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モルモットのお風呂の入れ方完全ガイド|手順や必要なものを紹介

モルモットのお風呂の入れ方完全ガイド|手順や必要なものを紹介

モルモットはお風呂に入れたほうがいい?

モルモットは基本的に自分で毛づくろいをする清潔な動物です。通常、定期的なお風呂は必要ありません。

むしろ、必要以上の入浴は皮膚の自然な油分を失わせ、かえって健康を害する可能性があります。

ただし、次に説明する特定の状況では、適切な方法での入浴が必要な場合があります。その際は、モルモットにストレスをかけないよう、優しく丁寧に洗いましょう。

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モルモットをお風呂に入れた方がいい3つのケース

モルモット

この章ではモルモットをお風呂に入れた方がいい3つのケースを紹介します。

ただし、入浴の必要性や方法については、個体の状態に応じて慎重に判断してください。怪我や病気の可能性がある場合には、獣医師に相談の上、入浴を検討することをお勧めします。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

体臭が気になる場合

通常のモルモットの体臭はそれほど強くありませんが、時として強い体臭が気になることもありますよね。これは、ケージの清掃状態、食事内容、季節の変化などが影響している可能性があります。

特に、オスの場合はホルモンの影響で体臭が強くなることがあります。

入浴を検討する前に、まずはケージの清掃頻度を見直し、適切な換気を確保することが大切です。それでも改善が見られない場合は、ペット用シャンプーを使用した優しい洗浄を考慮しても良いでしょう。

皮膚トラブルがある場合

モルモット

皮膚の炎症や、かゆみを伴う症状が見られる場合、獣医師の指示のもと、専用の薬用シャンプーでの入浴が推奨されることがあります。この場合、シャンプーは必ず獣医師に推奨されたものを使用し、指示された方法で行いましょう。

皮膚トラブルの原因は様々で、アレルギー、ダニ、真菌への感染などが考えられます。症状の改善が見られない場合は、再度獣医師に相談することをお勧めします。

臭腺の汚れが目立つ場合

モルモットには臭腺があり、特にオスの場合、この部分が汚れやすくなっています。臭腺の周りに黄色や茶色の汚れが目立つ場合は、部分的な洗浄が必要かもしれません。

ただし、この場合も少し汚れている程度なら全身を洗う必要はなく、臭腺周辺のみを、ぬるま湯で湿らせた柔らかい布で優しく拭くだけでも十分です。

汚れがひどい場合や匂いが気になる場合は、お風呂に入れましょう。

モルモットをお風呂に入れる4つのメリット

モルモットとりんご

お風呂に入れることが適切な状況では、次のようなメリットが期待できます。ただし、これらのメリットを得るためには、正しい方法で適切な頻度での入浴を心がける必要があります。

必要以上の入浴は、かえって皮膚トラブルの原因となる可能性があることにも注意が必要です。

①体が清潔になる

適切な入浴により、毛並みの間に蓄積した汚れやホコリを効果的に取り除くことができます。特に、モルモットの自己グルーミングだけでは取り除けない深部の汚れまで洗い流すことが可能です。

また、皮膚表面の古い角質や余分な油分も取り除けるため、皮膚環境が改善されます。ただし、必要以上の洗浄は避け、モルモットの皮膚に必要な自然な油分は残すように注意しましょう。

優しいマッサージを行いながら丁寧に洗い、すすぎは特に念入りに行うことがポイントです。

②かゆみの軽減

皮膚のかゆみに悩むモルモットの場合、適切な入浴により症状が改善されることがあります。特に、獣医師に処方された薬用シャンプーを使用する場合、かゆみの原因となる物質を洗い流すことができ、炎症を抑える効果も期待できます

また、アレルギー反応による痒みの場合も、アレルゲンを取り除くことで症状の緩和につながります。ただし、かゆみが続く場合は、根本的な原因の特定と治療が必要となりますので、必ず獣医師に相談しましょう。

③臭いの改善

入浴により体臭の原因となる汚れや古い皮脂を取り除くことができ、不快な臭いの軽減が期待できます。特に、臭腺周辺の汚れが原因の場合、適切な洗浄により著しい改善が見られることがあります。

ただし、強い体臭が続く場合は、単なる清潔の問題ではなく、健康上の問題が隠れている可能性もあるため、獣医師への相談を検討しましょう。

また、シャンプー後は十分な乾燥を心がけ、湿気が残らないようにすることで、雑菌の繁殖を防ぎ、清潔な状態を保つことができます。

④抜け毛の予防

モルモット

適切なブラッシングを伴う入浴は、過度な抜け毛を予防する効果があります。入浴時に死毛を取り除くことで、普段の生活での抜け毛が減少し、ケージ内を清潔に保ちやすくなります。

