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モルモットとハムスターの違いを解説|初心者におすすめの小動物は?

モルモットとハムスターの違いを解説|初心者におすすめの小動物は?

小動物をペットとしてお迎えしようと考えた方に、とくに人気なのがモルモットとハムスターです。どちらも愛らしい見た目で魅力的ですが、性格や飼育方法には大きな違いがあります。

結論から言うと、ペットを飼う初心者の方には「モルモット」をおすすめします。温厚な性格で人に慣れやすく、比較的飼育がしやすいためです。一方のハムスターは、夜行性であり噛み癖がある個体もいるため、特に家族で飼育する場合はモルモットの方が触れ合えるでしょう。

それぞれの違いについて、比較しつつみていきましょう。

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1. 見た目や性格の違いを徹底比較!

あざといハムスター
ハムスター

からだの大きさ

モルモットは体長20~25cmほどで、ずんぐりとした体型が特徴です。手のひらに収まるサイズのハムスターと比べると、かなりずっしりとした体格をしています。抱っこした時にも、モルモットはしっかりとした存在感があります。一般的なジャンガリアンハムスターは8~10cm程度と比べて小さく、軽やかな印象です。

寿命の長さ

寿命についても、モルモットは平均4~8年生きるため、家族の一員として比較的長く一緒に過ごすことができます。これは、子どもの幼稚園入園から小学校卒業ごろまで一緒に成長できるほどの計算になります。

一方、ハムスターは平均1~3年とやや短めです。この寿命の違いは、ペット選びの重要なポイントになるでしょう。お子さんのいる家庭では、別れを経験する時期についても考慮に入れる必要があります。

モルモットの寿命はどれくらい? 長生きするために必要なケアを解説のサムネイル画像
モルモットの寿命はどれくらい? 長生きするために必要なケアを解説

モルモットの性格

イングリッシュモルモット
モルモット

モルモットは群れで生活する習性があり、基本的に温厚です。人に慣れると甘えん坊になり、名前を呼ぶと返事をすることも。喜んでいる時は「プイプイ」という愛らしい鳴き声を出します。この鳴き声は、飼い主の帰宅時や餌をもらう時にもすることがあり、まるで「おかえり」や「ごはんまだ?」と話しかけているような印象を受けるでしょう。

また、モルモットは仲間との暮らしを好むため、2匹以上で飼育すると生き生きとした様子を見ることができます。ただし、その場合はケージを広めに用意する必要があります。

【全13種】モルモットの種類を解説|性格やお世話の仕方の違いは?のサムネイル画像
【全13種】モルモットの種類を解説|性格やお世話の仕方の違いは?

ハムスターの性格

対してハムスターは、野生では単独行動を基本としています。好奇心旺盛で活発な性格ですが、基本的に夜行性のため、昼間は寝ていることが多いです。

夜になると目覚め、回し車で走ったり、おもちゃで遊んだりと活発に活動します。こうした生活リズムは、飼い主の生活パターンとずれることもあり、飼う前にしっかりと考えるべきです。反対に、夜型の生活スタイルをしている人にとってはぴったりのペットとも言えるでしょう。

また、ハムスターは基本的に単独飼育が望ましいです。同居させると縄張り争いが起きる可能性が高く、ストレスの原因になってしまいます。

2. 飼育コストと必要な環境

モルモットとりんご
モルモット

初期費用とランニングコスト

モルモットの飼育を始める際にかかる、生体の販売価格を除いた初期費用は、およそ2万円前後が目安です。大きめのケージが必要なため、ここがコストの中心となります。適切なサイズのケージに加え、給水ボトルや食器、牧草用のフードボックスなどの備品も必要です。

月々のエサ代は、牧草代と野菜代を考えて3,000円〜5,000円ほどをみておきましょう。

ハムスターの場合、初期費用は1万5千円程度からスタートできます。ケージはモルモットほど大きなものは必要ありませんが、回し車や遊び道具など、運動のための設備は必須です。月々のエサ代は1,500円程度と、モルモットに比べて抑えめです。ただし、ケージ内の設備は定期的な交換が必要なため、その分の費用も考慮に入れましょう。

