株式会社アズオブは、ペットの飼い主を主な対象とした、LINEを用いた見守り・保護依頼アプリケーション「Trigger(トリガー) N+1」のサービスを開始したことを発表しました。

ペット飼い主の安否確認アプリ「Trigger N+1」がサービス開始 24時間無反応で緊急連絡先に自動通知
サービス概要
「Trigger N+1」は、あらかじめペットの飼い主がペット情報や緊急連絡先等をアプリ上で登録しておき、毎日定時に飼い主に安否確認し、無事を確認する仕組みとなっています。
LINE通知に無反応のままN+1日(24時間)が経過することをトリガーとして、登録された緊急連絡先にペット情報を添えて飼い主連絡やペットの緊急保護等を依頼するメールが送信されます(プランによりメールに加え電話)。
開発背景
現在、安否確認や見守りサービスは、警備会社・新聞・宅配弁当等の主に高齢者向け高付加価値サービスが、官民ともに充実しています。またペット自体も、見守りカメラや自動給餌器・健康管理アプリに加え、動物管理業者等のサービスが幅広く展開されています。
しかしながら、飼い主がペットのお世話をしているにもかかわらず、飼い主の異常発生を機械的に家庭の外に通知する仕組みは極めて少なく、特に健康リスクの低い、現役世代の飼い主は、ペットの緊急保護依頼カードを持ち歩く程度の対策しかありませんでした。
高付加価値サービスほどはお金をかけられない、他者の頻繁な介入に抵抗がある人も存在します。自宅で倒れた場合の発見の遅れや、外出中の事故で自分は誰かに助けてもらえても、家にペットが居ることを伝えられなかったり、緊急保護依頼カードに対応してもらえなければ、ペットは自宅に取り残されてしまいます。
近年、働き方の多様化や、つながらない権利等、業務とプライバシーを切り分けた対応を会社は求められつつあり、自宅や外出先での事故等、単身者のリスクに何日後に会社が気づき、親族に連絡し、自宅まで来て発見してもらえるか、発見者はペットを守ってもらえるかは、誰かの善意に頼るしかありませんでした。
そこで同社は、飼い主に何らかの異常が起きた時に家庭の外に知らせることができるシンプルな仕組みを作りたいと考えました。ペットのお世話をする立場である「飼い主」の「反応しない」を検知してペット保護のSOSを発信するアプリの類似先行例は無く、「Trigger N+1」が初めての事例(※1)となります。
「Trigger N+1」の活用により、ペットだけでなく結果的に飼い主も安全・安心の確保が期待できます。

なお、ペットを飼養していなくても「Trigger N+1」は利用でき、高齢・単身居住に不安を感じる個人の方、マンション管理組合等の団体での安否確認のみでの利用も可能としています。
今後高齢者や単身者の増加が予想されている中、社会的ニーズは高いと考えられます。
アプリ概要

飼い主の異常を外部に知らせなければ、安否確認やペットの安全確保等が必要なことが誰にもわかりません

特に健康リスクの低い、単身・現役世代の飼い主は、ペットの緊急保護依頼カードを持ち歩く程度の対策しかありませんでした。万一の際、家にペットが居ることを伝えられなければ、ペットは自宅に取り残されてしまいます。
あらかじめ自分の情報、緊急連絡先、ペット関連情報を登録できます

ペットの名前、食餌、排せつ、投薬等の日常情報のほか、かかりつけ動物病院やワクチン接種状況等も登録可能です。非常時で慌てていると伝達できないかもしれない、しかし飼い主に代わってペットのお世話する時に重要となる情報をデータで準備しておくことで、いざというとき正確に伝えられます。
なお、緊急連絡先の登録には飼い主が一方的に指定するのではなく、緊急連絡先となる方のシステム承認も必要です。したがって、「何も聞かされていないのに緊急連絡先に指定され、急にペットを託された」という状況を避けることができます。万一の際、飼い主に代わってペットのお世話をする事について、事前に飼い主と緊急連絡先間の十分な調整を促すことができます。
また、緊急連絡用ツールとして気軽に利用いただきたいため、登録者と緊急連絡先の間で合意が取れていれば、ニックネームや架空住所等でも差支えありません。
平常時はLINEで届いたメッセージの「OK」を1日1回押すだけ

