ペットショップで見かけるフェレットの愛らしい姿に心を奪われ、「飼ってみたいけど、いくらくらいするんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、フェレットの生体価格は種類や毛色によって幅があり、一般的には数万円程度ですが、希少な毛色や長毛種、輸入状況によっては10万〜20万円台になることもあります。さらに、ケージやハンモックなどの飼育用品を揃える初期費用、毎月のフード代や医療費といったランニングコストも考慮する必要があります。
この記事では、フェレットの購入を検討している方に向けて、種類別の価格相場から初期費用、月々の飼育費用、医療費まで、お金に関する情報を詳しくお伝えしていきます。
フェレットの生体価格の相場
フェレットの値段は、どのファーム(繁殖場)で生まれたかによって大きく異なります。日本で流通している主な種類ごとに、価格の目安を見ていきましょう。ただし、価格は販売店や時期、毛色によって変動するため、あくまで参考としてご覧ください。
マーシャルフェレット
マーシャルフェレットは、日本で最も多く飼われている種類です。アメリカのマーシャルファームで繁殖され、温厚な性格と噛み癖の少なさから初心者にも人気があります。右耳には識別用の入れ墨が入っており、体にはマイクロチップが埋め込まれているのが特徴です。
価格は4万円〜7万円程度が目安ですが、毛色や月齢、販売店によってはこれより高くなることもあります。流通量が多いため、比較的安定した価格で購入しやすい種類と言えるでしょう。
パスバレーフェレット
パスバレーフェレットは、アメリカのパスバレーファームで繁殖されている種類です。丸い顔としっかりとした体つきが特徴で、カラーバリエーションが豊富なことでも知られています。初心者にも飼いやすい種類のひとつとされています。
価格は3万円〜7万円程度が目安となっていますが、販売店によっては10万円を超えることもあります。マーシャルフェレットと同様に流通量が多く、ペットショップで見かける機会も多いでしょう。
ニュージーランドフェレット
ニュージーランドフェレットは、その名の通りニュージーランドで繁殖されている種類です。フェレットの中では大柄で、2kg程度まで育つこともあります。丸い顔が愛らしく、人懐っこい性格をしています。
価格は店舗や輸入状況によって大きく変動します。日本への輸入量がマーシャルやパスバレーと比べると少ないため、取り扱いのない販売店もあります。購入を検討する場合は、複数の店舗で在庫や価格を確認することをおすすめします。
カナディアンフェレット
カナディアンフェレットは、カナダで繁殖されている種類です。丸顔が愛らしく、オスは2kg程度まで大きくなることがあります。活発で遊び好きな性格の個体が多いとされています。
価格は販売店によって差が大きく、数万円から10万円以上まで幅があります。購入を検討する際は、複数の店舗を比較してみるとよいでしょう。
アンゴラフェレット
アンゴラフェレットは、デンマークで繁殖されている長毛種です。ふわふわとした長い被毛が特徴で、見た目の美しさから人気があります。筋肉質で大きく育つことがあり、気性がやや荒い傾向があるため、フェレット飼育の経験者向けとされています。
価格は10万円〜20万円以上と、他の種類と比べて高額です。流通量が少なく、希少性が高いことが価格に反映されています。
フェレットの値段が変わる要因

同じ種類のフェレットでも、価格に差が出ることがあります。どのような要因で値段が変わるのかを知っておくと、購入時の参考になるでしょう。
毛色・カラーパターン
フェレットにはさまざまな毛色やカラーパターンがあり、珍しい毛色ほど価格が高くなる傾向があります。
最も一般的なのは「セーブル」と呼ばれる茶色っぽい毛色で、比較的手頃な価格で販売されていることが多いです。一方、全身が白い「アルビノ」や、白と黒のコントラストが特徴的な「パンダ」「ブレイズ」などは希少性が高く、価格が上がることがあります。ただし、毛色による価格差は店舗や時期によって異なるため、気になる毛色があれば複数の店舗で確認してみてください。
なお、フェレットは成長とともに毛色が変わることがあります。特にブレイズやシルバーミットなどは、大人になるにつれて色が薄くなる個体もいると言われています。購入時にはその点も確認しておくとよいでしょう。
月齢・年齢
フェレットの価格は、月齢によっても変動します。一般的に、生後2〜3ヶ月程度のベビーは人気が高く、価格も高めに設定されていることが多いです。一方、生後半年を過ぎた個体や成体は、ベビーと比べて価格が下がる傾向にあります。
ベビーの方が飼い主さんに慣れやすいと言われることもありますが、成体にも落ち着いた性格で飼いやすいというメリットがあります。価格だけでなく、自分のライフスタイルに合った月齢を選ぶことが大切です。
販売店の違い
同じ種類・毛色のフェレットでも、販売店によって価格が異なることがあります。大型ペットショップ、小動物専門店、フェレット専門店など、店舗の形態によって仕入れルートや価格設定が異なるためです。
フェレット専門店は品揃えが豊富で、スタッフの知識も深い傾向にありますが、価格はやや高めに設定されていることもあります。一方、大型ペットショップではセールやポイント還元などのキャンペーンが行われることもあるため、複数の店舗を比較してみるとよいでしょう。
フェレットを迎えるときの初期費用