適切な環境作り

モルモットの飼育には広めのスペースが必須です。ケージは最低でも横幅90cm×奥行45cm程度が必要で、できればもう少し広めが理想的です。これは、モルモットが適度な運動を確保するために必要なスペースです。

床材はさまざまありますが、木製チップを敷き詰め、その上に干し草を置いて寝床を作ってあげるのが簡単にできる方法です。温度管理も大切で、18~25度の安定した環境を保つことが望ましいです。

ハムスターのケージは比較的コンパクトでも大丈夫ですが、運動不足を防ぐため回し車は必須アイテムです。ケージの大きさは最低でも横幅40cm×奥行30cm程度必要です。ただし、これは最低限の広さであり、できれば余裕のあるスペースを確保したほうが望ましいでしょう。遊び場となる設備や、隠れ家となる空間も必要です。

床材については、モルモット同様に木製チップが一般的です。ハムスターは巣作りの習性があるため、ティッシュペーパーやハムスター用の巣材を用意してあげると、せっせと巣作りを始めます。この様子を観察するのも、ハムスターを飼育する醍醐味の一つでしょう。

3. 日々の世話やケアの違い

小屋のハムスター
ハムスター

食事管理のポイント

モルモットの食事は、新鮮な牧草が基本となります。チモシーやアルファルファといった牧草を常時与える必要があり、これが1日の食事量の大半を占めます。牧草は単なる食事としてだけでなく、歯の伸びすぎを防ぐ効果もあるため、質の良い牧草を選ぶことが大切です。

また、モルモットの体内ではビタミンCを作ることができないため、緑黄色野菜の補給が欠かせません。パプリカやピーマン、小松菜などを適量与えることで、健康的な食生活を保てます。

ハムスターの食事は、市販の専用フードを中心に考えましょう。粒状のフードには必要な栄養素がバランスよく含まれています。ただし、与えすぎには注意が必要です。頬袋に食べ物を詰め込んで巣に持ち帰る習性があるため、実際の食べる量以上に餌を貯め込んでしまうことがあります。

これは食べ物の腐敗や肥満の原因になる可能性があるため、1日分の適量を把握して与えることが大切です。時々、ひまわりの種やおやつを与えることもできますが、これも適量を守ることが重要です。

【保存版】モルモットの餌選びについて|健康を守る食事管理のコツのサムネイル画像
【保存版】モルモットの餌選びについて|健康を守る食事管理のコツ

運動と遊び方のポイント

モルモットは、ケージ内で自由に動き回れる環境を整えることが運動の基本となります。固定式の遊具よりも、空間そのものを確保することが大切です。トンネルや隠れ家を設置すると、より活発に動き回るようになります。また、モルモットは臆病な面もあるため、これらの設備は隠れ場所としても機能し、ストレス解消にも役立ちます

定期的にケージから出して運動させる「部屋んぽ」も良いですが、その際は必ず監視が必要です。床に直接降ろす場合は、あらかじめスペースを確保し、危険な場所や隙間をふさいでおきましょう。時間は15~30分程度が目安です。

ハムスターの運動は、回し車での運動が中心となります。夜行性のため、日中は寝ていることが多いですが、夜になると活発に動き回ります。回し車は必須アイテムで、直径は小型のハムスターでも最低14cm以上、大きめの品種なら20cm以上のものを選びましょう。

回し車以外にも、迷路や筒状のトンネルなどの遊具を用意すると、好奇心を満たすことができます。

グルーミングとケアの注意点

モルモットのグルーミングは、基本的に自分で行いますが、長毛種の場合は定期的なブラッシングが必要です。特に換毛期には頻繁なブラッシングが欠かせません。また、爪切りは2~3週間に1回程度必要で、伸びすぎると歩行の妨げになったり、ケガの原因になったりします。

ハムスターも基本的に自分で毛づくろいを行います。砂浴び用の砂を用意してあげると、自然な形で体の清潔を保つことができます。爪は通常の運動で自然と削れますが、時々チェックして、伸びすぎている場合は切る必要があります。

4. 初心者にはどっちがおすすめ?