日常に過剰な介入はありません。
24時間「OK」反応が無い場合、飼い主に異常発生と判定し、あらかじめ登録した緊急連絡先にメール通知

メールプラン、電話・メールプラン、団体契約プランの3種類があります。LINE通知に24時間「OK」反応が無い場合、どのプランでも、緊急連絡先に、飼い主情報、飼い主が登録したペットに関する情報一式が自動的にメール発信されます。
電話・メールプランではさらに、同社から飼い主および緊急連絡先に電話連絡も行われます。緊急連絡先が毎日メールを見ていない場合や、通信状況によってメールが届かない等の不測の事態もカバーできます。
価格・キャンペーン情報
- メールプラン:330円(税込/月) ※キャンペーン中
- 電話・メールプラン:880円(税込/月)
- 団体契約プラン:お問い合わせ
キャンペーン情報
メールプランは3か月無料キャンペーン中
クーポンコード「TRGN1M」を決済時に入力ください。
ペットを飼養していない方も利用できます
アプリにはペットを「飼っていない」選択肢もあります。
- 高齢世帯だが健康に問題なく自立している。民生委員等の定期巡回はあるが月に数回では不安。
- シングルでまだ小さい子供が居るが実家や親戚が遠方。
- 単身赴任になった。
- 家族の出張で自宅では一人でいることが多いが、持病があり不安。
- ほぼ在宅勤務の単身者やフリーランスで、異常に気付かれにくい。
- 初めて実家を離れることになった大学生や新社会人で転居先にまだ知り合いが少なく、親も不安だが毎日電話やLINEをしたら鬱陶しがられそう。
など、念のため、家庭の外に向けて異常を知らせる方法が欲しい場合の利用も可能です。
団体契約にも対応しております
メールプランと同内容のシステムを、法人または任意の団体で契約・利用可能です。
- マンション管理組合や企業等の安全対策。
- 高齢者・単身者への賃貸物件の貸し出しに不安を感じる不動産管理会社や物件所有者の負担軽減。
- 民生委員の担い手不足で、見守り対象者へのコンタクト回数が維持できない恐れがある。
- 高齢者支援等の事業者だが、電話確認や訪問による人員の負担を軽減したい。
開発のきっかけ
一人暮らしをしていると誰もが一度は、体調不良や正月・夏休みなどの長期休暇時に「今日突然孤独死したら…」と考えたことがあるのではないでしょうか。しかしながら、健康リスクの低い現役世代の場合、日常に過剰な介入なく、異常が発生した時だけ機械的にSOS発信したいところですが、そのような仕組みはほぼありません。
当アプリは一人暮らしのペットの飼い主が、自身の経験により構想したものです。
高齢独居の父が熱中症による発熱で自宅で倒れた際、行政の見守り対象であったことや、長年住んでいる田舎で近所付合いが密接なため、無事に早期発見されました。自宅に高齢者向け緊急通報ボタンはありましたが、朦朧とした状態でボタンを押す判断はできず、身動きが取れないため電話もできなかったとのことでした。
自身に置き換えると、近隣と接点なし、会社も大型連休や在宅勤務で、誰かと毎日強制的に連絡を取る訳ではありません。友人にもしもの時のバックアップをお願いし、普段から「ペットの緊急保護依頼カード」を携帯していますが、自宅・外出中の急病や事故等では、何日後に発見され、カードを見てもらえるか、見たとして友人に連絡してくれるかは誰かの善意に頼るしかありません。
ペット保護と一言で言っても、そのフェーズは様々です。悪意が無くても、同一種のペットを飼ったことが無い人は緊急時に何日以内にどのようなケアが必要かなどわかりません。もしも飼い主が事故で自宅にペットが居ることを伝えられないまま入院してしまうと、無事回復してもペットが餓死・病死しているかもしれない自宅に戻ることになります。
飼い主にトラブルが起きていることさえ必要な相手に発信できれば、ペットは親戚や知人などによるお世話につなげられます。色々なサービスを探したものの、家庭の外にトラブル発生を知らせるシンプルで、かつ余計な介入が無い仕組みは見つからず、自分のペットを守るための連絡方法が欲しい、と思ったことが開発のきっかけです。
参考情報
ペットを飼っている全世帯のうち、飼い主が一人暮らしの割合は約7%、夫婦のみは約10%、配偶者なし子のみは約13%、ボリュームゾーンは現役世代である40~50代、次いで60~70代となっており(※2)、いずれも健康であれば公的な見守りの枠から外れています。今後も晩婚化・非婚化・少子化は続くと予測される中、世帯人数の少ない家庭でのペットの飼養はさらに増加が見込まれます。また、ペットの寿命を考え60~65歳程度で新たな飼養をやめるのが責任ある飼い主、と一般的に言われていますが、高齢化・長寿化により100歳まで生きた場合40年間一人の老後を過ごすことになってしまいます。
「Trigger N+1」は健康である間はペットを飼養できる、しかしリスクは検知しペットの安全を守りたいという要望をかなえる一助になり得ます。
サービス情報

- サービス名:Trigger(トリガー) N+1
- 提供会社:株式会社アズオブ
- 所在地:神奈川県平塚市明石町16-18
- 公式サイト:https://asof.co.jp/
記事の執筆者
- Minima編集部
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