出版社が養子縁組したアザラシ「たつみ」、故郷の海へ帰る
SNSで爆発的人気を集めている「アザラシ幼稚園」を特集したムック本『アザラシまるごとBOOK』の刊行元である辰巳出版が、アザラシ幼稚園の赤ちゃんアザラシと養子縁組をし、「たつみ」と命名したことが話題となっています。このたび「たつみ」が約3ヶ月の治療期間を終え、生まれ故郷である海に無事リリースされました。
SNSで爆発的人気を集めている「アザラシ幼稚園」を特集したムック本『アザラシまるごとBOOK』の刊行元である辰巳出版が、アザラシ幼稚園の赤ちゃんアザラシと養子縁組をし、「たつみ」と命名したことが話題となっています。このたび「たつみ」が約3ヶ月の治療期間を終え、生まれ故郷である海に無事リリースされました。
『アザラシまるごとBOOK』は、1冊でアザラシの魅力をまるごと楽しめるムック本として大きな反響を呼んでいます。予約時にはネット書店で完売し、Amazonや楽天ブックスの総合ランキングで1位を獲得。さらにXでトレンド入りするなど、多くの方の注目を集めました。今年1月28日に放送されたTBS「ひるおび」では「異例のヒット本」として紹介されるほどの人気ぶりとなっています。
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『アザラシまるごとBOOK』では、日本とオランダにおけるアザラシ保護活動が紹介されています。
「アザラシ幼稚園」はオランダにある保護施設「ピーテルブーレンアザラシセンター」の愛称で、YouTubeで24時間ライブ配信されており、多くの日本人が視聴しています。病気や負傷、人工物が原因で衰弱したアザラシや、孤児となってしまったアザラシを保護し、治療やリハビリを行って海に戻す活動を続けています。今年4月には世界遺産ワッデン海を望む新施設WECに移転し、アザラシの保護活動と環境保全の啓蒙にさらに力を入れているとのことです。
一方、北海道紋別にある「オホーツクとっかりセンター」は日本唯一のアザラシ保護施設です。衰弱した野生アザラシの保護・治療・リリース活動を行うとともに、自然に帰る力のないアザラシを施設で終生飼育し、観光客にアザラシについて学ぶ場を提供したり、SNSでアザラシの魅力を発信したりしています。今年3月にはワモンアザラシの赤ちゃんが誕生し、すくすくと成長しているそうです。
『アザラシまるごとBOOK』の刊行元である辰巳出版は、本書の収益の一部からアザラシ幼稚園とオホーツクとっかりセンターに合計約130万円を寄付しました。寄付金はアザラシたちの治療費やエサ代、施設整備などに活用されるとのことです。
また、同社はアザラシ幼稚園の「養子縁組制度」を利用して1匹のアザラシと養子縁組をしました。この制度は、特定のアザラシの「養親」となってエサ代や治療費などをサポートする仕組みです。養子縁組にはアザラシの命名権がついていることから、干支と出版社名にちなんで「たつみ」と名付けられました。
「たつみ」は今年1月10日に生後7〜10日で保護されました。保護当時の体重はわずか10.25kgで、まだへその緒も残っている乳飲み子。親からはぐれて海岸で衰弱しているところを発見されたそうです。
アザラシ幼稚園での手厚いケアにより、「たつみ」は体重43.8kgにまで成長しました。自力で捕食する力と泳力を身につけ、約3ヶ月の治療とリハビリを経て、4月5日にいよいよ厳しい自然界への旅立ちの時を迎えました。
「たつみ」のリリースの様子はアザラシ幼稚園の公式YouTubeでライブ配信され、多くの日本人がリアルタイムで視聴しました。広い砂浜と大海原に戸惑いながらも海に引き寄せられていく「たつみ」の姿を、多くの視聴者が涙ながらに見守ったといいます。
さらに、辰巳出版の代理としてリリースに立ち会ったオランダ在住の日本人YouTuber・トントンさんが、リリース前後の様子を動画に収め、ファンに向けて公開しました。これまで映像に残されたことのない貴重なシーンも含む「たつみ」のリリースの裏側とアザラシ幼稚園の活動内容がよくわかる内容となっています。
これらの配信の視聴回数は4月16日時点で約2万回に上り、コメント欄やSNSには、旅立つ「たつみ」への祝福のメッセージや、アザラシ幼稚園への感謝の言葉、動画への感動の声など、多くの反響が寄せられています。
▶Tonton Train YouTubeチャンネルはこちら
収益の一部がアザラシの支援につながる『アザラシまるごとBOOK』は全国の書店店頭とネット書店で好評発売中です。一部の店舗ではアザラシ幼稚園ポストカードの特典付きで販売されているとのことです。
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