「うさぎを飼いたいけど、どんな種類がいるんだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ペットショップやうさぎ専門店に行くと、さまざまな見た目のうさぎがいて、どの子をお迎えすればいいか迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、うさぎの品種数は団体や基準によって異なります。アメリカのARBA(アメリカン・ラビット・ブリーダーズ・アソシエーション)やイギリスのBRC(ブリティッシュ・ラビット・カウンシル)など各国の団体が品種基準を定めており、世界的には100を超える数の品種が存在するとされています。日本でペットとして流通するのは、その中でも比較的限られた顔ぶれです。ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの小型種が人気ですが、見た目だけでなく体格や被毛のタイプ、必要なお手入れの量などが品種ごとに異なります。
この記事では、日本で人気のうさぎの種類を詳しく紹介するとともに、初めてうさぎを飼う方が品種を選ぶときのポイントについてもお伝えしていきます。
うさぎの種類は何種類いる?

うさぎの品種数は、どの団体の基準を採用するかによって異なります。アメリカのARBAでは数十品種が公認されており、イギリスのBRCでもそれと同程度の品種が登録されています。世界的に見ると、100を超える数の品種が存在すると言われています。
日本のペットショップやうさぎ専門店で見かけるのは、このうちの10種類前後です。多くの場合、ARBAに登録されている品種が中心となっており、小型で飼いやすい種類が人気を集めています。
もともとペットとして飼われているうさぎは、ヨーロッパアナウサギを祖先として品種改良されてきたものです。野生のうさぎとは異なり、人と一緒に暮らしやすいように改良されてきた歴史があります。毛の色や長さ、耳の形、体の大きさなど、品種によってさまざまな特徴があり、それぞれに個性があるのがうさぎの魅力です。
日本で人気のうさぎの種類
日本でペットとして飼われているうさぎの中でも、特に人気が高い種類を紹介します。それぞれの特徴や性格の傾向を知っておくと、自分に合ったうさぎを見つけやすくなるでしょう。ただし、性格や体質には個体差があるため、あくまで参考としてご覧ください。
ネザーランドドワーフ
ネザーランドドワーフは、日本で最も人気のある品種のひとつです。「ネザーランド」はオランダを意味し、「ドワーフ」は小人という意味で、その名の通りうさぎの中で最も小さい品種のひとつとされています。
体重は1kg前後が目安ですが、個体によっては1.5〜2kg程度になることもあります。丸い顔に短い立ち耳、まん丸な目が特徴で、まるでぬいぐるみのような愛らしい見た目をしています。絵本に出てくるうさぎのイメージに近いと感じる方も多いでしょう。
性格は活発でやんちゃな傾向があると言われています。好奇心旺盛で部屋の中を元気に走り回る姿が見られる一方で、警戒心が強い面もあり、慣れるまでに時間がかかる子もいます。ただし、一度信頼関係が築けると甘えん坊な一面を見せてくれることもあります。性格には個体差が大きいため、実際にお迎えする子の様子をよく観察することをおすすめします。
カラーバリエーションが豊富で、オレンジやチョコレート、ブルー、ライラックなど、さまざまな毛色があります。好みの毛色を選ぶ楽しみがあるのも人気の理由のひとつです。
ホーランドロップ
ホーランドロップは、ネザーランドドワーフと並んで日本で人気の高い品種です。最大の特徴は、その名の通り垂れ下がった耳(ロップイヤー)で、丸い顔と相まってとても愛嬌のある見た目をしています。
体重は1.3〜1.8kg程度が目安で、ネザーランドドワーフよりは少し大きめですが、ロップイヤー系の品種の中では最も小型です。頭頂部から後頭部にかけて「クラウン」と呼ばれる毛の盛り上がりがあるのも特徴のひとつです。
