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チンチラを飼うと後悔…?楽しく過ごすための4つの心構え

チンチラを飼うと後悔…?楽しく過ごすための4つの心構え

SNSで人気のチンチラは、その愛らしい外見と人懐っこい性格から、ペットとして注目を集めています。しかし、その魅力の裏には、飼い主の予想を超える世話の大変さが隠れています。夜行性の生活リズム、毎日の掃除、徹底的な温度管理など、飼育には思った以上の手間がかかることも……。

本記事では、チンチラを迎える前に知っておきたい注意点から、快適に暮らすためのポイントまで徹底解説します。

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チンチラを飼うなら知っておきたい!後悔しやすい5つのポイント

おやつをもらうチンチラ

チンチラは、ふわふわの毛並みとつぶらな瞳で多くの人を魅了するペットです。しかし、かわいらしい見た目の裏には意外な一面も。飼育を始めてから「想像と違った」と感じる飼い主も少なくありません。

チンチラを迎える前に知っておきたい5つの注意点を、具体的に解説していきます。

①生活リズムが合わない

夜行性のチンチラは、深夜から早朝にかけて最も活発になります。真夜中の2時や3時でもケージの中を元気に走り回ることもあり、その音で飼い主の睡眠が妨げられることも。反対に昼間は熟睡していることが多く、触れ合いたい時に遊べないというのが悩みの種です。

無理に起こそうとするとストレスの原因になってしまうため、生活リズムの違いは避けられない問題となっています。

②砂浴び後の掃除は思った以上に大変

砂

チンチラの日課である砂浴び。毛並みの維持に欠かせない大切な習慣ですが、細かい砂は予想以上に飛び散ります。ケージ周辺だけでなく、部屋の隅々まで清掃が必要になることも。

さらに、専用の砂は定期的な交換も欠かせません。一度の砂浴びで部屋中が砂だらけになることも珍しくなく、毎日の掃除が欠かせません。掃除機をかけても取り切れない細かい砂に、うんざりする飼い主も多いようです。

③温湿度管理が必要で手間がかかる

室温計

18-22℃、湿度40-60%という適温・適湿を保つため、エアコンや除湿機の使用が欠かせません。特に暑さに弱いため、夏場は細心の注意が必要です。

25℃を超えると熱中症のリスクが高まるため、留守中もエアコンを切らすことができません。そのため、電気代は予想以上にかさみます。また、急激な温度変化にも弱いため、エアコンの設定には細心の注意が必要です。

加えて、湿度管理も重要で、高湿度は皮膚病の原因に、低湿度は呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。

④毎日大量のうんちをする

体が小さい割に食事量が多く、それに比例して排泄物も多いのが特徴です。1日に50個以上の糞をすることもあり、1日に複数回のケージ掃除が必要です。

また、尿の量も多く、ケージの下に敷くペットシーツの交換も頻繁に必要になります。匂い対策も欠かせず、予想以上の掃除の手間に、飼育を後悔する飼い主も少なくありません。適切な掃除を怠ると、部屋中に臭いが充満してしまう可能性もあります。

⑤ジャンプ力が高く部屋中を走り回る

チンチラは驚くほど運動能力が高く、垂直に1メートル以上跳躍できるほどの脚力を持っています。部屋で運動させる時は、家具や電化製品の上に乗ったり、配線を噛んだりする可能性があるため、しっかりとした監視が必要です。予想以上の身軽さと俊敏性を持っているため、一度逃げ出すと捕まえるのが困難です。

また、好奇心旺盛な性格から、危険な場所に侵入してしまうこともあり、部屋の安全対策には特に気を配る必要があります。

後悔しないために! チンチラを飼う際の注意点

夜に鳴くチンチラ

チンチラを快適に飼育し、長く健康に過ごしてもらうためには、いくつかの重要な注意点があります。これらの基本的なケアを怠ると、取り返しのつかない事態を招くことも。飼育を始める前に、しっかりと心得ておきましょう。

また、飼育環境の整備には万全を期す必要があります。適切な準備をすることで、愛するペットとの生活をより安全で快適なものにできます。

快適な温度・湿度を保たないまま放置しない

適温は18-22℃、湿度は40-60%が理想的です。この範囲を超えると、チンチラは深刻な健康問題を抱える可能性があります。特に夏場の温度管理は生死に関わる重要事項。留守中もエアコンは必須で、停電対策も考えておく必要があります。温度計と湿度計を設置し、1日数回のチェックを欠かさないようにしましょう。

