「マイクロブタって大人になってもずっと小さいまま?」と疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。「マイクロ」という名前から想像するよりも、実際には成長後のサイズに驚く飼い主さんも少なくありません。
結論からお伝えすると、マイクロブタは大人になると中型犬から大型犬程度の大きさになることが多いです。販売時に示される体重はあくまで目安であり、個体差がかなり大きく、想定よりも大きくなるケースも珍しくありません。子ブタの姿だけを見て飼育を決めるのではなく、成長後のサイズを十分に理解したうえでお迎えすることが大切です。
この記事では、マイクロブタが大人になったときのサイズや体重の目安、成長の過程、大人のマイクロブタとの暮らし方について詳しくお伝えしていきます。
マイクロブタは大人になるとどのくらいの大きさになる?

マイクロブタという名前を聞くと、ずっと小さいままのブタを想像するかもしれません。しかし、マイクロブタも成長とともに体が大きくなり、大人になると中型犬から大型犬くらいのサイズになります。
成長後の体重の目安
マイクロブタが大人になったときの体重は、販売元や系統によって差がありますが、目安として18〜40kg程度と説明されることが多いです。ただし、「マイクロブタ」という品種は存在せず、小型のブタの総称にすぎません。「マイクロ」「ティーカップ」といった呼称には明確な規格や基準がなく、サイズにはかなりの幅があります。
販売店やブリーダーのホームページでは「大人になっても20kg程度」と説明されていることもありますが、これはあくまで目安であり保証ではありません。実際には30kgを超えるケースも多く、個体によっては40kg以上に成長することもあります。飼い主さんのSNSなどを見ると、「20kgまでと言われていたのに50kgになった」という体験談も見かけます。
一方で、ミニブタ(40〜100kg程度)や家畜として飼育されるブタ(200〜300kg程度)と比べると、マイクロブタは確かに小さなサイズです。「マイクロ」という名称は、あくまでもブタの中では小さいという意味であり、ペットとしては比較的大きめのサイズになることを理解しておきましょう。
生まれたときから大人になるまでの成長
マイクロブタは、生まれたときは手のひらに乗るほどの小さな体で誕生します。この時期の愛らしい姿は本当にあっという間に過ぎていきます。
生後2ヶ月頃からペットとしてお迎えできるようになります。その後はゆるやかに成長を続け、2〜3歳頃までに体重が落ち着いてくる傾向があるといわれています。ただし、成長のスピードや最終的なサイズは個体差や飼育環境によって大きく異なります。1歳を迎える頃にはすでに大人とあまり変わらない大きさになっていることも珍しくありません。
ブタは栄養吸収能力に優れており、食べた分だけ効率よく脂肪や筋肉に変わっていきます。成長期に餌を与えすぎると、想定以上に大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。
成長後のサイズを予測するには
マイクロブタの成長後のサイズを予測するのに最も参考になるのは、親ブタの大きさです。お父さんブタとお母さんブタが20kgであれば、その子どもも同程度の大きさになる可能性が高いとされています。
お迎えを検討する際には、子ブタの姿だけでなく、必ず親ブタを確認できるブリーダーや販売店を選ぶことをおすすめします。2歳以上の親ブタを見せてもらえる場合は、成長後のサイズをより正確にイメージすることができるでしょう。
残念ながら、親ブタを見せてもらえない販売店や、「うちのブタは大きくなりません」と過剰にアピールする業者には注意が必要です。実際に成長後のサイズが想定と異なり、飼育が難しくなって里親に出されるケースも発生しています。
マイクロブタを飼って後悔する人って?飼う前に知っておきたい現実と対策
マイクロブタとミニブタの違い

マイクロブタとミニブタは混同されやすいですが、大きさに違いがあります。どちらも品種名ではなく、体重によって呼び分けられている総称です。
大きさで分類される呼び名
ミニブタは、成長時の体重がおよそ40〜100kg程度のブタを指すことが多いです。家畜として飼育されるブタが200〜300kgになることを考えると「ミニ」ですが、ペットとしてはかなり大きなサイズです。
一方、マイクロブタはミニブタをさらに小型化したブタで、成長時の体重が18〜40kg程度のものを指すことが多いです。2000年代にイギリスで品種改良が進み、海外ではマイクロピッグ、ティーカップピッグとも呼ばれています。
ただし、これらの呼び名には明確な定義や規格があるわけではありません。販売店によって基準が異なることもあるため、「マイクロブタ」と名乗っていても最終的なサイズはさまざまです。販売時に示される体重はあくまで目安であり、保証されたものではないことを理解しておきましょう。
品種ではなく総称であることを理解する
マイクロブタは、ベトナム原産のポットベリー種やその交配種がルーツとなっていることが多いです。ポットベリー種はブタの中でも小柄な品種で、ころころとした体型と愛嬌のある顔立ちが特徴です。
犬や猫のような純血種が存在しないため、マイクロブタのサイズには個体差が大きく出ます。同じ親から生まれた兄弟でも、成長後の大きさが異なることもあります。「この子は絶対に大きくならない」と保証することは難しいのが実情です。
大人のマイクロブタとの暮らしに必要なものは?

