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マイクロブタの寿命はどのくらい?平均寿命と長生きさせるための飼育ポイントを解説

マイクロブタの寿命はどのくらい?平均寿命と長生きさせるための飼育ポイントを解説

マイクロブタの寿命は、目安として10〜15年程度といわれています。飼育環境によっては20歳前後まで生きる例もあり、犬や猫と同程度か、それ以上に長く一緒に暮らせる可能性があるペットです。ただし、寿命は飼育環境や健康管理によって大きく左右されるため、適切なケアを行うことが欠かせません。

この記事では、マイクロブタの寿命に関する基本情報から、長生きさせるための飼育ポイント、気をつけたい病気、シニア期のケア方法まで詳しくお伝えしていきます。

マイクロブタの平均寿命って?

マイクロブタを家族に迎える前に、まずは平均的な寿命を把握しておくことが大切です。どのくらいの年月を一緒に過ごせるのかを知ることで、長期的な飼育計画を立てやすくなります。

一般的な寿命の目安

マイクロブタの寿命は目安として10〜15年程度とされています。適切な飼育環境と健康管理を心がければ、20歳前後まで生きる例もあるといわれています。これは犬や猫と同程度か、場合によってはそれ以上の長さであり、長い期間にわたって責任を持って飼育する覚悟が求められます。

ただし、「マイクロブタ」は特定の品種名ではなく、小型のブタを指すサイズ呼称として使われていることが多いです。そのため、寿命に関する統計データは十分ではなく、個体差も大きいことを理解しておく必要があります。

お迎えする際には、10年以上にわたる飼育期間を想定して、住環境や経済的な準備、将来のライフプランなどを考慮しておくことが大切です。

寿命に個体差がある理由

マイクロブタの寿命には個体差があり、すべての個体が同じように長生きするわけではありません。遺伝的な要因、出身ファームでの繁殖管理、お迎え後の飼育環境など、さまざまな要素が寿命に影響を与えます。

健康な血統で生まれ、適切な環境で育てられた個体は、丈夫で長生きする傾向があるといわれています。一方で、繁殖管理が不十分なファーム出身の個体は、先天的な健康上の問題を抱えている可能性もあります。

なお、家畜として飼育される豚は通常出荷されるため、「平均寿命」としては単純に比較しにくい点も知っておくと良いでしょう。豚という動物自体は、適切な飼育環境のもとでは長寿になり得る動物です。

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マイクロブタの寿命に影響する4つの要因

マイクロブタがどのくらい長生きできるかは、さまざまな要因によって左右されます。飼い主がコントロールできる部分も多いので、一つひとつ確認していきましょう。

①食事と栄養管理

マイクロブタの寿命に最も大きく影響するのが食事管理です。豚は食欲旺盛で、与えれば与えるだけ食べてしまう傾向があります。そのため、飼い主が適切な量をコントロールしないと、あっという間に肥満になってしまいます。

肥満はさまざまな健康問題の原因となり、寿命を縮める大きなリスク要因です。関節への負担、心臓や肝臓への影響、糖尿病のリスク増加など、肥満に関連する疾患は多岐にわたります。「可愛いからもっと食べさせてあげたい」という気持ちが、結果的に寿命を縮めてしまうこともあるのです。

マイクロブタ専用のフードを基本とし、野菜を中心とした副食を適量与えるのが一般的です。人間の食べ物、特に塩分や糖分の多いもの、加工食品などは与えないようにしましょう。

②生活環境とストレス

マイクロブタはストレスに敏感な動物であり、生活環境が健康と寿命に大きく影響します。狭い空間に閉じ込められたままの生活や、十分な運動ができない環境は、心身の健康を損なう原因となります。

マイクロブタには鼻で地面を掘る「ルーティング」という本能的な行動があり、この欲求が満たされないとストレスが溜まります。室内飼育の場合でも、ルーティングができる場所や素材を用意してあげることで、ストレスを軽減できます。

また、急激な環境変化や大きな音、見知らぬ人の訪問なども、マイクロブタにとってはストレスの原因になることがあります。できるだけ穏やかで安定した環境を整えてあげることが、長生きにつながります。

③運動と活動量

マイクロブタは見た目以上に活発な動物で、適度な運動を必要とします。運動不足は肥満の原因になるだけでなく、筋力の低下や代謝の悪化にもつながり、健康全般に悪影響を及ぼします。

毎日の散歩や、室内での自由な活動時間を確保してあげることが大切です。庭がある場合は、安全に囲われたスペースで外遊びをさせてあげると、ルーティング欲求も満たせて一石二鳥です。

