水槽の前にちょこんと並ぶ木彫りのラッコ、猫たちと同じ空間にたたずむ木彫りの猫——。彫刻家・はしもとみおさんの新刊『いきものたちのいるところ はしもとみお彫刻集』が、辰巳出版から2026年8月3日に発売されました。動物写真家・大島淳之さんが各地で撮影した、約120体の動物たちの彫刻を収めた一冊です。

水槽の前にちょこんと並ぶ木彫りのラッコ、猫たちと同じ空間にたたずむ木彫りの猫——。彫刻家・はしもとみおさんの新刊『いきものたちのいるところ はしもとみお彫刻集』が、辰巳出版から2026年8月3日に発売されました。動物写真家・大島淳之さんが各地で撮影した、約120体の動物たちの彫刻を収めた一冊です。


はしもとさんは、実際にこの世界に生きている、または生きていた動物をモデルに、クスノキから肖像彫刻を制作しています。出会った動物を取材し、スケッチを重ねて彫るだけでなく、完成した彫刻がどんな場所にいると生き生き見えるのかにもこだわってきました。本書では、彫刻そのものと、その子たちが息づくような空間の両方を楽しめます。

収録されているのは、鳥羽水族館のラッコ・キラとメイ、尾道市立美術館への入館をめぐる警備員とのやり取りで知られる猫のケンちゃんとゴッちゃん、南極観測隊に同行した樺太犬のタロとジロ、スナネコのアミーラ、はしもとさんの愛犬・月君など。身近な犬や猫から、動物園・水族館の人気者、野生動物、昆虫まで、さまざまな「いきもの」が木彫りになっています。



ひとまとめの「猫」や「犬」ではなく、それぞれに名前とモデルがいるのも本書の特徴です。木目や彫り跡を残しながら、その子らしい姿や存在感を写し取った作品を、見開きいっぱいの写真で眺められます。
撮影場所は、美術館の展示室やはしもとさんのアトリエ、愛犬・月君との散歩道、富山や兵庫の美術館・博物館を囲む森、アラブ首長国連邦のアル・アイン砂漠など。彫刻を白い背景だけで見せるのではなく、草木や水、雪、砂といった風景の中に置くことで、そこに暮らしているような姿を捉えています。



写真を担当した大島さんは、野生動物のほか、ペットや街で暮らす猫など、人のそばで生きる動物も撮影している写真家です。彫刻家と動物写真家の視点が重なることで、木でできているとわかっていても、ふとこちらを見返してきそうな一瞬が切り取られています。
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