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ハムスターを飼って後悔する人の6つの特徴! よくある失敗例を紹介

ハムスターを飼って後悔する人の6つの特徴! よくある失敗例を紹介

ハムスターを迎え入れることを考えている方の多くは、小さくふわふわとした姿に心奪われ、早く一緒の生活を始めたいと考えるものです。けれど、実際の飼育を始めてみると、思い描いていた生活とは異なる現実に直面することも。「こんなはずじゃなかった」という後悔の声は、実は珍しくありません

ここでは、そんな後悔を未然に防ぐため、ハムスターを飼って後悔する人の6つの特徴と、飼育生活を送るための準備のポイントを紹介します。

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ハムスターを飼って後悔する人の6つの特徴

ひまわりの種を食べようとする白いハムスター

ハムスターを飼うことを決めた多くの方が、可愛らしい姿に心を奪われ、幸せな生活を思い描くでしょう。しかし実際には、想定外の課題に直面して戸惑う飼い主さんは少なくありません。ここでは、そんな後悔を未然に防ぐためのポイントをご紹介します。

① ハムスターが懐くことに期待しすぎる

SNSなどで見かける「飼い主の手の上でくつろぐハムスター」の姿。そんな光景に憧れるのは自然なことです。ただし、ハムスターは本来野生動物で、簡単には人に懐かない生き物です。

触れ合いを始める際も、いきなり手で掴もうとするのではなく、まずは同じ空間で生活することから始めましょう。ケージ越しに話しかけたり、おやつを通して少しずつ距離を縮めていくのがポイントです。信頼関係を築くには、数週間から数ヶ月の時間が必要かもしれません。

② 夜の運動音を想定していない

落ち込む人間

ハムスターは完全な夜行性動物です。日中は静かに眠っていても、夜になると活発に活動を始めます。特に回し車の音は、想像以上に生活に影響を与えることがあります。カタカタという音が気になって眠れない、という声も珍しくありません。

設置場所は寝室を避け、リビングなど離れた場所を選びましょう。また、回し車は静音タイプを選ぶなど、事前の対策が大切です。深夜の活動音が気になりそうな方は、ハムスターとの生活が向いていない可能性もあります。

③ 世話の手間を軽く考えている

ギターとハムスター

小さな体のハムスターは、お世話が簡単だと思われがちです。しかし、快適な環境を保つには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。毎日の給餌や水の交換はもちろん、週1回以上の床材の取り替え、月1回の大掃除など、想像以上に手間がかかります。

特に衛生管理は命に関わる重要なポイントです。不適切な環境は病気の原因となり、寿命を縮めてしまう可能性もあります。毎日10分程度の観察と基本的なお世話、週末にまとめて行う掃除など、規則正しいルーティンを組み立てる必要があります。

④ 継続的な飼育費用を見落としている

ハムスター自体の値段は小動物の中でも比較的手頃なケースが多いですが、実際の飼育にかかる費用は初期費用だけではありません。ケージ、回し車、食器、水飲み、トイレなどの初期費用に加えて、毎月のエサ代、床材代、おやつ代などの継続的な費用が必要です。

さらに、病気やケガの際の診療費も考慮に入れておく必要があります。例えば、歯が伸びすぎてしまった場合の治療や、皮膚病などの治療費用は、数万〜数十万(手術などが必要な場合)かかることもあります。そうしたケアにかかる費用も見据えて、家族に迎えましょう。

⑤ 脱走防止の労力を甘く見ている

脱走しそうなハムスター

ハムスターは小さな隙間でも通り抜けてしまう上手な脱走犯です。一度脱走されると、家具の裏や壁の中など、見つけにくい場所に隠れてしまうことも多く、探すのに苦労します

具体的な脱走防止策として、以下のようなポイントに気を配る必要があります。まず、ケージ選びの段階で、金網の隙間が1cm以下のものを選びましょう。ケージの接合部分はしっかりとネジ止めされているか確認し、歪みがないことが望ましいです。

また、ケージの設置場所も重要です。暖房機器の近くや直射日光が当たる場所は避け、万が一の脱走時に危険な場所(階段付近など)は避けましょう。日々の点検では、噛み跡や破損がないかチェックすることも大切です。

⑥ 寿命の短さを理解できていない

ハムスターの平均寿命は2~3年。小さな家族との時間は、思っているよりもあっという間に過ぎていきます。厳しい言い方にはなりますが、生き物である限り、大切に育てても必ずお別れの時が来ることは、最初から心に留めておきましょう。

どんな生き物にも共通することではありますが、迎え入れる前から、限られた時間を大切に過ごす覚悟を持っておいてください。

飼育初心者にありがちな失敗とは?