また、シャンプー後のブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、血行を促進し、健康的な被毛の維持にも役立ちます。特に換毛期には、こまめなブラッシングと組み合わせると良いでしょう。

ただし、急激な抜け毛の増加が見られる場合は、ストレスや栄養状態、疾病などが原因である可能性もあるため、注意が必要です。

モルモットをお風呂に入れる4つのデメリット

モルモット

入浴には上記のようなメリットがある一方で、次のようなデメリットやリスクも存在します。これらのリスクを十分に理解した上で、本当に入浴が必要かどうかを慎重に判断することが大切です。

不必要な入浴は、モルモットの健康と心理状態に悪影響をもたらす可能性があります。

①ストレスによる体調不良

モルモットの多くは、水に対して本能的な不安や恐怖を感じます。無理な入浴は強いストレスとなり、食欲低下、活動量の減少、消化器系の不調など、様々な体調不良を引き起こす可能性があります。

特に、高齢のモルモットや持病のある個体では、ストレスの影響がより深刻になることがあります。また、強いストレスは免疫力の低下を招き、他の健康問題を誘発する可能性もあります。

入浴が必要な場合も、モルモットの様子を観察しながら、できるだけストレスを軽減する方法を選びましょう。

②人への警戒心が強くなる

泣いている人間

不適切な入浴体験は、飼い主に対する信頼関係を損なう原因となります。特に、無理やり入浴させたり、急な動作で驚かせたりすることで、モルモットは人の手に対して警戒心を持つようになることがあります。これにより、普段のハンドリングや日常的なケアが困難になる可能性があります。

また、一度形成された警戒心を取り除くには、長期間にわたる信頼関係の再構築が必要となります。モルモットとの良好な関係を維持するためにも、入浴は慎重に、そして優しく行いましょう。

③皮膚トラブルのリスク

頻繁な入浴や不適切なシャンプーの使用は、皮膚の自然な保護機能を損なう可能性があります。皮膚の乾燥、かゆみ、炎症、さらには皮膚感染症などのトラブルを引き起こすリスクがあります。

特に、人用のシャンプーや刺激の強い製品を使用した場合、深刻な皮膚障害を引き起こす可能性があります。

また、すすぎが不十分な場合、残留したシャンプー成分が皮膚を刺激し、トラブルの原因となることもあります。シャンプーを使用する場合は、必ず動物用の適正な製品を選び、十分なすすぎを心がけましょう。

④風邪をひくリスク

入浴後の不十分な乾燥や、寒い環境での入浴は、モルモットが風邪をひくリスクを高めます。モルモットは体温調節が難しい動物で、特に濡れた状態では体温が急激に低下しやすくなります。

また、乾燥が不十分な状態で寒気に当たると、呼吸器系疾患を引き起こす可能性があります。入浴後は、暖かい場所で十分に乾燥させることが重要です。ドライヤーを使用する場合も、温度や風力に十分注意を払い、モルモットにストレスを与えないよう配慮が必要です。

特に、換気の良い場所での使用や、モルモットとの適切な距離を保つことを心がけましょう。

モルモットをお風呂に入れるのに必要なものは?

入浴の前に、必要な道具を全て揃えておくことで、スムーズにケアを進めることができます。それぞれの道具の選び方や使い方にも注意が必要です。事前に全ての準備を整えることで、モルモットへのストレスを最小限に抑えることができます。

タオル類

バスタオル

きめの細かい肌触りの良いバスタオルは、モルモットの体を優しく包み込むために必要です。また、吸水性の高いタオルを選ぶことで、効率的な乾燥が可能になります。

新しいタオルは一度洗濯してから使用し、柔軟剤の強い香りが残らないよう注意しましょう。使用するタオルは全て清潔なものを使用し、モルモットの体を傷つけないよう、柔らかいものを選びましょう。

シャンプー

シャンプーは必ずしも必要ではありません。多くの場合、ぬるま湯での洗い流しだけで十分な清潔さを保つことができます。ただし、使う場合にはシャンプーは必ず動物専用のものを使用しましょう。

人用のシャンプーやボディーソープは、モルモットの敏感な皮膚にダメージを与える可能性があるため絶対に避けましょう。

モルモット・小動物用に開発された低刺激性のシャンプーもあるので、できれば獣医師に相談して推奨品を確認するのが望ましいです。使用量は少なめにし、泡立ちすぎないよう注意して使いましょう。

