すっと2本足で立ち上がり、辺りを見渡す姿でおなじみのミーアキャット。動物園で目にする機会はあっても、実際に触れ合ったことがある人はまだ少ないのではないでしょうか。
東京・吉祥寺の「ミーアキャットカフェ googoo」は、そんなミーアキャットたちと同じ空間で過ごし、間近で触れ合える専門カフェ。今回は実際にお店を訪れ、店長の東海林藍さんにお話を伺いながら、ミーアキャットたちとの触れ合いを体験してきました。


すっと2本足で立ち上がり、辺りを見渡す姿でおなじみのミーアキャット。動物園で目にする機会はあっても、実際に触れ合ったことがある人はまだ少ないのではないでしょうか。
東京・吉祥寺の「ミーアキャットカフェ googoo」は、そんなミーアキャットたちと同じ空間で過ごし、間近で触れ合える専門カフェ。今回は実際にお店を訪れ、店長の東海林藍さんにお話を伺いながら、ミーアキャットたちとの触れ合いを体験してきました。


googooがあるのは、JR吉祥寺駅の公園口から徒歩1分ほどの場所。手洗いと消毒を済ませ、スタッフから触れ合いの注意点を聞いたら、さっそくふれあいブースへ向かいます。

中へ入って腰を下ろすと、ミーアキャットたちがこちらへ。すぐそばまで近づいてきたり、膝や肩に乗ったりと、想像していた以上の距離の近さです。

「好奇心旺盛で、人にも興味を持って近づいてきてくれるんです。でも、自分のペースもしっかり持っていて。ワンちゃんにも猫ちゃんにも通じるような魅力があるなと感じています」
自由に動き回っていたかと思えば、人のそばへやってきて、そのままくつろぐことも。取材中も、気づけば足元やすぐ隣にミーアキャットの姿がありました。

しばらく過ごしていると、同じミーアキャットでも、それぞれ性格や行動が違うことが分かってきます。
なかでもオープン当初からいるダッチョちゃんとピノくんは、常連客にもよく知られた“看板ミーア”。取材中には、「おまわり」「お手」「ジャンプ」といった合図に応える姿も見せてくれました。
「カチッと音の鳴る道具『クリッカー』を使ったトレーニングも取り入れています。一緒に何かに取り組む時間そのものがコミュニケーションになりますし、信頼関係を築いていくきっかけにもなるんです」
東海林さんの合図に合わせて、くるりと回ったり、手を差し出したり。息の合ったやりとりからも、普段からコミュニケーションを重ねていることが伝わってきます。

そしてもうひとつの見どころが、眠くなってくると現れる、目を保護する「瞬膜」。取材中、うとうとしていたダッチョちゃんの目にも白っぽい膜がのぞいて、まるで白目をむいているような表情に……!

東海林さんによると、この膜は土を掘るときなどに、目に砂や土が入るのを防いでくれるのだそう。おなじみの立ち姿だけでなく、こんな表情まで近くで見られるのは、同じ空間で過ごせるgoogooならではです。
仲間同士でじゃれ合ったり、そばに集まって休んだり、過ごし方もそれぞれ。そんななかで見えてくるのが、群れで暮らす動物としての社会性です。
googooでも、よく一緒に過ごしている子がいたり、そのときどきで組み合わせが変わったりと、一匹だけを見ているときとはまた違った姿に出会えます。

「本当に、漫画ができそうなくらい関係性が面白いんです(笑)。一緒に過ごしている様子を見ていると、一匹一匹の性格だけじゃなくて、誰と誰がよく一緒にいるのかなど、群れのなかでの関係も少しずつ見えてくるんですよ」
スタッフはそれぞれの相性や日々の様子を見ながら、ふれあいブースで一緒に過ごすメンバーを調整しているそうです。
新しい子が群れに加わる際には、先輩のミーアキャットたちから学ぶことも多いのだとか。
「ミーアキャットは群れで子育てをする動物なので、自分の子でなくても赤ちゃんを受け入れてくれることがあります。新しく来た子も、先輩たちと一緒に過ごしながら、いろいろなことを覚えていくんです。新しく来た子は、まず新しい環境や人に少しずつ慣れてもらうところから始めます。その子の性格や様子を見ながら、それぞれのペースで少しずつ関係を築いていくようにしています」

