると、より快適に過ごせます。
ジャンガリアンハムスターは、中央アジアを原産とする小型ハムスターで、体長はおよそ7~12cmほど。全体的に小さくふっくらとした丸みのある体型が特徴です。冬になると「ウィンターホワイト現象」と呼ばれる毛色の変化が起こることがあり、野生環境では雪景色に溶け込むための適応と考えられています。
性格は比較的穏やかですが、縄張り意識が強いため、ゴールデンハムスターと同様に単独飼育をおすすめします。個体ごとに性格は異なりますが、一般的にメスは落ち着いていてストレスに強いとされる一方、オスは活発に動き回ることが多く、元気な様子を楽しみたい方にはオスの飼育もおすすめです。
ロボロフスキーハムスターは、モンゴルやカザフスタンの乾燥地帯に生息する最小のハムスターで、体長7~10cm、体重15~30gほど。白い眉毛のような模様があり、愛らしい見た目をしています。
非常に活発で素早く動き回るため、脱走対策が必要です。また、警戒心が強く、手乗りにはなりにくい個体が多いため、観察向きのハムスターといえます。飼い主とのスキンシップよりも、ケージ内を走り回ったり砂浴びを楽しんだりする習性が強いです。
多頭飼育は可能な場合もありますが、相性によってはケンカが起こるため、慎重に様子を見ながら行う必要があります。
キャンベルハムスターは、ロシアやモンゴル、中国北部などを原産とする小型のハムスターで、体長7~13cmほど。ジャンガリアンハムスターと外見が似ていますが、性格や毛色に違いがあります。警戒心が強く、慣れるまでに時間がかかるため、噛み癖が出ることもあります。
一方で、活発で好奇心旺盛な面もあり、運動量が多いため回し車などの遊具を用意するとストレス軽減に役立ちます。毛色のバリエーションが豊富で、ノーマル(アグーチ)、イエロー、ブラック、アルビノ、ブルーなど多彩なカラーがあります。縄張り意識が強く、多頭飼育には向いていないため、基本的には単独飼育が推奨されます。
アルメニアンハムスターは、中国やモンゴルを原産とするハムスターで、体長10~12cmほど。背中の毛が灰色であることから、「ハイイロハムスター」とも呼ばれています。
性格は非常に臆病で神経質なため、環境の変化や人間との接触に敏感に反応します。飼育する際は、静かで落ち着いた環境を提供し、ストレスを最小限に抑えることが重要です。また、もともと実験動物として飼育されていた背景があり、ペットショップでの取り扱いが少なく、入手が難しい種類とされています。
クロハラハムスターは、ウクライナやロシアなどに広く分布する大型のハムスターで、体長20~34cm、体重250~600gほど。ハムスターの中では最大級のサイズを誇り、体の下面が黒いため「クロハラ(黒腹)」という名前が付いています。
比較的気性が荒く、攻撃的な性格で知られており、自分より大きな相手にも立ち向かう勇敢さを持っています。特に妊娠中や子育て中のメスは気が荒くなる傾向があり、飼育には十分な注意が必要です。
また、その大きさと力強さから、通常のハムスター用ケージではなく、ウサギやモルモット用の頑丈で広いケージでの飼育が推奨されます。
サファイアブルーハムスターは、ジャンガリアンハムスターの改良品種で、体長は約6~12cm、体重は30~45gほどです。
毛色は、一般的なジャンガリアンハムスターに比べて淡いブルーグレーのような色合いをしており、個体によって微妙な違いがあります。
性格は比較的温和で人懐っこいとされていますが、最初は警戒心が強く、臆病な個体も多いため、急に触ったり驚かせたりしないことが大切です。手からエサを与えるなどして、ゆっくりと慣らしていくのがポイントになります。
基本的な飼育方法はジャンガリアンハムスターとほぼ同じで、コンパクトな飼育スペースで飼えるため、初心者にも飼いやすい種類です。ただし、同じケージ内で複数飼育するとケンカしやすいため、単独飼育が推奨されます。
カンガルーハムスターは、イラン、トルクメニスタン南部、アフガニスタン、パキスタン北部などに生息する小型の齧歯類です。
体長は約7~8cm、尾長は8~10cmで、体重は15~30gほど。毛色は灰色から砂色で、腹部と足が白色なのが特徴です。名前の通り、カンガルーのように跳ねながら移動する独特の動きをします。
非常に臆病な性格のため、人前に姿を見せることはほとんどありません。夏は夜行性ですが、秋や冬になると日中も活動することがあります。また、一般的なハムスターとは異なり、頬袋や脇腹腺(臭腺)がなく、尾も長めなのが特徴です。
欧米では飼育されることもありますが、日本でも飼育されている箇所は数箇所しかなく、輸入制限もあるため入手は非常に困難です。雑食性で、種子、花、葉、昆虫などを食べます。砂漠地帯に生息するため、ほとんど水を飲まずに生活できるのも大きな特徴です。
繁殖期は3~6月で、妊娠期間は約12~14日、1回の出産で3~7匹の子を産みます。寿命は7~9年とされています。
チャイニーズハムスターは、中国北部原産の小型ハムスターで、体長は約9~12cm、体重は25~40gほどです。別名“モンゴルハムスター”とも呼ばれています。
スリムな体型に加え、約3cmの長い尾を持っているのが特徴で、一般的なハムスターとは少し異なるシルエットをしています。また、大きな目が愛らしい印象を与えます。毛色はブラウンやシルバーがあり、腹部は白色です。
性格は比較的穏やかで人懐っこいとされていますが、非常に俊敏に動くため、ケージの外に逃げ出さないよう注意が必要です。
基本的な飼育方法は他のハムスターと同様ですが、活発に動き回るため、広めのケージや運動用の遊具を用意するとストレスなく過ごせます。
ここからは、ハムスターにまつわるよくある質問をまとめました。
一般的なペットショップのほか、ハムスター専門店や信頼できるブリーダーから購入することができます。どこで購入する場合でも、元気で活発な個体を選びましょう。
目は澄んでいるか、耳は汚れていないか、お尻まわりはきれいか、全体的な毛並みは良好かなど、健康状態をしっかり確認することが大切です。また、購入前に飼育環境の準備を整えておくことをおすすめします。
適切な環境で丁寧なお世話をすれば、多くのハムスターは人に慣れていきます。ただし、個体差が大きいので、その子のペースに合わせることが何より重要です。最初は警戒心が強い方が自然なので、急かさずゆっくりと接していきましょう。
毎日の給餌や掃除の時に優しく声をかけたり、少しずつ触れ合う時間を増やしたりすることで、徐々に信頼関係を築くことができます。
ハムスターには決まった場所で排泄する習性があり、この特徴を活かしたしつけが可能です。ケージの隅など、よく排泄する場所にトイレ用の砂を置くことで、自然とトイレとして使ってくれるようになります。
ただし、完璧なしつけは難しく、時々決まった場所以外での排泄もあることを理解しておきましょう。清潔を保つため、毎日の点検と掃除はマストです。
ハムスターと楽しく暮らすには、その特徴や性格をよく理解することが何より大切です。無理に触ろうとせず、その子のペースを尊重しながら、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
種類ごとの特性で性格を決めつけるのではなく、個体ごとの性格に寄り添ってあげるのが大切です。
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