ペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」を運営する株式会社ノーススター(東京都港区)は、2026年7月14日、オンライン診療を診察で終わらせず、診療後の経過まで把握する伴走支援型の運営体制を本格実装すると発表しました。あわせて、本格実装に先立つ約1年間の試行運用で得た実績データも公開しています。

ペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」を運営する株式会社ノーススター(東京都港区)は、2026年7月14日、オンライン診療を診察で終わらせず、診療後の経過まで把握する伴走支援型の運営体制を本格実装すると発表しました。あわせて、本格実装に先立つ約1年間の試行運用で得た実績データも公開しています。


オンライン診療はビデオ通話で相談して終わりと捉えられがちですが、同社は診療後の状態を把握し、状態に合わせたサポートを行うことを重視してきたとしています。約1年間の試行運用でその有効性を確認できたため、今回、正式な運営体制として本格実装に踏み切ったと説明しています。
動物の命に関わる獣医療サービスでは、便利さよりも安全性を重視した体制構築が必要になると同社は指摘しています。オンライン診療ではビデオ通話や問診を通じて診察を行うため、診察時に得られる情報には一定の制約があります。
そのため、診察時に経過観察が可能と判断したケースでその後症状が悪化していないか、対面動物病院への受診を案内したケースで適切に受診につながっているかなど、診察後の状態を確認できる仕組みが必要になると同社は説明しています。ペットドクターでは、診察後にも接点を持ちながら、ペットの状態に応じて飼い主が次に取るべき行動を判断しやすいようサポートしているとしています。
事前問診、ビデオ越しの視診、飼い主の触診などを通じて、獣医師がペットの様子を判断します。病院受診の必要性や治療方針に対するセカンドオピニオンなど、判断の根拠と次に取るべき行動指針を飼い主にわかりやすく説明しているとしています。
診療後、経過の見方やケア方法をまとめた「お土産カルテ」を飼い主に提供しています。診察中に会話した内容を後から見返せるようにすることで、受診後の行動や判断に迷わないよう支援していると説明しています。
急性期症状は48時間以内に状態が変わる可能性があるため、受診から2日後に全例で経過確認を行っています。ペットの状態に応じて、再受診、対面動物病院への受診、経過観察のポイントの伝達など、必要な支援を実施しているとしています。
初期判断の内訳は、様子見(処方を含む)が149件で51%、対面受診の案内(受診勧奨)が142件で49%でした。
経過を確認できた104件の内訳は、改善が54件で52%、変わらず(横ばい)が43件で41%、悪化が7件で7%となっています。なお、改善・変わらず・悪化の区分は飼い主の自己申告に基づくもので、医学的転帰や治療効果を断定するものではないとしています。
同社は、来院前と診察後の経過までを一気通貫で把握できていることが、オンライン診療を安全に運営している証左であるとの見方を示しています。
ペットドクターは今後、診察後の経過や受診行動などのデータ収集精度の向上、収集したデータをかかりつけの動物病院と共有・連携する仕組みづくりの検討、収集したデータをもとにした個別最適な治療の提供や新たなIoT開発、ペット保険の商品開発などを進めていく方針を示しています。動物病院、ペット保険、ペット関連メーカー・小売事業者との連携・共同研究の相談も受け付けているとしています
今回公開されたデータの調査概要は次のとおりです。調査主体は株式会社ノーススター(ペットドクター)、対象データは「ペットドクター」オンライン診療の相談記録、対象件数は294件、対象期間は2025年6月9日から2026年6月15日、集計方法は診療記録の内部データを集計したものとなっています。
ペットドクターは、犬・猫を対象としたオンライン診療サービスです。ビデオ通話形式で、毎日18:00から22:00に診療を行っています。

対応内容は、嘔吐・下痢・咳・呼吸困難などの身体症状、かゆみ・脱毛・しこり・けが・歩き方の異常などの皮膚や毛・ケガに関する相談、食欲不振・過食・肥満などの食事や体重に関する相談、予防薬の相談、飼育方法、受診判断、夜間救急案内などとなっています。
診療の流れとしては、診療前に問診を行い飼育情報を収集・記録したうえで、リアルタイムの映像と音声を用いて獣医師が診療を実施します。必要に応じて対面診療を推奨し、近隣の動物病院につなぐ体制も整えているとしています。診察はアプリ経由での予約とビデオ通話形式で提供されます。