性格は穏やかでおとなしい傾向があると言われており、人懐っこい子が多いとされています。ネザーランドドワーフと比べると警戒心が強くない子が多く、撫でられることが好きな子もいます。ただし、個体差があるため、おとなしい性格の子もいれば、好奇心旺盛でわんぱくな子もいます。
ホーランドロップは1979年にARBAに認定された品種で、大型のフレンチロップと小型のネザーランドドワーフを掛け合わせて作られました。小さな垂れ耳うさぎを作り出すまでには多くの苦労があったと言われています。
カラーバリエーションも豊富でオレンジやブロークンオレンジ(白地にオレンジの模様)などが日本では人気です。
ミニウサギ(ミックス)
ペットショップで「ミニウサギ」として販売されているうさぎを見かけたことがある方も多いでしょう。実はミニウサギは正式な品種名ではなく、ミックス(雑種)うさぎの総称です。さまざまな品種が掛け合わされているため、見た目や性格は個体によって大きく異なります。
「ミニ」という名前がついていますが、必ずしも小さいとは限りません。成長とともに思った以上に大きくなることもあるため、お迎えする前にどのくらいの大きさになる可能性があるか、ペットショップのスタッフに確認しておくとよいでしょう。
ミニウサギの魅力は、価格がお手頃なことと、個性豊かなことです。純血種のうさぎが数万円〜10万円以上することがあるのに対し、ミニウサギは数千円〜1万円程度で販売されていることが多いです。
ミニレッキス
ミニレッキスは、ビロードのように滑らかな毛並みが最大の特徴です。その被毛の手触りは他の品種とは一線を画しており、思わず何度も撫でたくなる魅力があります。
体重は1.8〜2kg程度が目安で、ネザーランドドワーフやホーランドロップよりは少し大きめです。筋肉質でがっしりとした体つきをしており、うさぎらしい大きめの立ち耳とバランスの取れた体型が特徴です。
性格は穏やかで甘えん坊な傾向があると言われています。慣れてくると頭を撫でてほしいとアピールしてきたり、もっと構ってほしいと催促してきたりすることもあります。ただし、性格には個体差があるため、お迎え前に実際の様子を確認することをおすすめします。
短毛で毛が絡みにくく、長毛種に比べると日常ケアの負担は抑えやすいと言われています。ただし、換毛期はどの品種でも抜け毛が増えるため、定期的なブラッシングは必要です。
カラーバリエーションも豊富で、ブラックやブルー、チョコレート、オパールなどさまざまな毛色があります。
ライオンヘッド
ライオンヘッドは、その名の通りライオンのたてがみのような長い毛が顔の周りに生えているのが特徴です。日本では「ライオンラビット」と呼ばれることもありますが、ARBAの正式品種名は「Lionhead(ライオンヘッド)」です。なお、店舗によってはミックスを含めて「ライオンラビット」と表記していることもあるため、純血種にこだわる場合は親の情報や血統を確認するとよいでしょう。
体重は1.5〜2kg程度が目安で、毛にボリュームがあるため実際の体よりも大きく見えることがあります。顔立ちはネザーランドドワーフに似た丸みのある形をしている子が多いです。
性格は比較的おとなしく、人に慣れやすい傾向があると言われています。臆病な面もありますが、信頼関係が築けると撫でてほしいとアピールしてくる子もいます。ただし、性格には個体差があるため、お迎え前に実際の様子を確認することをおすすめします。
ライオンヘッドには「たてがみ」の付き方によっていくつかのタイプがあり、顔の周りだけに長い毛があるタイプや、お尻の方まで長い毛が伸びるタイプなどがあります。長毛種ではありますが、たてがみの部分の毛はからみにくく毛玉になりにくいため、他の長毛種よりはケアしやすいと言われています。
アメリカンファジーロップ
アメリカンファジーロップは、垂れ耳とふわふわの長い被毛を併せ持つ品種です。ホーランドロップのような愛嬌のある顔に、綿毛のような柔らかい毛が全身を覆っており、とてもゴージャスな見た目をしています。
体重は1.5〜1.8kg程度が目安で、ホーランドロップよりやや大きいくらいのサイズです。名前の「ファジー(Fuzzy)」は「綿毛のような」という意味で、その名の通りふんわりとした被毛が魅力です。