冬場も暖房の効きすぎには注意が必要です。急激な温度変化はチンチラの体調を崩す原因となるため、こまめな温度管理と適切な換気を心がけましょう。

エサやおやつを与えすぎない

手に乗るチンチラ

チンチラは食いしん坊な性格で、おやつを見せると喜んで食べ続けてしまいます。しかし、与えすぎは肥満や消化器系の問題を引き起こす原因に。特にフルーツやドライフルーツは糖分が高いため、週に1-2回程度に制限することが大切です。主食のペレットも、1日の適量をしっかり計って与えましょう。

また、新鮮な牧草は常時給餌が基本ですが、食べ残しは毎日取り除く必要があります。腐敗した餌を食べることで、深刻な健康問題を引き起こす可能性があるためです。

体を濡らさないように注意する

チンチラは毛が濡れると乾きにくく、皮膚病の原因となります。水浴びは絶対にNGで、掃除の際も水が飛び散らないよう注意が必要。また、水分補給用の給水ボトルは漏れていないかチェックしましょう。

万が一濡れてしまった場合は、すぐにドライヤー(冷風)で乾かす必要があります。湿気の多い季節は特に注意が必要で、除湿機の使用や換気を心がけましょう。ケージ周りの水濡れも即座に拭き取り、常に清潔で乾燥した環境を保つことが大切です。

誤飲しそうなものを片付けないままにしない

好奇心旺盛なチンチラは、目についたものは何でも口にする習性があります。小さなおもちゃのパーツ、プラスチック片、糸くずなど、誤飲の原因となるものは必ず片付けましょう。誤飲は命に関わる事態に発展する可能性があり、予防欠かせません。運動時間中は特に注意深く観察が必要です。

新しいおもちゃを与える際は、素材の安全性を確認することも忘れずに。また、観葉植物なども口にする可能性があるため、有毒な植物は絶対に部屋に置かないようにしましょう。

電気コードをかじられる状況を避ける

物を齧るチンチラ

チンチラは本能的に物をかじる習性があり、電気コードは特に要注意です。感電や火災の原因となる可能性があるため、コードは必ずカバーで保護するか手の届かない場所に配置しましょう。

運動時間中は特に注意が必要で、チンチラから目を離さないようにしましょう。また、新しい電化製品を置く際も、コードの配置には細心の注意を払いましょう。コードカバーは定期的に点検し、破損や劣化が見られたら即座に交換することが大切です。

さらに、飛び跳ねた際に人間が驚いて踏みつけてしまう事故を防ぐため、チンチラを放す時は必ず人間が座った状態で見守るようにしましょう。突然の飛び跳ねに対しても冷静に対応できる体制を整えることで、双方の安全を確保できます。

チンチラがかかりやすい病気とその対策

黒いチンチラ

病気の予防と早期発見は、チンチラの健康管理において最も重要です。日頃から細かな変化に気を配り、異常が見られたら迅速に対応することが大切です。命に関わる病気も多いため、飼い主の正しい知識と適切なケアが不可欠です。

熱中症:温度管理が命を守る

チンチラにとって熱中症は最も警戒すべき疾患の一つです。25℃を超える環境では容易に発症し、発症から死亡まで数時間という危険な病気です。初期症状として、耳が赤くなる、呼吸が荒くなる、元気がないなどが見られます。

予防にはエアコンによる徹底した温度管理が不可欠で、夏場は特に注意が必要です。停電に備えて、予備の扇風機やポータブル冷房も用意しておくと安心です。また、厚手のカーテンで直射日光を遮ることも重要な対策となります。

不正咬合:定期的な歯のチェックを忘れずに

チンチラの歯は一生伸び続けるため、正しく噛み合わないと深刻な問題に発展します。不正咬合になると、食事が困難になり、最悪の場合は餓死することも。予防には硬い木製のおもちゃを常備し、歯が正常に磨耗するよう環境を整えることが大切です。

また、週に1回は歯の長さや傾き、色をチェックしましょう。異常が見られたら、すぐに獣医師による治療が必要です。専門医による定期的な歯のケアも重要な予防策となります。

下痢や便秘:適切な食事管理が重要

消化器系の問題はチンチラの健康状態を大きく左右します。新鮮な牧草を十分に与え、水分補給を適切に行うことが予防の基本です。特に急な餌の変更は避け、新しい餌を与える際は少しずつ混ぜて慣らしていく必要があります。