googooを始めた背景にも、東海林さん自身の経験がありました。
遊園地のふれあいスペースで初めてミーアキャットと出会い、その人懐っこさに惹かれた東海林さん。その後、自宅でも一緒に暮らし始め、さらにタイのブリーダーを訪ねるなどして、ミーアキャットについての知識を深めていきました。
「最初に出会った子がすごく人懐っこくて、もっとミーアキャットのことを知りたいと思ったんです。実際に一緒に暮らしてみると、本当によく人のことを見ていますし、コミュニケーションを重ねるなかで、こちらの伝えたいことを理解してくれていると感じる場面もたくさんありました」
一緒に暮らしてみたからこそ見えてきた魅力を、もっと多くの人にも知ってもらいたい。そんな思いから、2023年10月にgoogooをオープンしました。
「一緒に過ごしてみて初めて気づくミーアキャットの魅力が、本当にたくさんあったんです。こんなにかわいらしくて魅力のある動物なんだということを、もっとたくさんの人に知ってもらえたらと思ったのが、googooを始めたきっかけです」

googooでは、カフェで触れ合うだけでなく、ミーアキャットを家族として迎える相談も受け付けています。
ただし、気に入った子と出会っても、その日のうちに連れて帰ることはできません。
「一度お家に帰って、ご家族とも話しながら、本当に一緒に暮らしていけるのかを考えていただく時間を設けています。かわいいと思ってくださる気持ちはもちろん嬉しいですし、そのうえで、お迎えしたあとの暮らしまでしっかり考えて決めていただけたらと思っています」
お迎えが決まってから実際に一緒に暮らし始めるまでは、短くても1週間ほど。その間に、迎える予定の子は提携先である浅草のトリトン動物病院で健康診断を受けます。googooの子たちを長く診てきた獣医師のいる、かかりつけの病院です。
お迎えにあたって確認しているのは、住環境や家族構成、現在一緒に暮らしている動物のことなど。
「特別に広いお家でなければいけない、というわけではないんです。ただ、十分に動けるスペースがあるか、体調を崩したときにきちんと病院へ連れていけるかなど、その子がこれから安心して暮らしていける環境かどうかは確認しています」
そのうえで東海林さんが大切にしているのが、目の前の一匹そのものを見て、お迎えを考えてもらうことです。
「“珍しい動物だから飼ってみたい”ということよりも、その子自身を見て『この子を家族にしたい』と思ってくださる方にお迎えしていただけたら嬉しいですね」

そうして新しい家族のもとへ迎えられたあとも、googooとの関係は続いています。
googooを卒園した子については、飼育に関する相談のほか、爪切りやお風呂といった日頃のケアも無料でサポート。卒園した子と飼い主がカフェへ遊びに来ることもあるそうです。
「私たちも、お迎えされたあとにどう過ごしているのかずっと気になっていて。元気な姿を見せに来てもらえたら嬉しいですし、爪切りやお風呂などのケアで来てもらうことも、その子の成長や様子を知れる大切な機会になっています」

東海林さんは、今後はそのかわいらしさだけでなく、一緒に暮らすうえで知っておきたいことについても伝えていきたいと話します。
「かわいいところだけでなく、ミーアキャットがどんな動物なのか、一緒に暮らすうえで知っておいてほしいことも、これから少しずつ伝えていけたらと思っています。そして、googooからお迎えした子に限らず、ミーアキャットが好きな人たちがつながれる場所にもしていきたいです。『ここに来ればミーアキャットに会える』、そんなふうに思ってもらえる場所になれたら嬉しいですね」

間近で過ごしてみると、おなじみの立ち姿だけでなく、一匹一匹の個性や群れの関係性まで、さまざまな表情が見えてくるミーアキャットたち。googooは予約なしでも入店できますが、事前の予約が推奨されています。気になった方は公式サイトで予約をして、吉祥寺まで会いに行ってみてくださいね。
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-4 大庄吉祥寺ビル3F
アクセス:JR吉祥寺駅 公園口(南口)から徒歩1分
営業時間:11:00〜19:00(最終入店:30分プラン18:30/60分プラン18:00)
定休日:なし
料金:30分1,650円/60分3,300円(1人・税込)+お飲み物550円〜
ご予約(予約推奨・予約なしでも入店可能):公式サイトから予約する
※料金・営業情報は変更される場合があります。来店前に公式サイトをご確認ください。
所在地:東京都台東区寿2-8-4
アクセス:東京メトロ銀座線 田原町駅から徒歩3分
電話:03-3844-9007
公式サイト:トリトン動物病院
ミーアキャットを含むエキゾチックアニマルの診療も行っています。エキゾチックアニマルの診療日は当面、週2日の不定期のため、受診を希望する場合は事前に電話でお問い合わせください。