ただし、散歩や屋外活動については感染症対策の観点から注意が必要です。豚熱などの感染症対策として、地域によっては「散歩を控える」よう具体的に案内している自治体もあります。飼養地の家畜保健衛生所や自治体の最新情報を必ず確認し、指導に従うようにしてください。

④遺伝と体質

マイクロブタの寿命には、生まれ持った遺伝的な要素も関係しています。丈夫な体質の個体もいれば、生まれつき何らかの健康上の問題を抱えている個体もいます。

信頼できるブリーダーから迎えることで、遺伝的な健康リスクを減らせる可能性があります。ブリーダーに親豚の健康状態や、過去に生まれた子豚の様子などを確認できると、ある程度の参考になるでしょう。

ただし、遺伝だけで寿命が決まるわけではありません。体質的に弱い部分があっても、適切なケアと早期の対処によって健康を維持できるケースも多くあります。日頃から健康状態を観察し、異変があれば早めに対応することが大切です。

長生きさせるための飼育ポイント

マイクロブタに少しでも長く健康でいてもらうために、飼い主ができることはたくさんあります。日々の飼育の中で意識したいポイントをまとめました。

適切な食事管理を徹底する

マイクロブタの健康と長寿を支える基本は、適切な食事管理です。食事の量と内容をしっかりコントロールし、肥満を予防することが何よりも大切です。

マイクロブタ専用のペレットフードを主食とし、量は体重や活動量に応じて調整します。野菜類を副食として与えることもできますが、糖分の多い果物やでんぷん質の多いものは控えめにしましょう。人間用のお菓子やパン、加工食品などは絶対に与えないようにしてください。

おねだりされるとつい食べ物を与えたくなりますが、それが肥満につながり、結果的に寿命を縮めてしまうことを忘れないでください。愛情を食べ物で表現するのではなく、スキンシップや遊びの時間で表現してあげましょう。

快適な環境づくりを心がける

マイクロブタがストレスなく過ごせる環境を整えることも、長生きのために欠かせません。十分なスペース、適切な温度管理、清潔な飼育環境を維持しましょう。

マイクロブタは暑さにも寒さにもある程度対応できますが、極端な温度変化は体に負担をかけます。夏場は涼しく過ごせる場所を確保し、冬場は暖かい寝床を用意してあげてください。

また、ルーティングができる環境を整えることも大切です。専用のルーティングマットや、掘っても良い素材を用意してあげることで、本能的な欲求を満たしながらストレスを軽減できます。

定期的な健康チェックを行う

マイクロブタは体調不良を隠す傾向があるため、飼い主が日頃から健康状態を観察し、小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。

毎日チェックしたいポイントとしては、食欲があるかどうか、元気に動き回っているか、排泄の状態は正常か、皮膚や毛並みに異常がないかなどが挙げられます。体重の変化も定期的に記録しておくと、健康管理の参考になります。

異変を感じたら、早めに動物病院を受診することが大切です。症状が軽いうちに対処することで、大事に至らずに済むケースも多くあります。

診察可能な動物病院を確保する

マイクロブタを診察できる動物病院は、犬や猫に比べて数が限られています。お迎え前に、自宅から通える範囲でマイクロブタの診療経験がある病院を探しておくことを強くおすすめします。

病院によっては、豚の診療を行っていても、予約が取りにくかったり、専門的な治療ができなかったりすることもあります。できれば複数の病院を候補としてリストアップし、緊急時にも対応できる体制を整えておくと安心です。

また、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見につながります。ワクチン接種についても、自治体によってはペットの豚向けに案内を出している地域もあるため、獣医師や家畜保健衛生所に相談してみてください。

マイクロブタがかかりやすい4つの病気

マイクロブタを長生きさせるためには、かかりやすい病気について知っておくことが大切です。早期発見・早期治療ができるよう、代表的な病気と予防策について解説します。

①肥満と関連する疾患

マイクロブタにとって最も注意すべきは肥満です。肥満自体が病気というわけではありませんが、さまざまな疾患の原因となり、寿命を縮めるリスクを高めます。

肥満に関連して起こりやすい問題としては、関節への負担による歩行困難、心臓や肝臓への負担、糖尿病、呼吸器系の問題などがあります。特に関節の問題は、一度悪化すると元に戻りにくいため、予防が何より大切です。

適切な食事量の管理と、十分な運動を心がけることで、肥満を予防できます。すでに太りすぎている場合は、獣医師と相談しながら計画的に減量に取り組みましょう。

②皮膚トラブル

マイクロブタは皮膚トラブルを起こしやすい傾向があります。乾燥による皮膚のカサつき、日焼け、皮膚炎、寄生虫による問題などが見られることがあります。

特に室内飼育の場合、乾燥した環境で皮膚がカサカサになりやすいです。保湿ケアとして、ペット用の保湿剤を使ったり、適度な湿度を保つようにしたりすると良いでしょう。また、直射日光に長時間さらされると日焼けしてしまうこともあるため、夏場の屋外活動には注意が必要です。