手のひらに乗るハムスター

ハムスターを迎え入れる際、経験不足から思わぬ失敗をしてしまうことも。ここでは、初めてハムスターを飼う方が陥りやすい3つの失敗例と、その対策を紹介します。

① 狭すぎるケージを選んでしまう

ケージの大きさは、ハムスターの健康な生活に直結する最も大切な要素の一つです。見た目の可愛らしさや置き場所の都合で小さなケージを選んでしまいがちですが、これは大きな間違いです。

運動スペース、食事スペース、トイレスペース、寝床スペースなど、必要な生活空間を十分に確保できる大きさを選びましょう。特にジャンガリアンハムスターなど小型の種類でも、最低でも横幅45cm以上のケージが推奨されます。小さなケージは運動不足やストレスの原因となり、ハムスターの健康に影響を与える可能性があります。

② 不適切な餌の与えすぎで肥満に

野菜の山

ハムスターといえばひまわりの種のイメージがあるかもしれませんが、市販のひまわりの種に含まれる糖分や脂質は、ハムスターにとって意外なほど高カロリー。与えすぎてしまうと、肥満や健康障害の原因となってしまいます。

主食となる配合フードをベースに、新鮮な野菜を適量与えることが基本です。おやつは週に2~3回程度、ごく少量に抑えることをお勧めします。また、新しい食材を与える際は少量から試して、体調の変化を観察することも大切です。特に、レタスやキュウリなど水分の多い野菜は、下痢の原因になることもあるので注意が必要です。

③ 温度・湿度管理を疎かにする

ハムスターは20~25℃程度の温度帯で最も快適に過ごせます。特に気を付けたいのは暑さ対策で、27℃を超えると熱中症のリスクが高まります。ハムスターは「汗腺」がなく汗をかけず、熱が体内にこもり命に関わる危険があるため、夏場は特に注意が必要です。

湿度は40~60%程度が適切です。高すぎると皮膚病の原因に、低すぎると呼吸器に負担がかかります。エアコンや暖房の風が直接当たらない場所にケージを置き、適度な換気を心がけましょう。温度計と湿度計を設置して、こまめにチェックすることをおすすめします。

後悔しないための3つの準備リスト

青背景にハムスター

ハムスターとの生活をより良いものにするために、飼育前に知っておきたいポイントがあります。ここでは、ハムスターとの幸せな生活を実現するために重要な3つの準備項目について詳しく紹介します。

① 生態と習性の事前学習を徹底する

書籍やネット情報で基礎知識を学ぶことは、失敗を防ぐ最も効果的な方法です。夜行性であることや必要な生活環境など、事前に理解しておくべきポイントは意外と多いものです。

特に夜行性という特徴は飼い主との生活リズムとの相性も重要です。ハムスターは日中はほとんど寝て過ごし、夕方から朝方にかけてが活動時間となります。そのため、日中に遊びたい子供がいる家庭では、生活リズムの違いによってストレスを感じることも。深夜の運動音も生活への影響を考慮しましょう

② 適切な環境作りに必要な予算を確保

慌てるハムスター

初期費用と月々の維持費用、さらには予備費まで含めた具体的な資金計画を立てることが大切です。良質なケージや床材、栄養バランスの取れた食事など、快適な環境づくりには予想以上の費用がかかります

具体的な費用の目安として、初期費用は2~3万円程度、月々の維持費は3000~5000円程度を見込んでおくと安心です。これに加えて、緊急時の医療費として最低でも1万円程度の予備費を確保しておくことをお勧めします。

③ 近隣のハムスター診療可能な獣医を探す

万が一の病気やケガに備えて、ハムスターの診療ができる獣医師を事前に探しておきましょう。小動物専門の病院は数が限られているため、事前のリサーチが必須です。

特に夜間の急病に備えて、24時間対応の病院の場所や連絡先も控えておくと安心です。ハムスターは夜行性のため、昼間は寝ており、体調の変化に気づくのが夜中になることも多いためです。また、通院時の移動方法や所要時間なども確認しておくと良いでしょう。

まとめ

かわいいハムスター

ハムスターとの生活は、確かに手間や労力がかかりますが、それはどんな生き物を飼ったとしても同じです。

後悔しないためには、現実的な期待値を持った上で、必要な準備をしっかりと整えることが大切です。この記事で紹介した注意点を参考に、ハムスターとの素敵な生活をスタートさせましょう。

記事の執筆者

Minima編集部

小動物のかわいさと、ペットとしてお迎えするときに知っておきたい情報を、Minima編集部がお届け。

おうちでの豊かでしあわせな暮らしをサポートします。

なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。

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