フェレットを飼い始めるには、生体価格だけでなく飼育用品を揃える費用も必要です。主な用品ごとに、おおよその価格を見ていきましょう。
ケージ
フェレットの飼育には専用のケージが必要です。フェレットは細い体でわずかな隙間からでもすり抜けてしまうため、網目(バー間隔)が狭いフェレット専用のケージを選びましょう。
価格は1万円〜3万円程度が目安です。広さや機能性、素材によって価格は変わります。扉が大きく掃除しやすいもの、複数のフロアがあるものなど、さまざまなタイプがあるため、飼育スペースに合わせて選んでください。
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ハンモック・寝床
フェレットは潜り込んで眠ることを好む動物で、ハンモックは飼育に欠かせないアイテムのひとつです。ケージ内に吊り下げて使用し、フェレットがくつろいだり眠ったりする場所になります。
価格は数千円程度のものが多く、素材やデザインによって異なります。体臭が付きやすいため、洗い替え用に複数枚用意しておくとよいでしょう。
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トイレ・トイレ砂
フェレット専用のトイレと、フェレット用のトイレ砂が必要です。フェレットは後ずさりしてお尻が壁に当たった場所で排泄する習性があるため、高さのある三角形や四角形のトイレが適しています。
トイレ本体は1,000円〜2,000円程度、トイレ砂は数百円〜1,500円程度(1袋あたり)が目安です。猫用の砂は誤飲した際に体内で固まる危険があるため、必ずフェレット用を選んでください。
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食器・給水器
フード入れは、ひっくり返されにくい重みのある陶器製や、ケージに固定できるタイプがおすすめです。給水器は、ケージに取り付けられるボトルタイプが衛生的で、飲んだ量も把握しやすいでしょう。
食器・給水器はそれぞれ数百円〜2,000円程度が目安です。
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キャリーケース
動物病院への通院や、災害時の避難に備えて、キャリーケースも用意しておきましょう。フェレットが快適に過ごせるサイズで、通気性の良いものを選んでください。
価格は5,000円〜10,000円程度が目安です。ハーネスとリードもあわせて用意しておくと、万が一の脱走防止に役立ちます。
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初期費用の合計目安
飼育用品を一通り揃えると、2万円〜5万円程度の費用がかかります。生体価格と合わせると、フェレットを迎えるための初期費用は合計で5万円〜15万円程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし、選ぶ種類や用品のグレードによって大きく変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
フェレットの月々の飼育費用

フェレットを飼い始めると、毎月一定のランニングコストがかかります。主な費用項目を見ていきましょう。
フード代
フェレットの主食は、フェレット専用のペレット(フェレットフード)です。フェレットは消化管が短く、こまめに少量ずつ食べる習性があるため、フードは常に切らさないようにしておく必要があります。
フード代は月1,000円〜4,000円程度が目安です。購入するフードのメーカーや容量、購入場所によって価格は異なります。良質なタンパク質を含むフェレット専用フードを選ぶことが健康維持につながります。
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トイレ砂代
フェレットは排泄回数が多いため、トイレ砂は定期的に補充・交換が必要です。毎日のトイレ掃除を欠かさず行い、清潔な環境を保ちましょう。
トイレ砂代は月1,000円〜2,000円程度が目安です。
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電気代(温度管理)
フェレットは暑さに弱く、室温は15〜25℃程度を維持する必要があります。特に夏場はエアコンを長時間稼働させることになるため、電気代がかさむことを想定しておきましょう。
温度管理にかかる電気代は、地域や住居の断熱性能、エアコンの設定温度によって大きく異なります。家庭ごとの差が大きいため一概には言えませんが、夏場は通常より電気代が上がることを見込んでおくと安心です。
月々の費用の合計目安
フード代、トイレ砂代、電気代などを合わせると、月々5,000円〜15,000円程度の飼育費用がかかります。季節や個体の状態、飼育環境によって変動するため、余裕を持った予算を組んでおくことをおすすめします。
フェレットの医療費