下痢や便秘が見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。また、ストレスも消化器系の不調を引き起こす原因となるため、環境の急激な変化は避けることが大切です。

皮膚糸状菌症:清潔を保つ環境作りがカギ

湿度の高い環境や不衛生な状態が続くと、皮膚糸状菌症を発症するリスクが高まります。症状としては、脱毛や皮膚の赤み、かさぶたなどが見られ、人間にも感染する可能性があります。

予防には、ケージ内の清潔を保ち、適切な湿度管理を行いましょう。特に砂浴び用の砂は定期的に交換し、ケージ内の掃除も毎日欠かさず行いましょう。また、新しい個体を迎え入れる際は、検疫期間を設けて健康状態を確認することも大切な予防策となります。

チンチラと楽しく暮らそう! 4つの心構え

赤背景のチンチラ

チンチラとの生活を心から楽しむためには、いくつかの心構えが大切です。ただかわいがるだけでなく、飼い主としての責任をしっかりと理解し、長期的な視点を持って接しましょう。以下の4つのポイントを意識することで、より充実したペットライフを送ることができます。

①長寿を見据えて覚悟を持つ

チンチラは小動物の中でも比較的長い寿命を持つペットです。この間、継続的なケアと費用の負担が必要になります。転居や結婚、出産など、人生の大きな転機があっても、最後まで責任を持って飼育する覚悟が不可欠です。

また、高齢期には特別なケアも必要になってきます。長期的な視点で生活設計を行い、経済的な準備も怠らないようにしましょう。年間のケア費用は、エサ代、砂代、医療費などを含めると、10万円以上かかることも珍しくありません。そのため、計画的な資金管理も考えなければならないでしょう。

チンチラの驚きの寿命については、以下の記事を読んでみてくださいね。

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チンチラの寿命は何歳まで? 長生きさせる飼い方と病気対策

②夜行性に対応した生活リズムを整える

チンチラの夜行性は変えることができません。そのため、飼い主側が工夫して対応することが大切です。例えば、帰宅後の夕方から夜にかけて遊ぶ時間を設けたり、休日は昼寝を取り入れて夜更かしできる日を作ったりするなど、柔軟な生活設計を心がけましょう。

また、深夜の運動音にも慣れていく必要があります。就寝時は防音マットを敷くなどの工夫も効果的です。遊び時間を毎日同じ時間帯に設定することで、チンチラも生活リズムを整えやすくなります。

③病気や怪我への備えをしっかり行う

チンチラは体調の変化が急激なことが多く、素早い対応が求められます。あらかじめ近くの動物病院を探しておき、緊急時の連絡先を確保しておきましょう。また、基本的な応急処置の知識も必要です。

さらに、医療費の備えとして、ペット保険への加入も検討しましょう。日頃から体重や食欲、便の状態などをチェックし、些細な変化も見逃さない観察眼を養うことも大切です。

体重の記録食事量の管理などは、手帳やスマートフォンアプリを活用すると便利です。

④楽しむ心の余裕を持つ

確かにチンチラの飼育には手間がかかりますが、過度に神経質になりすぎないことも大切です。愛らしい仕草や意外な一面を発見したときは、しっかりと楽しむ余裕を持ちましょう。また、同じチンチラを飼育している人々とのコミュニケーションも大切です。

ときには情報交換だけでなく、飼育の喜びを分かち合える仲間を持つことで、より充実したペットライフを送ることができます。SNSでのチンチラにまつわる情報発信オンラインコミュニティへの参加も、新しい発見や交流のきっかけとなります。

まとめ

物を持つチンチラ

チンチラとの生活は、確かに手間と労力が必要です。しかし、適切な準備と心構えがあれば、その愛らしい姿と豊かな個性に、何倍もの喜びとやりがいを感じることができます。最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、徐々にお互いを理解し合える関係を築いていくことで、かけがえのない家族の一員として、かけがえのない時間を過ごすことができるでしょう。

チンチラは平均して10年程度の寿命を持つペットです。この10年という期間は、飼い主にとっても決して短くない時間なはず。

時には飼育を始めたことを後悔したくなるようなこともあるかもしれませんが、人生に寄り添ってくれる大切な存在として、大切に育てていきましょう。適切なケアと愛情を持って接することで、チンチラは必ずあなたにとって素晴らしい家族の一員となってくれることでしょう。

記事の執筆者

Minima編集部

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なお編集部のペットはクレステッドモルモット。実体験に基づいた、確かな情報をお伝えしていきます。

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