性格は優しくて穏やかな傾向があると言われており、気が弱い子も多いとされています。のんびりとした性格で、慣れると抱っこを嫌がらない子も多いため、うさぎとたくさんスキンシップを取りたい方には向いている品種かもしれません。ただし、性格には個体差があります。
ホーランドロップとフレンチアンゴラを掛け合わせて作られた品種で、アメリカで誕生しました。垂れ耳と長い被毛の両方を持つ品種はなかなか珍しく、その独特の見た目に惹かれてお迎えする方も多いです。
ジャージーウーリー
ジャージーウーリーは、ふわふわの長い被毛と小さな体が特徴の品種です。アメリカのニュージャージー州で生まれたことから「ジャージー」の名前がついています。
体重は1.2〜1.6kg程度が目安で、長毛種の中では小型の部類に入ります。ネザーランドドワーフとフレンチアンゴラを掛け合わせて作られたため、ネザーランドドワーフに似た丸い顔立ちをしています。
性格は控えめでのんびりしている傾向があると言われており、穏やかな子が多いとされています。慣れると抱っこも嫌がらない子もいるようです。ただし、性格には個体差があります。
日本ではまだ取り扱っているペットショップが少ないため、お迎えしたい場合はうさぎ専門店やブリーダーを探す必要があるかもしれません。
ダッチ
ダッチは、白と黒(または白と他の色)のツートンカラーが特徴的な品種です。顔の前半分が白く、後ろ半分が黒いという独特の模様がパンダに似ていることから、「パンダウサギ」とも呼ばれています。
体重は1.5〜2.5kg程度が目安で、中型のうさぎに分類されます。オランダが原産で、かつては最も人気のある品種として知られていました。現在でもその愛らしい見た目から根強いファンがいます。
性格は社交的で人に慣れやすい傾向があると言われており、穏やかな子が多いとされています。基本的にはおとなしい性格ですが、遊びや運動が好きで活発な一面もあります。ただし、性格や体質には個体差があり、飼育環境や繁殖背景によっても異なります。
カラーバリエーションには、ブラック、ブルー、チョコレート、グレー、イエローなどがあります。どのカラーでも顔の模様は同じパターンになります。
ドワーフホト
ドワーフホトは、真っ白な被毛と目の周りの黒いアイライン模様が特徴的な品種です。まるでアイラインを引いたかのような目の周りの模様が目力を強調し、とても印象的な顔立ちをしています。
体重は1.1〜1.4kg程度が目安で、小型のうさぎに分類されます。ドイツが原産で、「ホト」という名前はドイツ語で「目」を意味する言葉に由来しています。
性格は好奇心旺盛で活発な傾向があると言われており、環境に慣れると走ったり跳んだりする姿が見られます。人に懐きやすい子も多いとされていますが、性格には個体差があります。
うさぎの種類を選ぶときのポイント

うさぎにはさまざまな種類があり、どの子をお迎えするか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、自分に合ったうさぎを選ぶためのポイントを紹介します。
体の大きさ
うさぎの体の大きさは品種によって異なり、飼育スペースや必要なケージのサイズにも影響します。ワンルームマンションなど限られたスペースで飼う場合は、ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの小型種が向いているでしょう。
一方で、ミニウサギ(ミックス)の場合は、成長してみないとどのくらいの大きさになるかわからないことがあります。お迎えする前に、親うさぎの大きさや、どのくらいまで成長する可能性があるかを確認しておくと安心です。
体が大きなうさぎはそれだけ食べる量も多くなり、ケージやトイレも大きめのものが必要になります。うさぎを飼える環境と照らし合わせて、適切なサイズの品種を選びましょう。
性格の傾向
品種によって性格の傾向は異なると言われています。たくさんスキンシップを取りたい方には、人懐っこい傾向があるとされるホーランドロップやミニレッキスがおすすめされることが多いです。一方、活発で遊び好きなうさぎと一緒に過ごしたい方には、ネザーランドドワーフなどが向いているかもしれません。