マイクロブタが大人になると、子ブタの頃とは異なる接し方やケアが必要になります。成長後のことを見据えた準備をしておくことで、長く快適に暮らすことができます。
成長後を見据えたスペースの確保
マイクロブタが大人になると、中型犬から大型犬程度の大きさになります。室内で飼育する場合は、十分な広さを確保してあげる必要があります。
ブタはきれい好きな動物で、食事をする場所、排泄する場所、寝る場所を分ける習性があります。ケージやサークルを用意する場合は、大人になってもこれらのスペースが確保できる広さを選びましょう。子ブタの頃に使っていたケージでは、成長後には窮屈になってしまいます。
また、ブタは蹄(ひづめ)で爪先立ちのように歩くため、フローリングは滑りやすく足腰に負担がかかります。滑り止めマットを敷くなどの工夫をしてあげると安心です。
食事管理
マイクロブタは食べることが大好きで、与えれば与えただけ食べてしまう傾向があります。成長期に餌を与えすぎると、想定以上に大きくなったり肥満になったりする原因になります。
主食にはマイクロブタ専用のフードやミニブタ用のペレットを使い、体重や年齢に合わせた適量を守ることが大切です。おやつとして野菜や果物を与えることもできますが、与えすぎには注意しましょう。
ブタは栄養吸収能力が高いため、餌の管理が体型に直結します。適切な食事管理は、健康維持だけでなく、足腰への負担を減らすことにもつながります。
温度管理への配慮
マイクロブタは寒さにも暑さにも弱い動物です。体温調節があまり得意ではないため、急な温度変化や極端な暑さ・寒さを避けることが大切です。
室内で飼育する場合は、エアコンなどを使って快適な温度を保ってあげましょう。特に夏場は熱中症に注意が必要です。冬場は毛布やペット用のヒーターを活用して、暖かく過ごせる環境を整えてあげてください。
大人のマイクロブタを飼育するときの注意点

マイクロブタはペットとしての歴史が浅く、犬や猫とは異なる注意点がいくつかあります。お迎え前にしっかりと確認しておきましょう。
家畜保健衛生所への届け出が必要
マイクロブタはペットとして飼う場合でも、豚は家畜伝染病対策の対象となるため、家畜保健衛生所への届け出が必要です。これは家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準等によるもので、ペット目的であっても例外ではありません。
届け出に加えて、年に1回の定期報告書の提出も必要になります。お住まいの都道府県の家畜保健衛生所に問い合わせて、必要な手続きを確認しておきましょう。手続き自体はそれほど複雑ではありませんが、知らずに飼い始めると法令違反になってしまうため注意が必要です。
豚熱(CSF)対策が必要になる
日本国内では豚熱(CSF)という感染症が発生しており、防疫対策が行われています。地域によってはワクチン接種が推奨されていたり、衛生管理についての要請があったりします。
具体的な対応は地域や状況によって異なるため、お住まいの地域の家畜保健衛生所の案内に従うことが大切です。ワクチン接種を受けられる動物病院が限られている場合もあるので、購入先のブリーダーや販売店に相談してみるのもよいでしょう。
また、伝染病予防の観点から、養豚場の近くやイノシシが出没するエリアでの飼育は避けた方が安全とされています。室内飼育が推奨されているのも、こうした感染リスクを減らすためです。
診てもらえる動物病院が少ない
マイクロブタは、診療できる動物病院がまだ限られています。一般的な犬猫を診療する動物病院では対応できないことが多いため、事前にマイクロブタを診てくれる病院を探しておく必要があります。
お住まいの地域によっては、車で何時間もかけて通院しなければならないこともあります。また、ペット保険が適用されないことがほとんどなので、医療費が高額になる可能性も考慮しておきましょう。
大人のマイクロブタの魅力
成長後のサイズや注意点をお伝えしてきましたが、大人のマイクロブタには子ブタとはまた違った魅力があります。
賢くてコミュニケーション上手
マイクロブタは学習能力が高く、「お座り」や「待て」などのしつけもできます。トイレも決まった場所で覚えてくれることが多く、きれい好きな性格なので室内での飼育にも向いています。
鳴き声を使い分けてコミュニケーションを取ろうとしたり、飼い主さんの行動をよく観察していたりと、頭の良さを感じる場面がたくさんあるでしょう。表情も豊かで、嬉しいときには笑っているように見えることもあります。
甘えん坊で人懐っこい
マイクロブタはとても人懐っこく、甘えるのが大好きな動物です。膝の上に乗ってきたり、飼い主さんの後をついて回ったりする姿は、まるで人間の子どものようです。
一方で、一人でいるのが苦手な一面もあり、長時間のお留守番はストレスになることがあります。寂しがり屋な性格を理解して、できるだけ一緒に過ごす時間を作ってあげることが大切です。
まとめ
マイクロブタは大人になると中型犬から大型犬程度の大きさになることが多く、「マイクロ」という名前から想像するよりも大きく成長します。販売時に示される体重はあくまで目安であり、「マイクロ」「ティーカップ」といった呼称には明確な規格がないため、個体によってはさらに大きくなることもあります。
大人のマイクロブタと暮らすためには、成長後を見据えた十分なスペースの確保、適切な食事管理、温度管理への配慮が必要です。診てもらえる動物病院が限られていることも、事前に理解しておきましょう。