「マイクロブタを飼ってみたいけれど、大人になったらどのくらいの大きさになるのだろう」「SNSで見た赤ちゃんのマイクロブタはとても小さかったけど、ずっとあのサイズのままなのかな」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、マイクロブタは成体になると中型犬から大型犬程度の大きさに育ち、個体によっては40kgを超えることもあります。生まれたばかりの頃は手のひらに乗るほど小さいのですが、2〜3歳になる頃には想像以上に大きく成長するのです。「マイクロ」という名前から小さいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、販売時の説明よりも大きくなるケースが少なくないことを知っておく必要があります。
この記事では、マイクロブタの大きさについて、成長過程ごとの変化や個体差が生まれる理由、そして飼育を検討している方に知っておいていただきたい情報を詳しくお伝えしていきます。
マイクロブタの大きさはどのくらい?

マイクロブタという言葉を聞くと、とても小さなブタをイメージする方がほとんどだと思います。しかし、「マイクロブタ」は特定の品種名ではなく、販売側が使う呼称です。海外では「マイクロピッグ」や「ティーカップピッグ」とも呼ばれていますが、これらも同様に正式な品種名ではありません。
マイクロブタの成体サイズについては、販売店やブリーダーによって「20kg程度」「18〜40kg」などさまざまな説明がされています。しかし、獣医学的な観点からは、ペットとして飼育される小型のブタでも成体で20〜30kg以上になることが一般的とされており、個体によっては40kgを超えることも珍しくありません。
犬に例えると、20kgは柴犬やボーダーコリーなどの中型犬くらい、30kgを超えるとゴールデンレトリバーなどの大型犬と同じくらいの体重になります。つまり、マイクロブタは「マイクロ」という名前ではあるものの、人間の感覚では決して小さいとは言えないサイズに育つのです。
販売時に「大人になっても小さいままです」と説明されていても、実際には説明よりも大きく育つケースが多いことを理解しておきましょう。成長後の大きさには個体差がかなりあり、断言することは難しいというのが実情です。
マイクロブタの寿命はどのくらい?平均寿命と長生きさせるための飼育ポイントを解説
マイクロブタの成長過程と体重の変化

マイクロブタは生まれてから2〜3歳頃まで成長が続きます。成長のペースは比較的なだらかで、急激に大きくなるというよりは、じわじわと体重が増えていくイメージです。ここでは、成長段階ごとの大きさの変化を見ていきましょう。
生まれたばかりの時期
生まれたばかりのマイクロブタは、手のひらにすっぽり収まるくらいの大きさで、本当に小さくて愛らしい姿をしています。出生時の体重は個体差が大きく、親の大きさや栄養状態によっても変わってきます。SNSなどで見かける「ティーカップに入るブタ」の写真は、まさにこの生まれたばかりの時期の姿です。
この頃の姿だけを見て「ずっとこのサイズなんだ」と思い込んでしまう方もいらっしゃいますが、赤ちゃんの頃の大きさで成長後を判断してはいけません。生まれたときは小さくても、成体になれば中型犬から大型犬くらいの大きさに育つことがほとんどです。
生後1ヶ月〜半年頃
生後1ヶ月頃になると、生まれたときの数倍の体重に成長します。この頃からお迎えが可能になるブリーダーやショップも多く、初めてマイクロブタと対面する飼い主さんも多い時期でしょう。
生後半年頃になると、さらに体重は増えていきます。この時期はまだまだ成長途中で、ここからさらに大きくなっていくということを忘れないでおきましょう。子犬や子猫と同じように、この時期のマイクロブタはとても活発で好奇心旺盛な姿を見せてくれます。
成体(大人)になったとき
マイクロブタの成長は2〜3歳頃に落ち着くと言われています。この時期になると、中型犬から大型犬程度の大きさに達するのが一般的です。
ただし、これはあくまでも目安であり、個体差がかなりあります。「当店のマイクロブタは大人になっても20kgです」と説明されていても、実際には30kgや40kgを超えてしまったというケースも少なくありません。販売時の説明を鵜呑みにせず、想定よりも大きくなる可能性があることを前提に考えておくことが大切です。
成長が落ち着いた後も、食事量が多すぎれば人間と同じように太ってしまいます。適正体重を維持するためには、成体になってからも食事管理を続けることが欠かせません。
マイクロブタを飼って後悔する人って?飼う前に知っておきたい現実と対策
マイクロブタとミニブタの違い
マイクロブタとよく混同されるのが「ミニブタ」です。どちらも小さなブタという印象がありますが、これらの呼称には明確な定義がなく、使われ方はかなり曖昧です。
ミニブタは、マイクロブタと同様に特定の品種名ではありません。一般的な家畜ブタよりは小さいものの、成体になると人間と同じかそれ以上の体重になる例も多いのが実情です。家畜として育てられる一般的なブタは成体で100〜300kgにもなりますが、ミニブタやマイクロブタはそれよりは小さいとはいえ、ペットとして飼うには大きなサイズに育ちます。
販売店によっては「マイクロミニブタ」「ナノブタ」といった呼称が使われることもありますが、これらも販売上の呼称であり、定義が一定ではありません。名前に「マイクロ」や「ナノ」がついているからといって、必ずしも小さいまま育つとは限らないのです。
どのような呼称で販売されていても、ブタは成長すると中型犬から大型犬程度、あるいはそれ以上の大きさになる可能性があるということを理解しておくことが大切です。「小さいブタ」という言葉のイメージだけで飼育を決めてしまうと、後悔することになりかねません。
マイクロブタの大きさには個体差がある