フェレットを健康に育てるためには、予防接種や定期的な健康診断が欠かせません。医療費についても事前に把握しておきましょう。
ジステンパー予防接種
フェレットにはジステンパーという致死率の高い感染症の予防接種が推奨されています。ワクチンのスケジュールは獣医師の判断によりますが、幼体期に複数回、その後も定期的な追加接種が一般的です。
1回あたりの費用は3,000円〜6,000円程度が目安です。動物病院によって価格が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
フィラリア予防
フィラリアは蚊を媒介として感染する病気で、フェレットも感染のリスクがあります。蚊が飛ぶ時期(地域によりますが5月〜11月頃)は、月1回の予防薬を投与するのが一般的です。
予防薬の費用は動物病院や使用する薬剤によって異なります。かかりつけの獣医師に相談して、適切な予防方法と費用を確認してください。
定期健康診断
フェレットは病気になっても症状が表に出にくい動物です。3歳頃までは年に1回、3〜4歳以降は年に1〜2回の健康診断を受けることが推奨されています。
健康診断の費用は、検査内容によって異なりますが、1回あたり5,000円〜15,000円程度が目安です。血液検査を含む場合や、複数の検査を組み合わせる場合は費用が高くなる傾向にあります。検査内容と費用は動物病院によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
病気の治療費
フェレットは高齢になると、インスリノーマや副腎疾患、リンパ腫といった病気にかかりやすくなります。これらの治療には症状や治療方法によって幅がありますが、数万円〜数十万円の費用がかかることもあり、長期的な通院が必要になるケースもあります。
将来的な医療費に備えて、ペット保険への加入を検討するのもひとつの方法です。フェレットに対応した保険商品もあるため、補償内容や保険料を比較してみてください。
費用を抑えられる方法は?

フェレットの値段は決して安くありませんが、いくつかの方法で費用を抑えられる可能性があります。
里親制度を利用する
飼い主さんの事情で手放されたフェレットを引き取る里親制度を利用する方法があります。里親募集サイトや、フェレット専門のレスキュー団体などで募集されていることがあります。
里親としてフェレットを迎える場合、生体価格がかからないケースもありますが、医療費の一部負担や譲渡費用が必要になる場合もあります。条件は団体や個人によって異なるため、事前に確認しましょう。また、成体や高齢の個体、持病のある個体が多い傾向にあるため、飼育経験や覚悟が求められる場面もあります。
セール時期を狙う
ペットショップでは、決算期やオープン記念などのタイミングでセールやキャンペーンが行われることがあります。ポイント還元や割引が適用されることもあるため、複数の店舗をチェックしてみるとよいでしょう。
ただし、価格の安さだけで購入を決めるのはおすすめできません。健康状態や性格、アフターサポートの充実度なども含めて、総合的に判断することが大切です。
成体・月齢の高い個体を選ぶ
前述の通り、ベビーと比べて月齢の高い個体や成体は価格が下がる傾向にあります。成体はすでに性格が落ち着いていることが多く、初心者にとって飼いやすい面もあります。
ベビーにこだわらず、さまざまな月齢の個体を見てみることで、自分に合ったフェレットに出会えるかもしれません。
まとめ
フェレットの値段について振り返ると、生体価格は種類や毛色によって数万円から10万円以上と幅があります。マーシャルフェレットやパスバレーフェレットは比較的流通量が多く、初心者にも人気のある種類です。ただし、価格は販売店や時期によって変動するため、複数の店舗を比較することをおすすめします。
フェレットの平均寿命は6〜8年ほどで、長ければ10年近く生きることもあります。その間、毎月の飼育費用に加えて、高齢期には医療費がかさむ可能性があります。生体価格や初期費用だけでなく、長期的な視点で経済的な見通しを立てておくことが大切です。