茶色のモルモット
モルモット

生活スタイルに合わせた選び方

共働き家庭の場合、留守番が得意なハムスターが向いているかもしれません。ハムスターは夜行性で、日中は主に睡眠を取っているため、長時間の留守番も比較的問題ありません。ただし、帰宅後の夜間に世話や遊び相手ができる時間を確保する必要があります。

一方、在宅時間が多い家庭や、学校から帰ってきた子どもと一緒に遊べる時間を大切にしたい場合は、モルモットがおすすめです。日中活動的なモルモットは、家族と同じ生活リズムで過ごせるメリットがあります。

また、慣れてくると甘えん坊になり、人との触れ合いを好むようになります。そのため、家族の一員としての存在感も大きいです。

家族構成による相性

小さな子どもがいる家庭では、温厚で大人しいモルモットが安全です。ただし、モルモットは体が柔らかく、乱暴な扱いは禁物です。抱っこの仕方や接し方については、必ず大人が正しい方法を教えてあげましょう。慣れてくると、子どもの声を聞き分けて反応するようになり、より深い絆が築けます。

10代以上のお子さんがいる家庭では、ハムスターの飼育も検討できます。責任を持って世話ができる年齢であれば、夜型の生活リズムや細かな注意点についても理解できるでしょう。ただし、噛み癖のある個体もいるため、慣れるまでは大人の監督のもとで接するようにしましょう

5. よくある質問(Q&A)

Q

臭いへの対策

どちらのペットでも、適切な環境管理と定期的な清掃が臭い対策の基本となります。モルモットは特に尿量が多めで、1日1~2回の清掃が必要です。床材は適度な厚みを保ち、濡れた部分はこまめに取り替えましょう。食べ残しの野菜なども放置すると臭いの原因となるため、新鮮なうちに片付けることが大切です。

ハムスターの場合、トイレの習性を利用した対策が効果的です。ケージの一角にトイレ用の砂を置くと、その場所で用を足すようになります。このため、臭いの元を集中して管理できます。

ただし、食べ物の貯蔵場所が不衛生になると臭いの原因となるため、定期的なチェックと清掃は欠かせません。

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モルモットがトイレを覚えられる5つのステップ|効果的な方法を紹介

健康管理のコツ

モルモットは風邪をひきやすく、温度変化に敏感です。エアコンの風が直接当たらないよう気を付け、室温は18~25度を維持するのがベストです。また、食欲不振や下痢、くしゃみなどの症状が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。予防的な健康管理として、定期的な体重測定も有効です。

ハムスターは比較的丈夫ですが、ストレスに弱い面もあります。急な環境変化や大きな音、振動は避けましょう。また、歯の伸びすぎや腫瘍には注意が必要です。特に高齢になってからは、これらの症状が出やすくなります。毎日の観察で、いつもと様子が違う場合は要注意です。

まとめ:あなたに合った選択のために

花びら

それぞれの特徴を踏まえた上で、ご自身の生活スタイルや家族構成に合わせて選択することが大切です。モルモットは長く家族の一員として暮らせる反面、日々の世話にはそれなりの手間がかかります。一方のハムスターは、コンパクトで世話も比較的簡単ですが、夜行性という特徴を理解した上での付き合い方が求められます。

どちらを選ぶにしても、最後まで責任を持って飼育することが何より大切です。事前に十分な知識を得て、準備を整えてから迎え入れることで、可愛らしい小動物との豊かな時間を過ごすことができます。

記事の執筆者

Minima編集部

小動物のかわいさと、ペットとしてお迎えするときに知っておきたい情報を、Minima編集部がお届け。

おうちでの豊かでしあわせな暮らしをサポートします。

なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。

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