モルモットは南米アンデス地方原産の小動物で、愛らしい外見と穏やかな性格から、世界中で愛されているペットです。家畜化の歴史は古く、紀元前2000年頃から人間との関わりが始まったとされています。
現代では品種改良により、毛の長さや質、カラーバリエーションによって13もの品種が確立されています。それぞれの品種が持つ独自の魅力と特徴について、詳しくご紹介していきましょう。
モルモットは南米アンデス地方原産の小動物で、愛らしい外見と穏やかな性格から、世界中で愛されているペットです。家畜化の歴史は古く、紀元前2000年頃から人間との関わりが始まったとされています。
現代では品種改良により、毛の長さや質、カラーバリエーションによって13もの品種が確立されています。それぞれの品種が持つ独自の魅力と特徴について、詳しくご紹介していきましょう。
モルモットの代表的な品種として知られており、アメリカンとも言われます。初心者にも扱いやすく、多くのペットショップで見かけることができる人気品種です。
基本的なお手入れとして、週に2〜3回のブラッシングが必要です。特に換毛期には抜け毛が増えるため、通常よりも頻繁にブラッシングを行うことをお勧めします。
長毛種の代表格として知られるシェルティモルモット。その名は、犬の人気の品種であるシェットランドシープドッグにちなんで付けられました。優雅な長毛が特徴的な品種です。
長毛種であるため、毎日の念入りなブラッシングが必須です。特に毛玉の形成を防ぐために、朝晩のケアをしてあげてください。さらに、定期的なトリミングも必要になります。特に夏場は暑さ対策として毛を短めに保ちましょう。
長毛種の汚れや匂いが気になる場合は、お風呂に入れてあげるのも手です。お風呂の入れ方はこちらの記事で解説しています。
1960年代にイギリスで確立された、比較的新しい品種です。テディベアのようなふわふわした見た目が特徴です。
独特な毛質のため、週に3〜4回の丁寧なブラッシングが必要です。汚れが付きやすいため、清潔な環境維持を特に心がける必要があります。
ビロードのような手触りが特徴的な短毛種で、レッキスモルモットとも言われます。名前の由来はウサギのレッキス種から。ちなみに、rexは「ウサギの王」という意味だそうです。
短毛種であるため、週に1〜2回の軽いブラッシングで十分なケアが可能です。毛が短いため皮膚の状態チェックも容易です。
体毛がほとんどない特異な外見を持つ品種で、別名「ミニカバ」とも呼ばれています。研究所での突然変異種が起源だと言われる。毛がないことでお世話に工夫が必要ですが、観賞用として人気の品種です。
皮膚の保湿ケアが特に重要で、週に1〜2回程度のスキンケアを行いましょう。爪切りも丁寧に行い、少なくとも月に2回程度は行うことが推奨されます。皮膚が直接外部に露出しているため、環境の清潔維持が特に重要です。
さらに、室温管理も23〜26度の適温を保つ必要があります。直射日光は避け、皮膚の怪我や感染症には特に注意が必要です。
特徴的な渦巻状の毛並み(ロゼット)を持つ品種。
特徴的なロゼット(渦巻状の毛並み)を保つため、週に3〜4回の丁寧なブラッシングをしてげましょう。
ロゼットの形状を維持するために、適切な方向へのブラッシングが必要です。また、定期的なトリミングを行うことで、理想的な毛並みを保つことができます。
頭頂部の特徴的な冠毛(クレスト)が魅力的な品種。イングリッシュモルモットから派生したとされています。
基本的なお手入れとして、週に2〜3回のブラッシングが必要です。つむじの部分は意識的に整えてあげましょう。
不規則な渦巻き模様の巻き毛が特徴的な希少品種。アビシニアンモルモットの変異種として誕生しました。毛も比較的長くなります。
不規則な渦巻模様の毛並みを保つため、毎日の丁寧なブラッシングが推奨されます。特に毛が絡まりやすいので、慎重に行いましょう。
定期的なトリミングも必要で、特に換毛期には入念なケアが求められます。
長毛とクレストを併せ持つ優美な品種。その気品ある外見から、鑑賞用として高い人気があります。
毎日、念入りにブラッシングをしてあげましょう。長毛種でもあるため、毛玉の形成を防ぐための定期的なケアが重要です。
暑い季節は毛の長さの管理に気を配る必要があります。
羊毛のようなカール毛が特徴的な品種。その名前の通り、メリノ羊を思わせる独特の毛質を持ちます。
カール状の特徴的な毛質のため毛が絡まりやすく、丁寧なブラッシングが必要不可欠です。定期的にトリミングもしてあげましょう。
最も長い毛を持つ品種の一つで、別名は「アンゴラモルモット」。フランスで品種改良したことにより作り出された品種ともいわれている。体毛はストレートなタイプと、巻き毛タイプがいる。
毎日の丁寧なブラッシングが必須で、特に長い毛は絡まりやすいため、慎重なケアが必要です。