乾燥用具

ドライヤーを使う人間

ドライヤーは、風力と温度調節が可能なものを選びましょう。専用のものでなくても、人用のドライヤーで構いませんが、音が静かめのものが望ましいです。温度設定が細かくできるものを選ぶと、よりモルモットに優しい乾燥が可能です。

ただし、ドライヤーを怖がる場合に備えて、吸水性の高いタオルも十分に用意しておく必要があります。また、乾燥中にブラッシングを行う場合は、柔らかい毛のブラシも用意しましょう。

6ステップで簡単! モルモットのお風呂の入れ方

モルモット

入浴が必要な場合は、次の手順で安全に行いましょう。全ての工程でモルモットの様子を観察し、ストレスを感じさせないよう、優しく丁寧に行うことが重要です。

①モルモットの状態を確認する

入浴の前に、モルモットの健康状態を必ず確認します。体調不良や異常がないか、普段と様子が違わないかをチェックしましょう。特に、食欲不振や元気のなさ、異常な体温などが見られる場合は、入浴を避けるべきです。

また、妊娠中、出産後間もない時期も入浴は避けることをお勧めします。入浴の前には、必要な道具(タオル、シャンプー、ドライヤーなど)を全て用意し、スムーズに作業が行えるよう準備することが大切です。

②シンク・洗面器にお湯を溜める

適温(32-35度程度)のお湯を、四つん這いになった状態のモルモットの胸の高さまで溜めます。水温は必ず手で確認し、熱すぎたり冷たすぎたりしないよう注意が必要です。

シンクや洗面器の底は滑りやすいので、タオルを敷くなど、モルモットが安定して立てる工夫をしましょう。また、予め温めておいたタオルや、室温を適温に調整しておくことで、入浴後の体温低下を防ぐことができます。

③安定した場所にモルモットを入れる

モルモットを優しく抱き上げ、ゆっくりとお湯に入れていきます。この時、急な動作は避け、モルモットが心の準備をできるよう、声をかけながら丁寧に行います。特に初めての入浴では不安を感じやすいため、より慎重に行う必要があります。

お湯に入れた後も、しっかりと体を支え、モルモットが安心できる状態を保ちましょう。顔が水につからないよう、しっかりと支えることが重要です。

④シャンプーで優しく洗う

モルモット用のシャンプーを適量使用し、優しくマッサージするように洗っていきます。このとき、強くこすったり押したりせず、撫でるような動作で丁寧に洗うことが大切です。特に、顔周りや耳には直接シャンプーをつけないよう注意が必要です。

また、お腹の下や足の間など、細かい部分も丁寧に、かつ優しく洗っていきましょう。必要以上に長時間洗うことは避け、効率的に作業を進めることでストレスを軽減できます。

⑤シャンプーを洗い流す

残留したシャンプーは皮膚トラブルの原因となる可能性があるため、特に念入りにすすぎを行いましょう。この時も、顔に水がかからないよう十分注意を払います。

すすぎ水の温度も適温を保ち、急な温度変化でモルモットがショックを受けないよう気を付けましょう。すすぎが終わったら、清潔なタオルで優しく包み、水気を吸い取ります。

⑥モルモットを乾かす

乾燥は特に重要な工程です。まず、清潔なタオルで全体の水気をしっかりと拭き取ります。その後、ドライヤーを使用する場合は、温風は弱めに設定し、モルモットから適度な距離(30cm程度)を保って使用します。

一箇所に温風を当て続けることは避け、全体を満遍なく乾かしていきましょう。

乾燥中も常にモルモットの様子を観察し、ストレスのサインが見られた場合は、適宜休憩を取りながら進めます。完全に乾くまでは、暖かい場所で過ごさせ、風邪をひかないよう注意が必要です。

モルモットをお風呂に入れるときの注意点

モルモット

入浴が必要な場合は、次の注意点を必ず守り、安全に配慮して行いましょう。適切な環境と方法で行うことで、モルモットへの負担を最小限に抑えることができます。入浴の前には必要な道具を全て用意し、手順を確認してから始めることをお勧めします。

湿気の多い日や寒い日に入れない

モルモットは気温や湿度の変化に敏感な動物です。特に湿気の多い日や寒い日の入浴は、体調を崩すリスクが高くなります。入浴を行う際は、室温を23-25度程度に保ち、すぐにモルモットを拭ける環境を整えることが望ましいでしょう。

特に梅雨時期や冬季の入浴は、体調を崩すリスクが高まるため、より慎重な判断が必要です。できるだけ天候の良い、温暖な日を選んで入浴させ、入浴後は暖かく、風通しの良い環境で十分に乾燥させることが大切です。