ただし、性格には個体差があり、同じ品種でも人懐っこい子もいれば警戒心が強い子もいます。品種の傾向はあくまで目安として捉え、実際にうさぎと対面して相性を確かめることをおすすめします。ペットショップやうさぎ専門店で、気になる子の性格についてスタッフに聞いてみるのもよいでしょう。
毛の長さとお手入れ
うさぎには短毛種と長毛種があり、毛の長さによってお手入れの手間が変わってきます。短毛種のミニレッキスやネザーランドドワーフは毛が絡みにくく、長毛種に比べると日常ケアの負担は抑えやすいと言われています。
一方、ライオンヘッドやアメリカンファジーロップなどの長毛種は、毎日のブラッシングが欠かせません。うさぎは毛づくろいで飲み込んだ毛を吐き出すことができないため、ブラッシングを怠るとお腹に毛がたまる「毛球症」を引き起こす可能性があります。
ただし、短毛種でも換毛期は抜け毛が増えるため、定期的なブラッシングは必要です。忙しくて毎日のケアに時間をかけられない方は、短毛種を選ぶと負担が少ないでしょう。長毛種の美しい被毛に憧れる方は、お手入れの時間を確保できるかどうかを考えてから選ぶことをおすすめします。
血統書の有無
純血種のうさぎには、血統書がついていることがあります。血統書には3世代前までの先祖の情報が記載されており、その子が確かに純血種であることを証明するものです。
血統書付きのうさぎは、血統書なしのうさぎに比べて価格が高くなる傾向がありますが、成長後の大きさや見た目がある程度予測しやすいというメリットがあります。「絶対にこの品種を飼いたい」という希望がある方は、血統書付きのうさぎを選ぶと安心です。
一方で、血統書がなくても健康で性格のよいうさぎはたくさんいます。見た目や血統にこだわりがなければ、血統書の有無を気にする必要はないでしょう。
純血種とミックスの違い

うさぎを選ぶときに気になるのが、純血種とミックスの違いです。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った方を選びましょう。
純血種は、同じ品種同士で繁殖されたうさぎです。ネザーランドドワーフやホーランドロップなど、品種ごとに決まった特徴があり、成長後の大きさや見た目がある程度予測できます。血統書付きの場合は、先祖の情報も確認できるため安心感があります。
ただし、純血種は価格が高めで、5万円〜10万円以上することも珍しくありません。また、品種によっては特定の健康上の問題を起こしやすい傾向があると言われています。たとえば、ネザーランドドワーフは歯の噛み合わせに問題が起きやすく、ホーランドロップは耳のトラブルを起こしやすいとされています。
一方、ミックス(雑種)は、さまざまな品種が掛け合わされたうさぎです。「ミニウサギ」として販売されていることが多く、価格は数千円〜1万円程度とお手頃です。見た目や性格は個体によって異なり、世界にひとつだけの「うちの子」に出会える楽しみがあります。
純血種とミックスで健康面や寿命に大きな差があるかどうかは、お迎え元(繁殖背景)や飼育環境、健康管理によって異なります。どちらを選ぶ場合も、健康状態をよく確認し、うさぎを診られる動物病院を事前に見つけておくと安心です。
純血種もミックスも、それぞれに魅力があります。どちらが優れているというわけではないため、自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶのがいちばんです。
まとめ
うさぎの種類について振り返ると、品種数は団体や基準によって異なり、世界的には100を超える数の品種が存在するとされています。日本でペットとして流通するのはその中でも限られた品種で、ネザーランドドワーフやホーランドロップなどの小型種が人気です。
うさぎを選ぶときは、体の大きさ、性格の傾向、毛の長さとお手入れのしやすさ、血統書の有無などを考慮するとよいでしょう。特に毛の長い品種は毎日のブラッシングが必要になるため、お世話の時間が確保できるかどうかを考えてから選ぶことをおすすめします。