定期的な毛のトリミングも欠かせず、特に暑い季節は毛の長さ管理が重要となります。長毛種の中でも特に手間のかかる品種のため、十分な時間と労力をかけたケアが求められます。
テッセルモルモットとペルビアンモルモットから派生した品種で、名前の通り縮毛が特徴的です。比較的近年に誕生した品種のため、日本ではあまり流通していない品種です。
長毛種であるため、毎日の丁寧なブラッシングが必要不可欠です。毛の絡まり防止には特に注意を払いましょう。
コンパクトな体格と特徴的な毛色が魅力の品種です。その中でもスモークがかかった色をした個体は「ロシアンスモークモルモット」と呼ばれ、SNSなどで大人気となっています。
短毛種であるため、週に2回程度の基本的なブラッシングで十分なケアが可能です。毛が密集しているものの、お手入れは比較的簡単です。
ケージを清潔に保ったり、気温をしっかりと調整するなど、基本的なお世話が大事なことは変わりません。しかし、モルモットの毛の長さによって、必要なケアの内容や頻度は異なります。
シェルティやペルビアン、コロネットなどの長毛種は、最も手間のかかる品種です。毛玉の形成を防ぎ、美しい毛並みを保つために、毎日1〜2回の丁寧なブラッシングが欠かせません。
また、定期的なトリミングも必要で、特に暑い季節は毛の長さ管理が重要になります。長い毛は汚れや餌を絡めやすいため、ケージ内の清潔維持により注意を払う必要があります。
一方で、イングリッシュやレックスなどの短毛種は、比較的お手入れが簡単です。週に2〜3回程度のブラッシングで十分なケアが可能で、特別なトリミングもほとんど必要ありません。ただし、換毛期には抜け毛が増えるため、普段より頻繁なブラッシングを心がけましょう。
スキニーギニアピッグは、特殊なケアを必要とする品種です。体毛がほとんどないため、皮膚の保湿ケアや温度管理が特に重要です。
モルモットは基本的に繊細で臆病な動物です。ですが、どの個体であっても、ストレスを取り除くこと、驚かさないこと、毎日お世話してあげることを徹底すれば、次第に慣れてくれるでしょう。
全ての個体が懐くわけではないですが、懐く種類を選ぶより、日々のスキンシップの方がよっぽど大切です。
モルモットの販売価格は、品種や個体の品質、販売場所によって大きな幅があります。
最も一般的なイングリッシュモルモットなどスタンダードな品種は、5,000円から15,000円程度で購入できます。さらに多くのペットショップで取り扱われているため、比較的入手しやすいでしょう。
シェルティモルモットやペルビアンモルモットなどの長毛種は、その美しい毛並みと手間のかかるケアを必要とすることから、価格も上がります。一般的に15,000円から40,000円程度で、特に毛質の良い個体や珍しい毛色の場合は、さらに高価になることもあります。
スキニーギニアピッグなどの希少品種は、最も高価な部類に入り、20,000円から50,000円以上することもあります。
モルモットの購入先として主な選択肢となるのは、ペットショップと専門ブリーダーです。それぞれに特徴があり、購入者の状況や目的によって適切な選択が異なってきます。
ペットショップでは、実際にモルモットを見て、その場で気に入った個体を選ぶことができます。初心者向けのサポートも充実していて、ケージや餌など、必要な用品も同時に購入できる便利さがあります。
取り扱っている品種はイングリッシュモルモットやテディモルモットなどが中心で、比較的手頃な価格帯で購入できます。また、すぐに引き取りが可能なため、計画的な購入がしやすいという利点もあります。
一方で、希少品種を求める場合はブリーダーからの購入になるでしょう。基本的には予約制で、順番待ちとなることも珍しくありません。
ですが、モルモットの習性や適切な飼育方法について、詳しいアドバイスを得られるメリットがあります。親モルモットの様子や飼育環境を確認することで、安心して購入することができます。
モルモットの気に入った種類は見つけられましたか?
モルモットは品種によって必要なケアが大きく異なります。自身の生活スタイルや経験レベルに合った品種を選ぶことで、より充実したペットライフを送ることができます。
また、どの品種を選ぶ場合でも、事前に十分な情報収集を行った上で、責任を持って最後まで飼育することが大切です。
購入を検討する際は、信頼できるペットショップや専門ブリーダーを選び、実際に動物の様子を確認してから決めることをお勧めします。
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なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。
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