2025年に大流行した「エッホエッホ」の元ネタは、メンフクロウのヒナが草の上を一生懸命走る1枚の写真です。オランダの写真家ハニー・ヘーレが2021年に撮影したこの写真は、SNSで爆発的に拡散され、2025年の新語・流行語大賞トップ10にも選ばれるほどの社会現象になりました。
でも、そもそもメンフクロウってどんな鳥なのでしょうか。この記事では、ミーム誕生の経緯をさくっと振り返ったうえで、エッホエッホの主役であるメンフクロウの生態や特徴、ヒナが走る理由などを詳しく紹介していきます。

2025年に大流行した「エッホエッホ」の元ネタは、メンフクロウのヒナが草の上を一生懸命走る1枚の写真です。オランダの写真家ハニー・ヘーレが2021年に撮影したこの写真は、SNSで爆発的に拡散され、2025年の新語・流行語大賞トップ10にも選ばれるほどの社会現象になりました。
でも、そもそもメンフクロウってどんな鳥なのでしょうか。この記事では、ミーム誕生の経緯をさくっと振り返ったうえで、エッホエッホの主役であるメンフクロウの生態や特徴、ヒナが走る理由などを詳しく紹介していきます。

エッホエッホの元ネタとなった写真は、オランダの写真家ハニー・ヘーレ(Hannie Heere)が2021年5月28日にオランダ・北ブラバント州で撮影したものです。まだ飛べないメンフクロウのヒナが、母親とエサの待つ方向に向かって草の上をトコトコ走る姿をとらえた1枚でした。
この写真は海外では2021年時点ですでにメディアに取り上げられていましたが、日本で大ブームとなったのは2025年2月のこと。ユーザーが「エッホエッホ ○○って伝えなきゃ エッホエッホ」という構文を添えて投稿し、ミームとしての爆発的な拡散が始まりました。2025年12月には新語・流行語大賞のトップ10に選出され、小学生からお年寄りまで全世代に届いたミームとなりました。

メンフクロウは漢字で「面梟(めんふくろう)」と書きます。その名のとおり、まるでお面をかぶっているかのような白い顔が最大の特徴。英語では「Barn Owl(納屋のフクロウ)」と呼ばれていて、納屋や教会の屋根裏など人間の建物の中に好んで巣を作ることからこの名前がつきました。
学名は「Tyto alba」。フクロウ目メンフクロウ科メンフクロウ属に分類される中型のフクロウで、体長は約35〜44cm、体重は200〜600gほどです。南極大陸を除くすべての大陸に生息しており、世界で最も広範囲に分布する陸鳥のひとつでもあります。亜種は28種にもおよび、地域によって大きさや色合いが微妙に異なるのも面白いところです。
メンフクロウの白い顔は単なる模様ではありません。あの部分は**「顔盤(がんばん)」**と呼ばれ、パラボラアンテナのように音を集める機能を持っています。完全な夜行性であるメンフクロウにとって、暗闇の中で獲物のわずかな物音を聞き取ることは生死に関わる能力です。顔盤はその集音装置として大いに役立っています。
さらに興味深いのが、メンフクロウの耳は左右の位置がわずかにずれているという点です。耳の穴の奥行きも左右で異なっていて、これによって音を立体的にとらえ、獲物との距離感や方向を正確に把握できるようになっています。あのどこか無表情にも見える白い顔の裏側には、夜のハンターとして進化してきた驚くべき仕組みが詰まっているのです。
フクロウといえば「ホーホー」という鳴き声をイメージする方が多いと思いますが、メンフクロウはまったく違います。メンフクロウの鳴き声は「ギャー」「キーキー」という甲高い金切り声で、近くで聞くとかなりの迫力があります。
イギリスやインドでは「screech owl(金切り声のフクロウ)」と呼ばれることもあるほどで、暗闇の中で突然この鳴き声を聞いたら、正体を知らなければかなり驚いてしまうでしょう。
メンフクロウは完全な夜行性で、昼間は暗い場所でじっと休み、夜になると狩りに出かけます。主食はネズミなどの小型哺乳類で、ほかにも小鳥やコウモリ、カエル、昆虫などを食べることもあります。
メンフクロウの飛行にはとても面白い特徴があります。風切羽の上面が滑らかで翼面荷重が低いため、ほぼ無音で飛ぶことができるのです。波打つような軌跡を描きながら静かに獲物に忍び寄る姿は、まさに夜の狩人そのもの。ヨーロッパでは農作物を荒らすネズミを駆除してくれる存在として、古くから農家に大切にされてきました。
現在でもブドウ園や農地にメンフクロウ用の巣箱を設置してネズミ対策に役立てている地域があるそうです。

エッホエッホの元ネタ写真のヒナがあんなに一生懸命走っていたのには、ちゃんとした理由があります。メンフクロウのヒナは生後約10週間で初めて飛び立つとされていますが、それまでの間は地面を歩いたり走ったりしながら、飛ぶための筋肉を少しずつ鍛えていきます。
羽を広げてバタバタしたり、短い距離を全力で駆け抜けたり。ミームになった写真のヒナも、まさにこうした成長過程の真っ最中でした。元ネタとは別のカットでは、同じヒナが翼を広げて飛行練習をしている様子も確認されており、あの「エッホエッホ」な走りは大空に羽ばたくための準備運動だったわけです。
ちなみに、SNSではペットとして飼われているフクロウが飛ばずにトコトコ走ってくる動画もよく見かけます。あれは野生のヒナの練習とはまた違う事情で、「走る方がエネルギーを使わなくて楽」だからとされています。鳥が飛ぶという行為はそこそこ体力を使うので、飛ばなくてもエサがもらえる安全な環境で暮らしていると、自然と歩いたり走ったりで済ませるようになるのだそうです。
外敵に襲われる心配のない場所だと信頼しているからこそ走ってくるわけで、飼い主にとっては何とも嬉しい信頼の証ともいえます。
「エッホエッホ」の元ネタは、オランダの写真家ハニー・ヘーレが撮影したメンフクロウのヒナが草の上を走る写真です。2025年2月にXをきっかけに日本で爆発的に流行し、流行語大賞トップ10に選ばれるまでの社会現象となりました。
そしてその主役であるメンフクロウは、パラボラアンテナのような顔盤、左右で位置が異なる耳、無音で飛行する翼など、夜のハンターとして進化してきた驚きの機能を持つ鳥です。ミームをきっかけにメンフクロウという鳥を知った方も多いと思いますが、その生態を知ると、あの写真がもっと愛おしく見えてくるのではないでしょうか。