マイクロブタの大きさについて調べていると、「うちの子は比較的小さく育った」という声もあれば、「40kgを超えてしまった」という声もあります。マイクロブタの大きさには個体差がかなりあるというのが実情です。では、なぜこれほど個体差が生まれるのでしょうか。
親ブタの大きさが目安になる
マイクロブタの成長後の大きさを予測するうえで、最も参考になるのが親ブタの大きさです。親ブタが比較的小さければ、その子どもも同じくらいの大きさに育つ可能性が高いと言われています。
マイクロブタをお迎えする際には、できれば2歳以上の成体になった親ブタを実際に見せてもらうことをおすすめします。赤ちゃんブタだけを見ても成長後の大きさはわかりませんが、親ブタを見れば「この子が大人になったらこのくらいの大きさになるんだな」とイメージしやすくなります。
信頼できるブリーダーであれば、親ブタの大きさや血統について丁寧に説明してくれるはずです。逆に、親ブタを見せてもらえなかったり、「絶対に大きくなりません」と断言するような業者には注意が必要かもしれません。
食事管理が体重を左右する
マイクロブタの体重は、食事の内容や量によっても大きく変わります。ブタはもともと食欲旺盛な動物で、与えれば与えただけ食べてしまいます。栄養吸収能力にも優れているため、食べた分はしっかりと脂肪や筋肉になっていくのです。
適正な体型を維持するためには、専用のマイクロブタフードを適量与えることが基本です。野菜や果物をおやつとして与えることもできますが、甘いものや高カロリーな食べ物を与えすぎると肥満の原因になります。
「おいしそうに食べるから」「おねだりされるとかわいそうだから」と食事を多めに与えてしまうと、結果的に体重が増えすぎてしまいます。マイクロブタの健康と適正体重を守るためには、飼い主さんがしっかりと食事量を管理することが欠かせません。
Amazon:【pignic】マイクロブタフード 2.5kg
大きさを考慮した飼育環境の準備
マイクロブタを飼うことを検討している方は、成長後の大きさを見据えた飼育環境の準備が欠かせません。赤ちゃんの頃の小ささだけを見て「これなら狭い部屋でも大丈夫そう」と判断してしまうと、成長後に困ってしまうことになります。
成長後を見据えたスペースの確保
マイクロブタが成体になると、中型犬から大型犬くらいの大きさになります。室内で自由に動き回れる十分なスペースを確保できるかどうか、事前にしっかり検討しておきましょう。
ブタは群れで行動する習性があり、飼い主さんのそばにいることを好みます。リビングなど、家族と一緒に過ごせる場所をマイクロブタの主な生活空間にしてあげると、ストレスを感じにくくなります。また、トイレと寝床を別の場所に設置できる広さも必要です。ブタはきれい好きな動物なので、排泄する場所と休む場所をしっかり分けてあげましょう。
一般的に、マイクロブタを室内で飼育する場合は、大型犬を飼うのと同じくらいのスペースが必要だと考えておくと安心です。
ケージと温度管理
マイクロブタのケージは、成長後のサイズを見越して中型犬用や大型犬用のものを選ぶのがおすすめです。赤ちゃんの頃は小さなケージでも十分に見えますが、成長してから買い替えるのは手間もコストもかかります。
ケージの中にはふかふかのベッドや毛布を用意して、快適に休める環境を整えてあげましょう。ブタは体温調節があまり得意ではないため、急な温度変化や極端な暑さ・寒さを避けることが大切です。夏場は涼しく、冬場は暖かく過ごせるよう、エアコンやペットヒーターなどを活用して環境を整えてあげてください。
また、マイクロブタは賢い動物なので、ケージの扉を自分で開けてしまうこともあります。しっかりとロックできるタイプのケージを選ぶと安心です。
まとめ
マイクロブタの大きさには個体差があり、親ブタの大きさや食事管理によっても成長後のサイズは変わってきます。お迎えを検討する際には、できれば親ブタを見せてもらい、成長後の大きさをイメージしておくことをおすすめします。
「思っていたより大きくなってしまった」という理由で飼育放棄されるマイクロブタが後を絶たないのも事実です。マイクロブタを家族として迎え入れるなら、どのくらい大きくなっても変わらない気持ちで向き合える覚悟を持って、準備を進めましょう。