皮膚に赤み、かゆみ、脱毛、異常なできものなどが見られたら、早めに獣医師に相談してください。

③牙(犬歯)と蹄の問題

マイクロブタの歯の中でも、特に犬歯(牙)は伸びてくる性質があります。伸び方には個体差がありますが、放置すると口の中を傷つけたり、食事がしにくくなったりすることがあります。

定期的に獣医師に歯の状態をチェックしてもらい、必要に応じて処置を受けるようにしましょう。牙のケアは専門的な技術が必要なため、自己判断で切ろうとせず、獣医師や専門家に相談してください。

蹄も定期的なケアが必要です。伸びすぎた蹄は歩行に支障をきたし、関節にも負担がかかります。蹄切りも専門的な技術が必要なため、獣医師や専門家に依頼することをおすすめします。

④呼吸器系の問題

マイクロブタは呼吸器系のトラブルを起こすことがあります。肺炎や気管支炎などの感染症、アレルギー性の呼吸器疾患などが見られることがあります。

呼吸が荒い、咳をする、鼻水が出る、元気がないなどの症状が見られたら、呼吸器系の問題の可能性があります。特に肺炎は進行が早く、命に関わることもあるため、早めの受診が大切です。

飼育環境の衛生管理、適切な温度・湿度の維持、ストレスの軽減などが予防につながります。

シニア期のマイクロブタのケア

個体差はありますが、マイクロブタは10歳前後からシニア期の変化が出やすいとされています。若い頃とは体の状態が変わってくるため、ケアの仕方も見直していく必要があります。

老化のサインを見逃さない

シニア期に入ったマイクロブタには、さまざまな老化のサインが現れます。以前より動きが鈍くなった、寝ている時間が長くなった、食欲が落ちた、毛並みが悪くなったなどの変化が見られたら、老化が進んでいるサインかもしれません。

また、視力や聴力の低下が見られることもあります。呼んでも反応が鈍い、物にぶつかりやすくなったなどの様子が見られたら、感覚機能が衰えている可能性があります。

体重の変化にも注意が必要です。シニア期は代謝が落ちて太りやすくなる一方で、病気の影響で痩せてくることもあります。定期的に体重を測定し、急激な増減がないかをチェックしてください。

食事と環境に気を配る

シニアのマイクロブタは消化機能が低下することがあるため、若い頃よりも消化しやすい食事を意識してあげると良いでしょう。フードをふやかして与えたり、シニア向けの配合に変更したりする方法があります。

歯や牙に問題が出てくると硬いフードを食べにくくなることもあるため、食事の様子をよく観察してください。食べるのに時間がかかるようになった、食べこぼしが増えたなどの変化があれば、口腔内の問題や他の健康上の問題の可能性があります。

環境面では、段差を減らす、滑りにくい床材にするなどの工夫で、体への負担を軽減できます。関節が弱っている場合は、寝床をクッション性の高いものにしてあげると楽に過ごせます。

穏やかな時間を大切にする

シニア期のマイクロブタは、若い頃のように活発に動き回ることが減ってきます。それでも飼い主と一緒に過ごす時間を楽しみにしている子は多いので、無理のない範囲でスキンシップの時間を設けてあげましょう。

そばで撫でてあげたり、一緒にのんびり過ごしたり、穏やかに過ごす時間もマイクロブタにとっては幸せな時間です。激しい運動は体に負担がかかるので控えめにし、マイクロブタのペースに合わせて接するようにしてください。

シニア期は病気が見つかることも多くなりますが、適切な治療とケアで生活の質を維持しながら、残された時間を充実させることができます。獣医師と連携しながら、マイクロブタにとって最善のケアを考えていきましょう。

まとめ

マイクロブタの寿命は目安として10〜15年程度であり、飼育環境によっては20歳前後まで生きる例もあります。適切な食事管理による肥満予防、ストレスの少ない生活環境、定期的な健康チェックが、マイクロブタの健康と長寿を支える基本となります。

マイクロブタは肥満とそれに関連する疾患、皮膚トラブル、牙や蹄の問題など、いくつかの健康リスクを抱えています。これらは早期発見・早期治療が予後を左右するため、日頃から体調の変化に注意を払い、診察可能な動物病院を確保しておくことが大切です。

記事の執筆者

Minima編集部

小動物のかわいさと、ペットとしてお迎えするときに知っておきたい情報を、Minima編集部がお届け。

おうちでの豊かでしあわせな暮らしをサポートします。

なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。

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