愛らしいモルモットの爪切りは、実は多くの飼い主さんが頭を悩ませているポイントです。
この記事では安全に爪切りができるコツをお伝えしていきます。
はじめに:モルモットの爪切りはなぜ必要?
モルモットは野生では岩場や固い地面を歩き回ることで、自然と爪が削れていました。しかし、私たちの家で暮らすモルモットは柔らかい床で生活するため、爪が自然に削れることはありません。
放っておくと爪は伸び続け、様々な問題を引き起こします。長すぎる爪は床に引っかかって折れたり、体に刺さったりすることも。また、ケージの網に爪が引っかかって怪我をする可能性もあります。
さらに歩き方が不自然になり、関節への負担も増えてしまいます。
爪切りの基本知識
爪切りの頻度は、月1-2回程度が目安です。ただし、個体差があるため、爪の伸びる速さを観察しながら調整していく必要があります。
理想的な爪の長さは、床に触れない程度です。長すぎず短すすぎない、絶妙なバランスを保つことが大切です。
モルモットの爪の中には血管が通っています。この部分を切ってしまうと出血するので、避ける必要があります。透明な爪であれば、血管はピンク色に見えるので比較的分かりやすいですが、黒い爪の場合は見分けるのが難しいため、慎重さが求められます。
準備するもの
爪切りを始める前に、以下のものを用意しましょう。
<必須アイテム>
- 小動物用の爪切り(ギロチンタイプがおすすめ)
- 清潔なタオル
- 止血粉(万が一の時のために)
- モルモットの好きなおやつ
爪切り器具は、ペットショップや動物病院で購入できます。人間用の爪切りは刃の形状が異なるため使用を避けましょう。
爪切りの手順
1. リラックスタイムの確保
爪切りの前に、モルモットの機嫌の良い時間帯を選びましょう。食後などのくつろぎタイムがベストです。
2. 安全な保定方法
- ①清潔なタオルをモルモットの下に敷きます
- ②モルモットをタオルで優しく包み込みます
- ③片手でモルモットを支え、もう片手で爪を切ります
このとき、強く押さえつけすぎないよう注意が必要です。モルモットは小さな動物なので、優しく扱うことを心がけましょう。
3. 実際の切り方
爪を切る際は、以下のポイントに気をつけます。
- 爪の先端から少しずつ切る
- 血管より手前で切る
- 斜めではなくまっすぐ切る
透明な爪の場合は血管が見えるためカットしやすいですが、黒い爪の場合は特に慎重に。少しずつ切っていくのがコツです。
おやつを使った気分転換法
爪切り中のモルモットの気を紛らわせるには、好みの野菜を活用するのも効果的です。野菜を少しずつ与えながら爪切りを進めると、モルモットの気持ちが野菜に向いて、爪切りへの抵抗が減ることがあります。
ただし、食べている最中は動きが激しくなる可能性があるため、その瞬間は爪切りを中断するなどしましょう。
パートナーや家族と2人で行うと、より効果的です。1人が野菜を与えて気を紛らわせている間に、もう1人が素早く爪を切るという連携プレイが可能になります。
モルモットが好む野菜やあげ方については、以下の記事を読んでみてください。