洗い過ぎない

頻繁な洗浄は、皮膚の自然な保護機能を損なう原因となります。半年に一度程度を目安に入浴させ、必ず専用のシャンプーを使用しましょう。

洗う際は優しく撫でるように洗い、こすり過ぎないよう注意が必要です。同じ部分を何度も洗うことは避け、すすぎは特に丁寧に行って、シャンプーを完全に流し切りましょう。また、部分的な汚れだけの場合は、全身を洗う必要はありません。必要な部分だけを洗うことで、モルモットへの負担を減らすことができます。

目・鼻・口・耳に水を入れない

デリケートな部分への水の侵入は、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。顔は濡らした清潔な布で優しく拭く程度にとどめ、シャンプーは首から下の部分にのみ使用するようにしましょう。耳に水が入らないよう、耳を下に向けた状態で洗うことが推奨されます。

また、目に水が入るのを防ぐため、上から下への洗い流しは避けるべきです。万が一、目や耳に水が入ってしまった場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。顔周りを拭く際は、清潔な布やガーゼを使用し、優しく丁寧に行うことが大切です。

濡れたままにしない

入浴後の不十分な乾燥は、様々な健康問題を引き起こす原因となります。まずは清潔なタオルで優しく水気を拭き取りましょう。この際、複数のタオルを用意してこまめに交換することで、より効果的な乾燥が可能です。

ドライヤーを使用する場合は、風は弱めにし、温度は低めに設定してください。また、モルモットから30cm以上離し、一箇所に長時間当てないよう注意が必要です。乾かす際は、優しく毛をとかしながら行うことで、毛並みも整えることができます。

完全に乾くまでは暖かい場所で過ごさせ、乾燥後も震えなどの異常が見られないか、しっかりと様子を観察することが大切です。

モルモットのお風呂に関するQ&A

Q&A

よくある疑問について、モルモットの健康と快適さを考慮しながら、詳しく解説していきましょう。

Q.何歳から入れていい?

入浴させる年齢に明確な決まりはありませんが、モルモットの成長段階を考慮することが重要です。特に注意したいのは、ドライヤーの音や温風に対する反応。これらは大きなストレス要因となる可能性があるため、ある程度の体力がついてから入浴を検討するのが望ましいでしょう。

また、初めての入浴は短時間で終わらせ、モルモットの様子を慎重に観察することが大切です。

Q.どれくらいの頻度で入れるべき?

モルモットは本来、水浴びの習慣を持たない動物であり、頻繁な入浴はストレスの原因となります。基本的には、通常のブラッシングやグルーミングでは対処できない汚れが付いた時のみ、入浴を検討しましょう。

全身を洗う必要がある場合は、毛の長さや品種にもよりますが、長毛種の場合は3ヶ月に1回、短毛種なら半年程度が適切な頻度です。特定の部分が頻繁に汚れてしまう場合は、その部分のみを部分洗いすることをお勧めします。

例えば、お尻周りや足先など、必要な箇所だけを清潔に保つことで、モルモットへの負担を最小限に抑えることができます。

Q.どうしてもお風呂に入りたがらない場合は?

お風呂を極端に嫌がるモルモットの場合は、無理に入浴させる必要はありません。代替的な方法として、次のようなケアを検討しましょう。

<お風呂に入りたがらない場合のケア>

  • 清潔な布やペット用ウェットタオルでの優しい拭き掃除
  • 部分的な汚れのみを丁寧に拭き取る
  • 定期的なブラッシングによる被毛のケア
  • 必要に応じて獣医師に相談し、より適切なケア方法を検討する

重要なのは、モルモットのストレスレベルを最小限に抑えながら、清潔を保つことです。無理な入浴は、かえって健康上の問題を引き起こす可能性があります。

まとめ

モルモット

モルモットは基本的に自分で毛づくろいをする清潔な動物で、頻繁な入浴は必要ありません。ただし、体臭が気になる、皮膚トラブルがある、臭腺の汚れが目立つなどの場合は、入浴が効果的な場合があります。

入浴には体が清潔になる、かゆみの軽減、臭いの改善といったメリットがありますが、同時にストレスによる体調不良や皮膚トラブルのリスクなどのデメリットも存在します。そのため、本当に必要な場合にのみ入浴させることが大切です。

全てのケアにおいて最も重要なのは、決して無理強いをしないことです。モルモットが嫌がる様子を見せたら、すぐにケアを中断し、休ませることを優先しましょう。モルモットの心身の健康を第一に考え、個体に合った最適なケア方法を見つけることが大切です。

記事の執筆者

Minima編集部

小動物のかわいさと、ペットとしてお迎えするときに知っておきたい情報を、Minima編集部がお届け。

おうちでの豊かでしあわせな暮らしをサポートします。

なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。

本記事に関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。

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